ブックマーク / okemos.hatenablog.com (13)

  • Menzie Chinn:大不況後のマクロ経済学講義 - P.E.S.

    Menzie Chinnはウィスコンシン大学マディソンの教授さんです。学部学生への中級マクロの講義の内容をどうするかについてのエントリーなんですが、やっぱりマクロの講義はミクロとは違って、経済の変化に応じてどんどん変わるのだなと興味深かったので訳しました。 大不況後のマクロ経済学講義  Menzie Chinn 2009年12月17日 あるいは、中級マクロのシラバスをこの変化後の世界にどう適応させたらいいのか。 このセメスターは、私がこの2年で始めて中級マクロを教えたものだった(リンク)。その前に私がこのコースを教えたのは2007年の春セメで、キーとなるトピックはインフレーション、スタグフレーションの可能性、そして住宅価格低下を押さえ込める可能性だった。 このセメスターをはじめる時、強調点を変えなければならないだろう事、そして変化についての説明を行っていく準備ができていなければならない事は

    Menzie Chinn:大不況後のマクロ経済学講義 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/12/20
    金融危機後のマクロ経済学講義では、LS-LM分析の復活、金融セクターの取り扱い(ここではバーナンキ-ブラインダー・CC-LMモデル)。
  • クルーグマン:金融取引課税 - P.E.S.

    えー、またクルーグマンのコラムの翻訳です。またしばらく時間の余裕ができそうですので、当分、SFと経済関係の翻訳を交互にやっていこうと思います。もっとも経済関係といっても、クルーグマンのコラムとかのそんなに専門的ではない、訳しやつものになりますが。今回のクルーグマンのコラムのトピックはトービン税です。グーグルでニュース検索をすると、ヨーロッパの方でもりあがっているようですね。このコラムではクルーグマンの政治的スタンス(ウォール街への強い批判的な立場、オバマ政権の中道志向への批判)がよく出てると思います。それから90年代中に自身が反グローバリズム批判を行っていた過去も、ちょっと浮かんでますねぇ。 投機課税 ポール・クルーグマン 2009年11月26日 金融投機を抑えるために、課税を行うべきだろうか?べきだ、と世界の2大金融中心地の一つ、ロンドンのシティを監督する英国政府高官は述べている。その他

    クルーグマン:金融取引課税 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/11/28
    そしてやはりこの人は反対(というか、政策として実行可能ではない)と考えているようだ。http://gregmankiw.blogspot.com/2009/11/is-tobin-tax-feasible_27.html
  • クルーグマン:カーター政権の思い出 : - P.E.S.

    えーと、お久しぶりです。それからもしかしてアシモフの翻訳を期待してられる人がいらっしゃるのでしたら、すいません。そのうちにまた再開させていただきます。 で、今回なんですが、久々のクルーグマンのブログの翻訳です。いまクルーグマンは休暇中でブログポストもペースが落ちているんですが、19日のポストで70年代末のマクロ経済学の変化について思い出話を書いてまして、その中のロバート・バローのエピソードに個人的な理由から笑ってしまったので、これを訳す事にしました。ま、前置きはこれくらいで、訳文は続きを読むの下です。 (コメントにありますように、himaginaryさんのご指摘にあわせて訳を変更しました。) カーター政権の思い出 ポール・クルーグマン 2009年9月19日 ジョン・アップダイクの小説のひとつに、フォード政権の思い出*1と題されたものがある。言うまでもなく、ジェラルド・フォード*2についての

    クルーグマン:カーター政権の思い出 : - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/11/14
    1970年代後半にアメリカはマクロ経済学が大きな断絶を経験し、合理的期待形成を経てニューケインジアン、リアルビジネスサイクルに別れていった。クルーグマンはどちらもきちんと説明できていないと考えている様子。
  • クルーグマン:私がなぜファースト・ベストの政策を諦めてサード・ベストに辿り着いたのか、あるいはすべて池田先生(みたいな人達)が悪いんじゃボケ!の巻 - P.E.S.

    アシモフの翻訳をまったくサボってしまってます。すいません。いや、アシモフ先生、実は自伝の中で女子大生との不倫をサラっと告白してまして、その事に衝撃を受けたために翻訳ができなくなりました...って嘘ですけど、不倫の告白は当です。いやぁ、非モテだったアシモフ君がそんなプチ宮台先生のようになれるなんて、おじさんうれしいなぁ! さてそんな関係の全然ない事を書きましたが、今回もまたまたクルーグマンのブログからです。池田先生がよく「クルーグマンもリフレを捨てたんだよ、グハハッハ!」みたいな事を適当に書かれてますが、ちょうどそれについてのクルーグマンの説明のようなエントリーがアップされたので、翻訳。要するに、理論的には問題ないが、現実的には池田先生(みたいな人達)がいるから、ということですね。 このくそバカな経済 ポール・クルーグマン 2009年11月13日*1 というか、まあもうちょっとお上品にいう

    クルーグマン:私がなぜファースト・ベストの政策を諦めてサード・ベストに辿り着いたのか、あるいはすべて池田先生(みたいな人達)が悪いんじゃボケ!の巻 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/11/14
    Krugmanのhttp://krugman.blogs.nytimes.com/2009/11/13/its-the-stupidity-economy/について。インフレ期待を高めるコミットメント確立の困難さは、先週来の議論を見ていると日本でも同様と思う。
  • アマルティア・セン:危機をこえた資本主義 - P.E.S.

    ニューヨークタイムズ・ブックレビュー2009年3月26日号に載ったセンのエッセイの翻訳です。特に驚きな内容でもないので、まあこんなもんかなとか思いながら訳していたら、ピグーが出てきたのでびっくり。文中にもあるように、今はケインズ・リバイバルの時期ですもんね。でも、経済心理といえば、アニマルスピリッツのケインズと思ってましたけど、ピグーか。あとそれから、終盤の中国の話はほんとなのですかね?中国の経済成長を考えると、ちょっと意外でしたが。 それから訳文はちょっと自信のないところが色々とありますので、誤訳があればご連絡ください。誤字脱字等も、よろしくお願いします。 危機をこえた資主義 アマルティア・セン 2009年3月26日号1. 2008年は危機の年であった。最初に、料危機があった。これは貧しい消費者達、特にアフリカの消費者達には非常な脅威となるものであった。そしてそれに続いて、石油価格

    アマルティア・セン:危機をこえた資本主義 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/03/24
    今この時に、改めてアダム・スミス、ケインズ、ピグーなどの論考を元に資本主義(市場システム)を考える。ここに反論があるhttp://blogs.nyu.edu/fas/dri/aidwatch/2009/03/amartya_sen_on_moralism_maoism.html
  • クリスティーナ・ローマー:大恐慌からの教訓 - P.E.S.

    オバマ政権の大統領経済諮問委員会(CEA)委員長で、元カリフォルニア大学バークレー校の経済学教授であるクリスティーナ・ローマー(この三腕の人)がブルッキングス研究所で3月9日に大恐慌からの教訓について述べたそうです。そのペーパーがオンラインに公表されてましたので、イントロ部分はおいといて*1、教訓部分だけ訳しました。もちろんローマーは経済学者ですが、今はオバマ政権の経済担当のトップの一人ですから、オバマ政権の景気対策についての考えを知る上でも面白いのではないかと。といっても、特に変わったことを言うわけではなく、経済対策としては当たり前の事がのべられているだけではあります。また別に研究論文でもないので、大恐慌からの教訓についても特に新しいことが述べられているわけでもありません。簡単なサーベイ論文みたいなものです。ただ、ニューディール=ケインジアン財政政策といった混同がいまだに結構あるようで

    クリスティーナ・ローマー:大恐慌からの教訓 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/03/13
    CEA委員長による米国経済の大恐慌からの6つの教訓
  • クルーグマン:日本再考 - P.E.S.

    久しぶりのクルーグマン翻訳。何しろ日についての、ある意味ポジティブな文章なので訳しときました。ある意味、ですけどね。クルーグマンはオバマの経済対策をtoo small, too lateと批判してますので、そこら辺の苛立ちもあるんだろうな、とは思います。 日再考 ポール・クルーグマン 2009年3月9日 十年かそれ以上に渡り、日の失われた10年は現代マクロ経済学にとってのお化けであった。経済学者は、Xをしてはいけない、あるいはYをしなければいけない、さもないと日になってしまうぞ、という警告を繰り返し、そして政策決定者は、まごつき彷徨っては厳しい決定を下す事を避けてきた日の政策決定者達と自分たちが違うのだと、自分達をあらかじめ褒め称えてきた。 さて、これを言うのは私だけではないことは間違いない。日はもうそんなに悪くはみえないのだ。 たとえば、日の政策の有名なのろくささ−銀行部門

    クルーグマン:日本再考 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/03/11
    「日本がはまった罠」に他の国もハマってしまうんだろうか
  • 経済規模とGDPについて - P.E.S.

    追記あり。追・追記あり。コメント欄も参照してください。 来る予定だった仕事が来なくて時間が空いてしまったので...(どうなってるんだろう?) 弾小飼さんがGDPの事について質問されてましたので、この空いた時間を埋める為に使ってみる事にしました。俺も一応は経済学徒なので、こういうのはちょっと気になるわけですので。ただ、俺は経済学説史をちゃんと勉強した事はないですし、ノーベル経済学賞を取れる見込みもない人間ですので、何の権威もありません。ここで書く事はあくまで俺自身の考えであることは、先に述べておきます。でもスタンダードな返答だとはおもいますが。 さて、その質問というのは経済成長の意味と、あとGDPがカバーする範囲についてのものだと理解します。具体的には、各家計がお隣とペアになって、お隣の家事を年間1200万円でやってあげたらそれだけでGDPは倍になっちゃうよ、でもこれ何の意味があるの?ってこ

    経済規模とGDPについて - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/02/04
    GDPの定義のところで出てくる、帰属計算でもカバーされない部分があるという話を丁寧に説明。一国の経済規模をある程度コストをかけず計測でき、時系列や各国との比較ができるという意味でGDPは有効な概念
  • マクロ経済学の暗黒時代、あるいはクルーグマンはハリ・セルダンになろうとたいのか? - P.E.S.

    クルーグマンのブログエントリーの翻訳です。これも財政政策に反対する保守派経済学者を批判するものなんですが、無茶苦茶言葉が厳しい。冗談ぽくしつつも、よくここまで言えるな、と思います。でもそういうものの方が読んでて面白いですね。ところで、クルーグマンはアシモフのSF「ファウンデーション」シリーズのなかに出てくる心理歴史学という架空の学問に興味をもった事が経済学へのかかわりの第一歩だったようですが、そのシリーズの中では心理歴史学を作り出した数学者ハリ・セルダンは銀河帝国崩壊後の暗黒時代の短縮のためにファウンデーションと呼ばれる文明の飛び地の創設を行います。もしかしたらクルーグマンも結構そういう気分なのかな、と訳していて思ってしまいました。 追記:ssuguruさんの指摘を受けてタイポを修正しました。ssuguruさん、ありがとうございました。 マクロ経済学の暗黒時代 (ちょいむず)  ポール・ク

    マクロ経済学の暗黒時代、あるいはクルーグマンはハリ・セルダンになろうとたいのか? - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/02/02
    貯蓄=投資の恒等式で財政政策の効果を否定する保守派に対するクルーグマンの批判。恒等式は「結果としてこうなる」という関係だということでいいかな
  • クルーグマン:流動性の罠のなかでの最適財政政策 / P.E.S.

    明けましておめでとうございます!新年の元旦を皆様はどうお過ごしですか?おれは東京に出てきたたばかりでいく所もありませんから、朝から翻訳してました。とっても有益ですね!その前の大晦日の晩は、スコセッシュ/デニーロの「タクシードライバー」を観てました。やっぱりアメリカンニューシネマは良いです。トラヴィスのいってしまっているへたれぶりがよいです。これ、初めて観た時はあれだけの事をしたトラヴィスが何事もなかったかのように元通りの生活に戻っていることが理解できずに戸惑ってしまってましたが*1、今になるとあれはヘタレで頭の悪い70年代のフィリップ・マーローなのかな、と思います。強くなければ、優しくなければ...でもだれもがマーローなんかになれるわけもなく。卑しき街を彷徨う騎士なんて、なかなかなれませんです、はい。 さて、このところアセモグルの論文をずっと訳してきましたが、おれの受け持ちパートはひと段落

    クルーグマン:流動性の罠のなかでの最適財政政策 / P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2009/01/05
    流動性の罠の中での財政政策の役割についてのニュー・ケインジアンタイプの分析のスケッチ。経済が流動性の罠に落ち込んでいるとき、政府支出は完全雇用が回復されるまで拡張されるべき
  • オバマと綿と過去 - P.E.S.

    Strange Mapsから アメリカ南部の地図です。青と赤はそれぞれ、2008年の大統領選でオバマが勝ったあるいはマケインが勝った郡です。色の濃さは得票率の差。黒丸は南北戦争前の1860年での綿生産が行われていた場所。150年もの時を隔ててのこの相関はちょっと驚きですが、StrangeMapsはこの相関の原因は黒人票だろうと言っています。綿生産は黒人奴隷に依存していましたから、かつての生産地では今でも人口に占める黒人の比率が高く、そして黒人内でのオバマへの投票比率は90%を越えていますからこういう相関が生まれる、と。南部の保守派白人にしたら、親の因果が子に報い、って感じですかね。もっとも、当時は共和党が反奴隷制、民主党が奴隷制維持だったわけで、それが逆転してしまってますが。

    オバマと綿と過去 - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2008/12/14
    2008年大統領選挙におけるオバマ候補への投票者と1860年の綿生産地の驚くほどの相関。GISを使った分析例としても面白い
  • スティグリッツ:見返りを受け取ろう - P.E.S.

    正直、これまでスティグリッツの翻訳は避けてました。反資主義でもなんでもない俺には、スティグリッツは結構微妙なところに来ているように思えましたから。クルーグマンは人も言っているように資主義のちょっとした修正、というかある意味ノスタルジーっぽい1950・60年代への回帰を言ってるだけですが、スティグリッツは別に社会主義を言ってるわけではないのは分かるにしても、まるで復活したジョン・K・ガルブレイズを見ているかのようなムズ痒い感じが最近はありましたので。でもまあこのイギリス・ガーディアン紙に載ったスティグリッツの文章を読んで、うーん、やっぱりこれまで色々と思うところがあったんだなぁ、と感じてしまいましたので訳してみます。 追記:はてブの方でも指摘されてますように、ステグリッツがクルーグマンと比べて急進的(これは社会主義的って意味だと思いますが)って事はないと思います。少なくともこの文章につ

    スティグリッツ:見返りを受け取ろう - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2008/12/09
    Stiglitzによるケインズ政策(財政政策と金融政策のポリシーミックス)のすすめ
  • ルーカス:まず不況対策を - P.E.S.

    The Economist's Viewにて、ドイツのシュピーゲルオンラインがノーベル経済学賞(いや、銀行賞でしたっけ?)受賞者による金融危機についてのコメントを載せていることが紹介されてました。たーしか、どっか別の雑誌でも同じような事をしてましたよね。メンバーを確認すると、スティグリッツとフェルプスが被ってますが、シュピーゲルには他に、ルーカス、サミュエルソン、そしてゲーム理論のゼルテン!のコメントがありますので、その3人のコメントを訳してみます。しかしルーカス、サミュエルソンはともかく、ゼルテンのコメントって珍しいよなと思いましたが(俺が知らないだけかも知れませんが)、ゼルテンってドイツ人なんですね。ドイツ人唯一のノーベル経済学賞受賞者という事なのだそうで、なるほど、と。 まず最初は、ロバート・ルーカスです。その後、ゼルテン、サミュエルソンと訳して行きます。(ちなみに、そのサイトに載っ

    ルーカス:まず不況対策を - P.E.S.
    saka-san
    saka-san 2008/11/24
    R. ルーカスの処方箋、とにかく今は積極的な貸し出し政策を続け、金融制度の再検討はその後にすべきこと
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