ブックマーク / yasuyuki-iida.hatenablog.com (28)

  • 齊藤先生へのリプライ - こら!たまには研究しろ!!

    twitter上での僕の発言 iida_yasuyuki 日経済は長期均衡水準らしい……現状を非自発失業がない状態だと考えられる人はよほどにおめでたいと思う→ 【齊藤 誠 低生産性・高コスト構造を自覚せよ】 http://ow.ly/2UZv1 に対し,齊藤先生がコメントされているので,そのリプライを*1. 失業の自発性について まずは謝罪 「おめでたい」についてですがこれは素直に申し訳ありませんでした.普段比較的激しい論争の渦中にいることが多く,中傷というほどの気持ちではなくちょっとした皮肉のつもりで書いてしまいました*2.お気に障る表現になってしまいましたこと,大変申し訳ありません. そして反論 私自身には「斉藤先生は全ての失業を自発的失業だと主張している」と言うつもりはありません.サーチ理論に基づく均衡における(ある意味自発的ではない)均衡失業を教科書的な,または普段用いるタームに

    齊藤先生へのリプライ - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2010/10/22
    「長期均衡水準にある=GDPギャップはない=非自発的失業がない」というのは不自然だ(少なくとも僕は全然納得できない)
  • 1月25日朝日新聞朝刊「論壇時評」 - こら!たまには研究しろ!!

    うちは朝日新聞とってない上にちょうど出張中だったので気づくのが遅れましたが,松原隆一郎氏が僕も参加した『VOICE』2月号(1月9日号)「大討論会:デフレ地獄脱出への処方箋」にかなりの紙幅で言及されています.けっこ〜誤解が多いので,すでに田中秀臣氏が事実誤認の指摘をされていますが,少々コメント. 飯田泰之は、グローバリズムのもとでは財政政策は金利を高め資流入を招いて円高をもたらし、輸出を減らすため効果が弱いとするマンデル-フレミングの理論が日に当てはまるとして、 これは参加者の菊池英博さんも誤解されているようですが,僕の話は 実証的に財政政策の効果は低下している その理由としてはマンデル=フレミングモデルが考えられる という話.マンデル=フレミングモデルは論旨の中心ではない. ちなみにもう一つの可能性は中立命題だけど,これは畑農先生のカルマン・フィルターによる研究やYano, Iida

    1月25日朝日新聞朝刊「論壇時評」 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2010/01/30
    「複数の統計的な検証によって示され,複数の理論的根拠もある話よりも直感・実感の方が正しいと感じることが出来るメンタリティ」って、まさにダメな議論の核心部だな。
  • インフレの起こし方 - こら!たまには研究しろ!!

    さて,途中ちょっとしたブレイクを挟みましたが,題の「インフレはどうやって起こすの?」に行きましょう. まず,未来永劫にデフレギャップがあって景気は悪く,物価下落は継続の経済というのはありません*1.というよりも長い期間*2需要不足による不況が続くと,倒産による関係特殊的人的資が毀損し,資金不足によって研究開発投資も,労働者のOJTもすすみませんから潜在成長率が低下し……いつかはデフレギャップは一応はなくなるでしょう*3. ポイントは将来のインフレ/好況 企業にとっての問題は外生的に起きたショックに対して起きる景気の拡大がどの程度のものなのかという点につきます.将来の好況がかなりのもので,それにのっかればしっかりと儲かるならば,たとえ現時点で不況だとしても人とモノに投資をする気になるでしょう. これはインフレ率についても同じコトです.財の価格の上昇が比較的長期間にわたる,そして将来の資産

    インフレの起こし方 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/11/15
    財や資産の価格や将来的に上がることを見越して現時点のうちに設備投資、資産投資をすることを目指す。きっかけは外需の増加など、外部要因でもOK。ベースマネーの量(やマネーの総量)はロジックの中心ではない。
  • 潜在成長率と景気対策の余地 - こら!たまには研究しろ!!

    予告では早速「インフレの作り方」に移る予定でしたが,その前にちょっと間奏曲を入れてみましょう*1. リフレ寄りの人,批判的な人双方に共通してみられる問題点があると思います.それが「潜在成長率の向上」と「安定化政策」をまるで対立するものかのように論じがちなところです.昨日のエントリでもお話ししたように,安定化政策の成功は政治的にも,データの面で見ても潜在成長率向上に資するのです.そして,安定的な成長を遂げる経済,均衡実質利子率がある程度高い経済では安定化政策も容易になるでしょう*2. 現在の日では労働力・資の遊休が発生しています.要はデフレギャップです.現在の日においてはこの「ギャップを埋める」だけでも経済状態の改善が可能なのです.つまりは今使われていない潜在力を発揮するだけでけっこう成長出来てしまうと言うわけ.潜在的な能力の向上も大切だけど,こういう実力を出し切っていない部分も活用し

    潜在成長率と景気対策の余地 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/11/11
    「潜在成長率の向上」と「安定化政策」をまるで対立するものかのように論じがちな人というと、どうしてもシュンペーターを引っ張り出す、供給面ばかりに目を向けているという印象。
  • 金融政策論争 - こら!たまには研究しろ!!

    ここ数日,ネットはもとより雑誌・新聞等でも金融政策についての関心が急激に高まっており,望ましい限りです.それにしても勝間和代氏の影響力の大きさにびっくり*1…….今回の勝間レクチャーはともすると専門家の中だけで議論されるにとどまりがちであった金融政策の話を多くの人に重要な課題として認識していただく大変大きな契機に,そしてもしかしたら歴史的な政策転換への出発点となるのではないかと思います. 一連の論争で現在の日の金融政策の問題点とその改革を巡る論争をはじめて知ったという人もいるでしょう.そして,その議論に大いに説得された人,疑問視する人様々だと思います.むろん飯田は, デフレが大きな問題であり,その脱却が必要である デフレからの脱出のためには金融政策方針の転換 2%程度の安定的なインフレを目指す政策を実施すべきである と考えております.これらをネット上の呼び名にしたがってリフレ論と呼びまし

    金融政策論争 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/11/11
    デフレへの対応は経済政策(成長政策・安定化政策・再分配政策)のうち安定化に貢献するが、成長政策・再配分政策にも関連する。経済全体についての安定化政策と、産業に対する競争政策が経済成長を促進する。
  • 借金の実質価値を増加させるためのデフレ政策 - こら!たまには研究しろ!!

    デフレ的政策は採用せず=目銀の黒川総裁 目銀の黒川総裁は3日自宅で講演し、「国債という借金の実質的な価値を増加させるためデフレ的な政策を採れば、さまざまな問題が起こる」と指摘。その上で「そうしたことは中央銀行は決して行わない」と強調した。また「長い目でみた物価の安定、経済発展のために金融政策を運営していくことについて、国民・海外投資家から信認を得ることが大事だ」と述べた。現在目銀はバランスシートの現状維持、CP買い入れの停止などを求められるが、同総裁が早くもけん制した格好だ。 参考URL:インフレ的政策は採用せず あくまで国債の実質価値を増加させ続けるらしい.財務省を困らせるためならば日経済なんてどうなってもいいという姿勢に,もうまじめに論評する気がなくなった.

    借金の実質価値を増加させるためのデフレ政策 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/11/04
    「国債という借金の実質的な価値を目減りさせるためインフレ的な政策を採れば、さまざまな問題が起こる」さまざまな問題って?経済状況の改善よりもこっちのが大事なんだぁ
  • シノドス経済ネタ2連発 - こら!たまには研究しろ!!

    シノドス経済ネタ2連発.田中秀臣氏と小島寛之氏です♪ ここまで対照的な2人を読んでみるのも面白いでしょ? 田中秀臣「イイ経済学、ダメな経済学 ― エコノミストぶった斬り!」 Lecture03 シノドス×光文社共催 田中秀臣「イイ経済学、ダメな経済学 ― エコノミストぶった斬り!」 日時 : 2009年11月8日(日)9:30〜17:00 定員 : 50名 参加者募集中です! →http://synodos.jp/event/index.html 僕としては第四部が特に見たいような……見たくないようなw なんかしれっと僕入ってるし(泣). ただ,僕としてはエコノミストの格付けはいくつかの段階に分けて行わなければならないと思っています. 経済学・経済統計に関する知識に関して, 第一関門:教科書の経済学を理解しているか否か 第二関門:内生的成長理論,RBC,New Keynesianモデルを理

    シノドス経済ネタ2連発 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/10/27
    エコノミストの二段階評価論。第二関門を突破できなさそうな人は相当多そう
  • こども銀行総裁E田Y之氏はかく語りき - こら!たまには研究しろ!!

    こども銀行総裁E田Y之氏は新宿の居酒屋のカウンターにおいて,過去のこども銀行の政策への批判に答えて以下の談話を残した*1。 現在と当時との違いは、当時は、これらの問題に対応することの実務上の難しさが、多くのエコノミストに十分には認識されていなかった点です。 1990年代後半以降、こども国の政策当局に対し、北は北海道から南は沖縄までの全国のエコノミストや当行内研究機関から様々な政策提言がなされたことは記憶に新しいと思います。 非常に大胆なものも含め、様々な提言がこども銀行に対しなされました。典型的な政策提言としては、「こども銀行が行うべきことは、構造改革の推進を訴え、その目標を達成するため、政府に不断の努力を要求をすることだけである」、「通貨高とデフレは中国からの輸入によるものであり、こども国にとってむしろ望ましいことである」などがありました。中でも、最も有名な提言の1つは、「こども銀行は資

    こども銀行総裁E田Y之氏はかく語りき - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/08/14
    「だって「」部分をどう入れ替えても必ずそれっぽくはなるんだもん」う〜ん確かに
  • 『経済成長って何で必要なんだろう』のamazon書評 - こら!たまには研究しろ!!

    日経ビジネスオンラインで経済学の入り口 or 入り口の手前の話をしてみました. 納涼特別企画:経済学っぽく行こう(経済学っぽく社会を考える、勉強リストはこれだ!) 毎度の芹沢一也氏仕切りなので,その効果あってかamazonで『経済成長って何で必要なんだろう』がいきなり品切れになりました(お盆なので配が遅いだけかもしれませんが^^).そこであらためてアマゾンレビューを見てみると…… 「うっわ〜.見事に評価がバラバラ」 レビュー数はまだ少ないですが☆2から☆5まで1人づつ.もっとも,著者の一人としては納得.だって元々論争をはじめるとっかかりのですから. そのなかでなかなかおもしろかった書評が一番評価が低い,以下の書評. 地球の有限性を、視野に入れていない, 2009/7/28 By hope 1)地球環境・資源が有限であるという認識が欠如しているのではないか? 2)しかも、60年代からこ

    『経済成長って何で必要なんだろう』のamazon書評 - こら!たまには研究しろ!!
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    saka-san 2009/08/13
    「ダメな議論」のスキームで反論テンプレートを準備
  • 『Voice』9月号の浜田先生……そして, - こら!たまには研究しろ!!

    『Voice』9月号特集は「アジア10大危機−"60年の平和"が壊れる日」,「民主党は官僚と闘えるか」の2立て.民主党の圧倒的優勢が伝えられる中,一番の不安は確かに安全保障と経済政策ですしね. Voice (ボイス) 2009年 09月号 [雑誌] 出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/08/10メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る 当然第一の話題は,浜田宏一先生による論文「日銀は産業界を苦しめている−英・米・欧に匹敵する大胆な金融緩和を」なわけです.まぁ産業界以外もずいぶん苦しめてると思うけどね.僕の以前のエントリ(クルーグマンがわかっていないこと)にも言及いただいています.とにもかくにも P209図1(主要国中央銀行のバランスシートの推移) P210図2(実質実効為替レートの推移) P211図3(鉱工業生産の推移) をみろ

    『Voice』9月号の浜田先生……そして, - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/08/10
    「日本の景気悪化要因はサブプライムそのものと言うより別のところにあるってことにそろそろ気づいてほしい……」。あと、山形論文はこちらhttp://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090819-00000001-voice-pol
  • やられた - こら!たまには研究しろ!!

    小飼弾氏にがっつり説教されてます. 人文科学者がダメな理由がわかる 無限に関する話はまったくおっしゃるとおり.幾何級数的な成長が無限に続くというのは明らかに言いすぎ.言葉を選ぶべきでした. ただ留意してて欲しいのは,サブプライムローン以降に雨後のたけのこのように出ている危機の多くが考えている「経済成長は無限じゃない」や倫理的な資主義経済批判における「経済成長の限界」等の話はけして小飼さんの言及するような「無限」の問題ではないという点.現時点で技術成長の限界が来ているとか,資源制約を迎えているという話です.前者は技術進歩の収束傾向がまだ(観察されるほどでは)ないこと,後者はそれにくわえて付加価値と使用天然資源量が同じペースで伸びるわけではないことなどから否定できるでしょう*1. 小飼氏自身が言うところの, ある「経済物」の成長はロジスティック式に従うが、イノベーションによって今度は別の「

    やられた - こら!たまには研究しろ!!
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    saka-san 2009/06/01
    経済成長について。欲望の有限性・あるレベルの生活上のニーズが満たされたといったことによって中長期的な経済成長が止まるという状況は(割引率は0ではないので)まだ成長の天井を考えるべき段階には達していない
  • 2009-05-31 - こら!たまには研究しろ!! #コメント インタゲ2009/06/11 12:14 狭義のインタゲ派と広義のインタゲ派 狭義のインタゲ派の基本主張: (「中銀がインフレ率をコントロ

    クルーグマンのTV出演がyoutubeに落ちてました!#1と#2は戸越銀座で遊んでいるだけなんですが,冒頭のベビーシッターモデルの説明は思ったよりまとも.編は#3と#4の与謝野大臣と吉川先生との対談です. 定額給付金については割戻減税のようなものと理解しているのかもしれません.流動性制約家計が多いと思われる*1納税をしていない家計にも届くように無条件でまいていると言ったら評価は変わったのかなぁ.クルーグマンの重点は財政政策のようですが,いわゆる中立命題*2は支持しているように感じます. にもかかわらず財政支出政策には積極的.どんなモデルが頭の中にあるのだろう.先月の『Voice』では「ホームタウンである伝統的ケインズ主義への回帰」みたいに書きましたが,(減税と財政支出を区別しているところから見ると)どうもそうではないのかもしれない.Krugmanの頭の中にはインフォーマルにはモデルが組み

    2009-05-31 - こら!たまには研究しろ!! #コメント インタゲ2009/06/11 12:14 狭義のインタゲ派と広義のインタゲ派 狭義のインタゲ派の基本主張: (「中銀がインフレ率をコントロ
    saka-san
    saka-san 2009/06/01
    5月24日のクルーグマンのTV出演。「クルーグマンの重点は財政政策のようですが,いわゆる中立命題は支持しているように感じます」
  • 米英リフレ政策発動と日本の現状 - こら!たまには研究しろ!!

    ご存じの方も多いと思いますが,量的緩和政策の実施を宣言したイングランド銀行に引き続き,FRBも半年で長期国債を30兆円,住宅ローン担保証券を120兆円(従来方針よりプラス60兆円),政府機関債を20兆円(プラス10兆円)買い入れることでバランスシートの拡大を目指すことになりました.月額に直した国債買い入れは5兆円,その他債券は11兆円の買い入れ…….さらには今後も「あらゆる手段をとるべき」とのバーナンキ先生の心強いお言葉付です. 一方我らが日銀行は,月額買いとり額を1.4兆円から1.8兆円へと0.4兆円増額したところで日銀行総裁からは「限界に近い」とのお言葉…….あまりに違う規模,そして弱気.あまりの温度差の違いに思わず暗くなってしまいます. しかし! 日銀行の最高責任者である総裁が「限界だ」と言っているんです.無根拠なわけがありません.これまでも地道に国債を買いまして市場にお金を流

    米英リフレ政策発動と日本の現状 - こら!たまには研究しろ!!
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    saka-san 2009/03/23
    長期国債買い入れ額もFRBと規模が違うと思っていたが、「各国が中長期資金の供給に躍起になる中で日本は中長期資金を引き締めている」
  • 自己責任論批判の作法と戦略 - こら!たまには研究しろ!!

    まずは前置き……長いので読み飛ばしてくださっても結構です ミクロ・マクロと言ってもミクロ経済学とマクロ経済学ではございません.個別問題と全体のシステムのお話しについて.自己責任論批判を巡る論争を見る度に,今のままでは自己責任批判論は自己責任論を説得できないだろうなと感じてならないんです. 自己責任論……特にここ数年の流行としてはニート・フリーター・ワーキングプアは「そいつらの努力が足りないせいだ」なのか,「社会の問題」なのかの論争において両者の論争がどうもまとを外しているように思えてならない. あるX君が失業しているとしましょう.「もし」X君が「職を得られるよう」「社内で評価される」「待遇が悪い仕事でもがまんしてやってみる」ための努力をもっとしていたら「X君」が失業者になっていた可能性はずいぶん低いでしょう.その意味で,「X君が失業している」ことはX君の「自己責任」ではあります.その意味で

    自己責任論批判の作法と戦略 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/02/09
    効率努力と関係努力という概念を使って、失業・非正規雇用問題に対する自己責任論を批判する試み。「ダメな議論」を避ける方法
  • 予備校時代の思ひで(GDPすげぇ!な話) - こら!たまには研究しろ!!

    1日のエントリ(まずは三択)に引き続き,2日のエントリ(経済成長って)についても小飼弾さんが取り上げてくれたようです.そのなかで, GDPを倍にする方法 1. まずは、お隣どおしペアになって下さい。 2. お隣の家事を全てやってあげてください。 3. それに対してお金を払ってください。 が紹介されています.これ!すごい懐かしい! 僕が資格試験予備校の講師をやってたときのつかみの定番ネタです*1.でも今は余りこのネタを使いません.それはある学生からの質問(糾弾?)がきっかけです. 高田馬場でいつもどおり「家事を形式だけでも市場で取引するとGDP激増する」という話(と後述のそれでもGDPでいいって話)をした後,教壇に一人の学生が質問に来ました.確か一番優秀なクラスだったと思います……優秀な学生は教師をやり込めるためだけに質問に来ます*2. 学「先生! さっきの隣の家の家事をやる話は不可能だと思

    予備校時代の思ひで(GDPすげぇ!な話) - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/02/05
    問題がある指標でも統一的な方法で継続的に観察すれば十分有用な情報を引き出せる。その他http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51173441.htmlへの回答など
  • 2009-02-02 経済成長ってなんなのよ?- こら!たまには研究しろ!!

    先日のエントリに関連して一番多かったコメントが「経済成長なんて出来るの」というものでした.そこで,経済成長についてちょっとしたメモを*1. まず,単に「経済成長」ではちょいと抽象的過ぎる.こいつにまずは取り扱いが容易な定義を与えましょう.経済成長とは「ある国の国民*2が経済的に豊かになっていくこと」です.経済的な豊かさは「国民がどれだけの財・サービスを購入できるor貯蓄できるか」できまる.ということはそれを計る指標は実質GDP(実質国民所得)ということになります*3. でも,ここで「待てよ」と思うかもしれない.「国民って何よ?」という疑問.「日国民って人」がいるわけじゃあないですよね.もう少し実感にあわせるなら「平均的国民の経済的な豊かさ」ってことになるでしょう.すると,実質GDPよりも一人当たり実質GDPが経済成長の定義としては優れている. こうまとめると,人口減少だから経済成長しない

    2009-02-02 経済成長ってなんなのよ?- こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/02/04
    経済成長の潜在的な要因と循環的な要因の関係をわかりやすく解説。総需要政策の必要性につながる話
  • まずは三択だって言うことに気づかねばならない - こら!たまには研究しろ!!

    今週もちょっと早読み『週刊ダイヤモンド』です.今回の特集は「正社員vsハケン 対立か共存か!?」と銘打っての格差問題*1.それにあわせてか「Data Focus」でも樋口美雄先生の雇用保険のカバー率低下のお話し.経済誌ということもあって,TV・新聞の派遣問題者よりも現実的な認識・解決策の模索に重点が置かれているかんじ.特集記事関連以外ではあいかわらず山崎元さんが冴えてます♪ 囲み記事ではおなじみ湯浅誠・雨宮処凜・赤木智弘の三人のそろい踏みなんですが,なかでも注目したいところは雨宮氏の「対立をあおるのは逆効果」という主張です.湯浅氏も他のメディアで同じような主張をされることが多いように感じます. 全くそのとおりではある*2んですが……分配の問題は必然的にパイの取り合いにならざるを得ない点を忘れてはいけない! ダイヤモンドの表紙自体がそれを如実に表しています. 一定の産出量(総所得)の元でA氏

    まずは三択だって言うことに気づかねばならない - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/02/02
    格差と雇用の問題への対応に関して、低所得者層の生活保障の必要性を感じている論者の多くが経済成長を軽視または敵視している。ナショナルミニマムと経済成長の関係についての「さわり」も
  • 経済学の超重要な前提 - こら!たまには研究しろ!!

    今年の個人的bic issueのひとつは社会学者の芹沢一也氏の知遇を得たことです.そんなわけでセミナー参加以降経済屋としては場違いな評論系のメルマガ(αシノドス)にエッセイを書いたりしています.いままでと読者層が全く異なるので反応も新鮮です. そのなかで,これはまじめにとりあげにゃあなぁと思ったのが, 経済学S1/自由貿易−−「現状をよりマシにすること」と「正しさ」の違い 交換と強盗のはなし です.エントリそのものは少し前に読んでいたんですが,その後中谷巌氏の例のを呼んで変な意味で重要さを再確認. まず,細かいところとして, ここでわたしが注目するのは、どうして「従属論」は間違っているのかという部分ではなく、逆に飯田さんが「従属論にもある程度の根拠があるといっていえないことはない」とした部分だ。正直言って、どうしてこれが「従属論にもある程度の根拠があるといっていえないことはない」例になる

    経済学の超重要な前提 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2009/01/05
    従属論がなぜ今も昔も間違いかというと,不平等の出自が実際は「交渉力」が原因だったにもかかわらず「取引」であると思ってしまったこと
  • いきなりの満額回答 - こら!たまには研究しろ!!

    早朝のニュースアラートで目覚めると……まさかの1%利下げ発動.文章からもその決意の強さと継続性が明確に読み取れます.継続的な政策姿勢を,不退転の決意を持って市場に伝える……いよいよ米国はリフレ政策格発動です.さらなる二の矢三の矢にも言及されており歴史的な政策の開始を予感させます. 16日FOMC速報 以下,議論のために全訳*1を 速報 日,連邦公開市場委員会はフェデラルファンドレートの誘導水準を0-1/4%とすることを決定した. 前回の委員会以降,労働市場の状況は悪化しており,各種統計も消費支出・企業投資・鉱工業生産の低下を示している.金融市場は依然緊迫しており,資金需給状況はタイトである.これらの状況に鑑み,景況の見通しはさらに悪化している. また,この間に経済へのインフレ圧力は大きく減退している.経済活動の停滞をうけてエネルギー,コモディティの価格は低下の見通してあることから,委員

    いきなりの満額回答 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2008/12/18
    12月16日のFOMC速報の全訳。市場に対する明確なメッセージ
  • 『歴史が教えるマネーの理論』正誤表 - こら!たまには研究しろ!!

    発売から1年以上たっているので激しくいまさら感がありますが,拙著『歴史が教えるマネーの理論』(ダイヤモンド社)の細かな誤りを訂正しますとともに,既に読んでいただいた方を混乱させてしまったことをお詫び申し上げたいと思います. まずは細部の誤りから. ■P22L10 ×「1円=1年間の標準的生活/300円」 ○「1円=1年間の標準的生活/300万円」 ■P121LL1-2 ×「4朱は2ドル」 ○「4朱は1ドル」 ■P123L3 ×「薪は1.25ドル」 ○「薪は1.33ドル」 以上二つはごく単純なミス.次は,次段落でちゃんと正しいことを書いているのですが,なぜ逆になってしまったのか自分でも不明です.連載から書籍化の際に表現のダブりを書き改めたり,節ごとの「繋ぎ」を急いで挿入したのでミスが生じたのかもしれません. ■P141L12-13 ×「資産を売ると貨幣を放出し…マネーを増大」「資産を買うとマ

    『歴史が教えるマネーの理論』正誤表 - こら!たまには研究しろ!!
    saka-san
    saka-san 2008/12/03
    恥ずかしながらまだ入手していないのだが、読む時のために...