昨年の参院選で国政進出を果たした参政党が、3月23日の告示まで1カ月を切った大阪府知事選(4月9日投開票)に候補者を擁立すると発表し、波紋を広げている。地域政党「大阪維新の会」のお膝元で、現職優位とされる選挙に参戦する狙いは何か。取材すると、今回の統一地方選の先に照準を定めた戦略が見えてきた。 今月24日、大阪城(大阪市中央区)近くのビルの1室。党カラーのオレンジ色のネクタイを締めて記者会見した参政の神谷宗幣(そうへい)副代表は、歯科医の吉野敏明氏(55)を知事選の公認候補として擁立すると発表した。 大阪では維新が平成23年以降、3回の知事選でいずれも200万票以上を獲得して勝利している。維新の牙城ともいえる地で戦う理由を問われた神谷氏はこう答えた。 「維新の時代が長い。ノーを言いたい人はたくさんいるが、今の自民党は解決策にならない。維新も自民もダメという思いの受け皿になりたい」 参政は結