オーストリアの首都ウィーン(Vienna)にあるシュテファン大聖堂 (Stephansdom) の周囲を飛ぶハト(2010年2月22日撮影)。(c)AFP/JOE KLAMAR 【6月2日 AFP】人間に効くものは鳥にも効くに違いない――そう考えたのだろうか、オーストリアのリンツ(Linz)市はこれまで、増えすぎたハトたちに避妊薬を餌として与えてきた。 ハトの過剰繁殖に悩む同市は2001年から抑制策として、市中心部で「ハト用ピル」を配布している。この避妊薬はドイツ製で、イヌなど他の生物に害はない上、ハトを殺傷せずに数を減らせる便利な方法だと市保健当局は説明している。 効果も出ている。31日の市の発表によれば、2001年以降、2万羽いたハトの数は約半数の9000羽まで減った。 また市当局では改めて、ハトに餌をやらないよう呼び掛けるキャンペーンも再開した。専門家によれば、餌を探している時間が長