ブックマーク / koiti-yano.hatenablog.com (26)

  • [マクロ経済学] インフレとデフレと景気に関するよくある質問集-2009-11-09 - ハリ・セルダンになりたくて

    [お知らせ] 「DSGEとベイズ統計学」解説論文査読者募集中! http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20091112/p1 [お詫び] 日の朝このエントリーを更新した時に冒頭に不適切な表現があり、皆様には不快な思いをさせてしまい大変に申し訳ございませんでした。robinsさん、yagenaさん適切なアドバイスをいただき当にありがとうございます。今後はこのようなことのないように社会人としての節度を守り、応用統計学者としての職務を全うする所存です。皆様今後ともよろしくお願いいたします。 [お断り] 当blogに書かれていることは矢野浩一個人の意見であり、矢野が属するいかなる団体とも関係ありません。 [はじめに] インフレとデフレと景気に関しては非常に社会的影響が大きいこともあり、世間の話題に上ることも少なくないのですが、それらに関するよくある質問集(FAQ)を

    [マクロ経済学] インフレとデフレと景気に関するよくある質問集-2009-11-09 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/11/09
    本当に正しいデフレFAQ。「お詫び」だけじゃなく、FAQの後半が書き加えられている。
  • 政策分析に応用される新ケインズ派DSGEモデル - ハリ・セルダンになりたくて

    「リフレ政策の根拠は何か?」とよく聞かれるのですが、その根拠は「新ケインズ派動学的確率的一般均衡モデル(New Keynesian Dynamic Stochastic General Equilibrium Models、以下NK-DSGE)」だと矢野は理解しています。 というのはKrugman (1998), Svensson (2001), Eggertsson and Woodford (2003), Auerbach and Obstfeld (2005)など(他にも数多くの論文あり)のリフレ政策論文はすべてNK-DSGEを基礎理論として採用しているためです。 NK-DSGEは、新古典派の実物景気変動モデルにケインズから始まるケインズ経済学の知見を組み合わせたもので、現在のマクロ経済学の研究において非常に大きな位置を占めています。 NK-DSGEの有効性については、現実のマクロ経

    政策分析に応用される新ケインズ派DSGEモデル - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/11/08
    リフレ政策の根拠は「新ケインズ派動学的確率的一般均衡モデル」。日米欧のNK-DSGE論文へのリンク。
  • 畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第3回)〜カルマンフィルターを用いた日本における先行研究〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    畑農先生の「財政赤字と財政運営の経済分析」が素晴らしいという話を書こうと思ったら、いつの間にか「フィルタリングアルゴリズムとその応用の歴史」を書くはめに陥ってしまった(「ミイラ取りがミイラ」みたいな(?))書評シリーズですが、第1回と第2回に続き、第3回です。今回は日におけるカルマンフィルターを用いた先行研究として(1)小川一夫先生の業績(1990)、(2)谷崎久志先生の業績(1993)を取り上げます。 財政赤字と財政運営の経済分析―持続可能性と国民負担の視点 作者: 畑農鋭矢出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2009/09/01メディア: 単行購入: 5人 クリック: 120回この商品を含むブログ (6件) を見る [変化ヲ抱擁セヨ〜時変パラメーター〜] 北川源四郎先生によって書かれた「FORTRAN77時系列解析プログラミング」というがあります。矢野がこのを書店で見つけたのは

    畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第3回)〜カルマンフィルターを用いた日本における先行研究〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/10/27
    小川先生、ちょうどこの論文を書かれた頃、お世話になった先生だ。そんなことをしていたとは当時はつゆ知らず...
  • 畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第1回)〜神は人類にノーバート・ウィーナーを与えたもう〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    [要約] 連続型世代重複モデルに流動性制約下の家計を加えたモデルの構造パラメーターをカルマンフィルターで時変推定するという極めて先駆的な研究手法を用いて、流動性制約下の家計の比率を推定するとともに、様々な視点から日における財政維持可能性や財政運営について論じた世界で先駆的な業績に満ちた著作である。多くの方に強く推薦させていただきます。 財政赤字と財政運営の経済分析―持続可能性と国民負担の視点 作者: 畑農鋭矢出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2009/09/01メディア: 単行購入: 5人 クリック: 120回この商品を含むブログ (6件) を見る [書評を数回に分ける試みに関するお断り] 今まで何度か書評を書かせていただきましたが、今回は書評が長過ぎるので、数回に分けて掲載したいと思っています。実はまだ書き終わっていないので、矢野自身も何回で連載が終わるのか分かりませんが、畑農先生

    畑農鋭矢、(2009)、「財政赤字と財政運営の経済分析」書評(第1回)〜神は人類にノーバート・ウィーナーを与えたもう〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/10/26
    書評というか、カルマンフィルターの歴史が続きそうな予感。読んで勉強します
  • 新ケインズ派DSGEからみた経済政策に関する教訓 - ハリ・セルダンになりたくて

    いや、誰も矢野の意見など聞いてないことは知ってるんですがw European Economic Associationなどに参加させていただいて、DSGEとベイズ統計学の最新情報を仕入れてきたのですが、今のところ、矢野の理解する「新ケインズ派DSGEからみた経済政策に関する教訓」は以下のようにまとめることができます。 景気対策の中心は中央銀行による金融政策である 中央銀行は政策金利がゼロ金利になっても将来の期待に働きかけることで景気回復へ貢献できる デフレ期待は投資を抑制するし、産業の発展を妨げる*1(投資に摩擦がある場合のトービンのqによる) 流動性制約下の家計が一定の割合いる場合には財政政策もそれなりに効果がある 資産価格を取り入れたフィナンシャル・アクセラレーターDSGEにおいてもインフレ率安定が最重点政策であることは変わらない 何か変なところがあったら、コメントでご意見をいただける

    新ケインズ派DSGEからみた経済政策に関する教訓 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/09/04
    コメント欄も参考になる
  • 求む!新書で標準的な経済学!!! - ハリ・セルダンになりたくて

    講義では今年も「夏休みに経済・経済学に関するを読んで、感想と考察をかけ」という課題を出そうと思っています。課題図書には「新書で手軽に読めるもの」という条件内で探そうと思っています。 そのため、最近、書店に行って課題図書になりそうなを探していたのですが、正直に行ってびっくりしました。 「推薦できるようながほとんどないじゃないか!」 ちゃんとした経済学的知見に基づいて書かれたがほとんどありません。 そこで、困ったときの皆さん頼みで申し訳ないのですが、以下の条件に合致する図書をご存知でしたら、コメントで教えていただけないでしょうか? [条件] 標準的な経済学もしくはきちんとした経済学の学術的研究に基づいていること 「経済に関する」もしくは「経済学」のであること 新書であること 去年の課題図書リストが以下に掲載してあります。矢野が求めているのはこういう新書です(以下のリストはこれまでに矢

    求む!新書で標準的な経済学!!! - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/06/30
    コメント欄にもまだ手にしていない経済関連の新書
  • ミシュキン「インフレターゲットのススメ」 - ハリ・セルダンになりたくて

    Hicksianさんのエントリー経由*1 [追記]hicksianさんが後半を訳してくれました。皆様ぜひそちらもご覧ください*2。 [金融危機]インタゲのすすめ+α http://d.hatena.ne.jp/Hicksian/20090525#p1 今年1月にフレデリック・ミシュキン教授がFinancial Timesに書いた記事"In praise of an explicit number for inflation"の抄訳をしたことをすっかり忘れていました。 フレデリック・ミシュキンといえばコロンビアビジネススクールの教授であり、アメリカ中央銀行FRBの理事を勤めたこともある人物で、金融政策について理論と実務両面から精通した金融論の世界的な大家です。 抄訳をしたのはかかなり前の話なのですが、何かのご参考までどうぞ。 フレデリック・ミシュキン「インフレターゲットのススメ」 世界の多く

    ミシュキン「インフレターゲットのススメ」 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/05/26
    数値を明示したインフレ目標を採用するやり方は多くの国でインフレ率が高くなりすぎるのを防いできたが、インフレターゲットはインフレ率が低くなりすぎるのを防ぐのにも役立つ
  • 2009-03-05 - ハリ・セルダンになりたくて コメント欄

    昨日、書いた内容が一部の方に分かってもらえていないようなので、もっと簡単に説明します。 [お断り] 当blogでの意見はすべて矢野個人のものであり、矢野が属するいかなる組織・団体とも関係ありません。 [「流動性の罠」再訪〜もっと簡単に解説〜] id:ryozo18さんが訳したのはクルーグマンblogの以下のエントリー 結論はこうだ。もし短期金利がゼロになると、現金は短期債務の完全な代替物になる。そしてマネーサプライをいかに増やそうとも、債務もまったく同じだけ増加することで、すべての効果は打ち消される。まる。以上。 確かに中央銀行は別の政策もできる。たとえば(1)長期債券や(2)リスクのある資産を買ったりね。そしてこの対策は効果を持つ。でも、それは中央銀行が民間セクターのリスクを肩代わりしてあげることによるものだ。マネーサプライの増加とは質的に一切無関係だ。 「クルーグマンの結論 - I

    2009-03-05 - ハリ・セルダンになりたくて コメント欄
    saka-san
    saka-san 2009/03/06
    コメントに書かれている「財政政策へのより多くの依存」は何となく感じているところ
  • 「流動性の罠」再訪〜「クルーグマンの心変わり?」への回答〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り] 当blogでの意見はすべて矢野個人のものであり、矢野が属するいかなる組織・団体とも関係ありません。 [「流動性の罠」再訪] 年度末で忙しいので、文章があまり推敲されていませんが取り急ぎ1時間ほどで書きました: 結論はこうだ。もし短期金利がゼロになると、現金は短期債務の完全な代替物になる。そしてマネーサプライをいかに増やそうとも、債務もまったく同じだけ増加することで、すべての効果は打ち消される。まる。以上。 確かに中央銀行は別の政策もできる。たとえば長期債券やリスクのある資産を買ったりね。そしてこの対策は効果を持つ。でも、それは中央銀行が民間セクターのリスクを肩代わりしてあげることによるものだ。マネーサプライの増加とは質的に一切無関係だ。 「クルーグマンの結論 - I 慣性という名の惰性 I」 http://d.hatena.ne.jp/ryozo18/20090304/123

    「流動性の罠」再訪〜「クルーグマンの心変わり?」への回答〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/03/06
    クルーグマンの主張は流動性の罠が発生すること、その下でインフレ期待を発生させるには財政政策を含む方法があり得るといっているのであって、その主張は10年前のインフレターゲット論文と変わっていない
  • クルーグマン「インフレターゲットのススメ」(資料編) - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書かれた内容はすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 先日のエントリーの資料編です。 [A whiff of inflationary grapeshot] 「資料編」としてクルーグマン先生がblogに書いた「インフレターゲットのススメ」とも呼ぶべき記事“A whiff of inflationary grapeshot”の訳と関連情報のリンクも作ってみました。 A whiff of inflationary grapeshot (ポール クルーグマン) グレッグ・マンキューが、今回の金融危機への対処として「これからの10年間、確実にインフレを維持するとFRBが確約する(矢野注:インフレターゲット政策のこと)」ことを提案している。素晴らしいアイディアなので、私も少し考えみればよかった。うーむ、でも、ちょっと待てよ・・・ 実際のところ

    クルーグマン「インフレターゲットのススメ」(資料編) - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/01/24
    インフレターゲットに関する論説あれこれ
  • 【社会人の新常識】クルーグマン「インフレターゲットのススメ」(入門編) - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書いてある内容はすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 [社会人の新常識] リフレ政策とはインフレーションターゲット[インフレ目標]を採用して、GDPデフレーターで年率約2%から3%程度のマイルドなインフレを実現しようという政策のことです。 残念ながら日ではまったく理解者がいないというのが現状なのですが、世界ではすでに標準的な経済政策です。 特にその政策は多くの人々の生活にとって重要な全般的な物価を安定させるということが目的なのですが、それ以外にも現在のような金融危機や急速な景気後退の時にも経済を安定化させるのに役立つことが知られています(もちろん「世の中のすべての問題を解決できる」訳ではありません。あくまでも基は「全般的な物価を安定させるための政策」です) 先日ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授のインタビュー記事がYO

    【社会人の新常識】クルーグマン「インフレターゲットのススメ」(入門編) - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2009/01/04
    インフレターゲットについて。KrugmanのYomiuri Onlineインタビューや他の経済学者のリフレ政策に関する意見、インフレターゲットに関する経済学テキストなど
  • 【年末年始企画】2008年の経済情勢を振り返る(3)〜鉱工業生産指数の低下〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書かれていることはすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 年末企画「2008年の経済情勢を振り返る」第3回目です(第1回はこちら、第2回はこちら)。 今回は、今年、非常に特徴的な動きを見せた鉱工業生産指数について取り上げます。 [鉱工業生産指数の落ち込み] 12月26日に発表された11月の鉱工業生産指数(季節調節済み)は前月(10月)に対して8.1%も落ち込むという急激な低下を見せました。 正直に言って、鉱工業生産指数がこのように急激に落ち込むのは近年では見たことがありません。12月26日に発表されたのはあくまでも速報値ですから、今後修正される可能性がありますので、その点は注意が必要ですが、修正されたとしても記録的な低下が起こったと言えそうです。 [鉱工業生産指数の先行き] 鉱工業生産指数の落ち込みだけでも非常に厳しいものですが、同

    【年末年始企画】2008年の経済情勢を振り返る(3)〜鉱工業生産指数の低下〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/12/31
    鉱工業生産指数の推移。2008年11月の急激な落ち込み
  • 【年末企画】2008年の経済情勢を振り返る(2)〜「誤解インフレ」よ、さらば!〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書かれていることはすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 年末企画「2008年の経済情勢を振り返る」第2回目です(第1回はこちら)。実は前回の第1回目を22日に書いた後、「そういえば12月26日に重要な経済統計が一挙に発表になるので、第2回は26日以降にしよう」などと思ったのですが、そのせいでずるずると第2回目が遅くなってしまいました。このままだと年末企画「2008年の経済情勢を振り返る」は「年末年始企画」になりそうです_| ̄|○ 今回は2008年の物価動向を取り上げます。 [結局、デフレから脱却できなかった日経済] まず、以下のグラフを見てください。四半期GDPデフレーター(連鎖式)の前年同期比を2004年から2008年第3四半期までプロットしたものです。 2008年はずっとデフレだったことが分かります。 経済学者や統計学者なら

    【年末企画】2008年の経済情勢を振り返る(2)〜「誤解インフレ」よ、さらば!〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/12/30
    2008年はずっとデフレだった。GDPデフレーターと消費者物価指数
  • 【年末企画】2008年の経済情勢を振り返る(1)〜実体経済と景気動向〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書かれていることはすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 昔、アルフレッド・マーシャルという経済学者が「経済学者は冷静な頭脳と、しかし温かい心が必要だ」と述べたとか(という矢野は応用統計学者ですが*1)。 景気後退(不況)というものはとても苦痛で、特に最初の被害者は社会的弱者であることが大変に多いので、被害者たちはもちろんのこと多くの心ある人々をも苦しめる訳です。 しかし、いきなり「急激に退行する世界にて」とか「新たな「失われた10年」が始まる」とか、いきなりちょっと扇情的に過ぎるのではないかと矢野は思います。まずはFigures and Facts(データと事実)を確認しましょう。 さて、今年の1月24日に矢野はこういうエントリーを書きました。 [マクロ経済学][統計学] 2006年のピークアウト〜景気ウォッチャー調査にみる「今そ

    【年末企画】2008年の経済情勢を振り返る(1)〜実体経済と景気動向〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/12/24
    景気ウォッチャー調査と実質GDPの推移を見ると、日本の実体経済は2007年からゆっくりと下降してきた
  • 2008年、あなたが読むべき「たった1冊の本」〜この金融政策が日本経済を救う〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書かれていることはすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 [トップ10では多すぎる] 毎年、年末になると「今年のビジネス書トップ10」などという企画が新聞・雑誌、blogで行われることが多いです。矢野はこのランキングを読むのが好きで、毎年年末になるのをそれらを読むのを楽しみにしています。 しかし、問題が一つだけあります。矢野はを読むのがとても遅いので、10冊も読めないのです。 で、いつも「今年、最高の一冊」は何だろうか?と考えてます。 [原価50円の一万円札] もし、手元にお札(紙幣)があったらよく見てください。 たとえば一万円札は福沢諭吉先生が書かれている面に「日銀行券」と書いてあります。これは一万円札を日銀行(以下日銀)が発行していることを表わしています。世間にはあまり知られていないことですが、この一万円札は一枚約50円の

    2008年、あなたが読むべき「たった1冊の本」〜この金融政策が日本経済を救う〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/12/18
    日銀は「一枚50円の原価で一万円札を発行する権限を国民から委託されている」という考え方
  • リフレ政策の予感(ただし米国で) - ハリ・セルダンになりたくて

    [お断り]当blogに書いてある内容はすべて矢野個人の意見であり、矢野が所属するいかなる組織とも関係ありません。 日ではリフレ政策(インフレーションターゲット制を採用して、GDPデフレーターで年率約2%から3%程度のマイルドなインフレを実現しようという政策)というのはまったく理解者がいないというのが現状なのですが、アメリカ合衆国では日より先にリフレ政策が採用される可能性が出てきたようです。 Mankiw先生は「(米国で)デフレの危機が迫っている」と警告したうえで以下のように書いています。 I think it is time for the Fed to consider in earnest taking up some form of inflation targeting. (Or, better yet, price level targeting.) 「私はFRBがインフレー

    リフレ政策の予感(ただし米国で) - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/12/09
    MankiwとRogoffのリフレ政策発動のまとめ
  • DYNARE による動学的確率的一般均衡シミュレーション 〜新ケインズ派マクロ経済モデルへの応用〜(追記あり) - ハリ・セルダンになりたくて

    新しいDiscussion Paperが出ましたのでご紹介します。 矢野浩一「DYNARE による動学的確率的一般均衡シミュレーション〜新ケインズ派マクロ経済モデルへの応用〜」ESRI Discussion Paper Series No.203 http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis210/e_dis203.html 内容はDSGEシミュレーションパッケージであるDynareへの入門とNew Keynesian DSGEモデルへの応用例を解説したものです。 Dynareを使ったNew IS-LMシミュレーションをはじめ、Christiano, Eichenbaum, Evans (2005)などの標準的NewKeynesianモデルのシミュレーション、流動性制約下の家計(Hand-to-Mouth家計)を含め財政政策を論じられるモデルのシ

    DYNARE による動学的確率的一般均衡シミュレーション 〜新ケインズ派マクロ経済モデルへの応用〜(追記あり) - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/12/03
    ついて行く自信はちょっとないけれど、それでも見てみよう
  • 通貨発行益とは何か - ハリ・セルダンになりたくて

    さて、現在、今週の講義の「貨幣と金融システム」のスライドの補足と来週の講義の「金融政策」のスライドを作っているのですが、「通貨発行益を教えるべきかどうか」について悩んでいます。とは言っても教えなくても金融政策について講義するには差し支えないので、今のところ「教えない」方向で考えているのですが・・・ 一応、分かりやすい解説としては 通貨発行益とは何か〜深尾光洋の金融経済を読み解く〜 http://www.jcer.or.jp/column/fukao/index47.html ただし、「一万円札の発行は日銀のバランスシートでは負債に当たるので、通貨発行益は国債などを買った時の利子収入等だけだ」という議論には矢野はあまり納得していません。というのは、たとえば誰かが「よし、一万円は俺にとっては資産で、日銀にとっては負債なんだろ」と言って、日銀に「お前らの負債なんだから、金を返せよ」と怒鳴りこんで

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    saka-san
    saka-san 2008/11/24
    通貨発行益に関するまとめ、2005年のシニョリッジ論争へのリンク
  • マクロ経済学入門の憂鬱〜New IS-LMをどのように講義に含めるべきか?〜 - ハリ・セルダンになりたくて

    さて、現代マクロ経済学で基となる経済モデル(New IS-LMといいます)は以下の三つの式(通常、第一式をNew Keynesian IS曲線、第二式をNew Keynesian Phillips曲線、第三式を金融政策ルール(テイラールール)と呼びます)で表されます。 ここでは産出ギャップ、はインフレ率、は名目金利[ハットがついているこれらの値は均衡からの乖離率を表す]、とは誤差項、それ以外は係数です。重要な変数であるは景気を表す値で、正ならば景気が良く、負になれば景気が悪いことを示します。 で、内生変数は少なくとも実質成長率、インフレ率、期待実質金利(=短期名目金利-期待インフレ率、以下実質金利)の三つがあるわけです。しかし、学部1年生向けのマクロ経済学講義で式を使わずに図だけで説明すると、ほとんどの場合、2次元のグラフしか使えない・・・つまり縦軸に変数を一つ、横軸に変数をもう一つ、合

    マクロ経済学入門の憂鬱〜New IS-LMをどのように講義に含めるべきか?〜 - ハリ・セルダンになりたくて
    saka-san
    saka-san 2008/09/07
    最近のマクロ経済学がどんな風になっているか、全くついていけていない自分がいる
  • バーナンキの背理法再論 - ハリ・セルダンになりたくて

    忙しいので「俗 事 は 任 せ る」(声 - 若規夫)と言いたいところですが、なかなかそうもいかないので少しだけ。 多くの人が小島先生のエントリーで「背理法」の部分に引っかかっているようですが、話はもっと簡単だと思いますよ。 平成20年度末の日政府の公債累積残高というのは約550兆円程度になる見込みです(パンフレット「日の財政を考える 平成20年6月」による)。 質問:「もし、日銀行が公債を550兆円買い切ったとしたら、その時には『何が起こる』と小島先生は考えておられるのか?」 言うまでもないことですが、基的には日銀が公債を市場から購入すると日円が発行されます(日銀行の金融市場調節手段にはどのようなものがありますか? (「教えて!にちぎん」による))。 小島先生にはお忙しい中を大変に申し訳ありませんが、まずはその点に関して明確なご回答を頂ければ幸いです(小島先生のblogでは

    バーナンキの背理法再論 - ハリ・セルダンになりたくて