ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(24=クラレ)が5日、オーストリア・ヒンツェンバッハで行われたW杯個人第5戦(ヒルサイズ=HS90メートル)でスーツの規定違反により失格となった。ジャンプの世界では度々起こる「スーツ規定違反」。何が原因なのか。1998年長野オリンピック(五輪)ジャンプ団体金メダリストの原田雅彦氏(52=雪印メグミルク監督)が解説する。 ◇ ◇ ◇ 国際スキー連盟(FIS)の規則では「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」と決められている。シーズン始めに計測し、数値を提出するため、体重の変化などで誤差が出てくるケースはある。そのため「スーツ規定違反」は珍しいことではなく、原田氏は「本人の責任でも、測った審判の責任でもない。
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