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人類学に関するsakstyleのブックマーク (185)

  • ネアンデルタール人絶滅の理由は「孤立」「小規模な集団」かもしれない

    この違いについて解明するために、7年にわたって調査が行われた。遺伝学者はネアンデルタール人のDNAを世界各地から集め、それらをトーリンのDNAと比較したところ、彼が生きていた時代は10万年前ではなく、5万年前だったと考えるようになった。 この研究をまとめた論文がCell Genomicsに掲載された。筆頭著者のリュドヴィック・スリマック(Ludovic Slimak)はBusiness Insiderにこう語っている。 「この時点で、遺伝学者たちはツールを調整し、これまでのネアンデルタール人に関する知識を一新することにした」 つまり、ネアンデルタール人が単一の均質な集団であったという従来の考えを見直したのだ。 トーリンのDNAは、彼の年齢に近い他のネアンデルタール人とは大きく異なっていたため、彼はまったく新しいネアンデルタール人の系統に属していたはずだと研究チームは考えた。そしてトーリンの

    ネアンデルタール人絶滅の理由は「孤立」「小規模な集団」かもしれない
    sakstyle
    sakstyle 2024/10/04
    2015年に発見された遺骨→当初、考古学者は5万年前頃、遺伝学者は10万年前頃と推定。後、遺伝学者も5万年前頃と改めたが、そも10万年前頃に分岐して他集団と交流のない集団だった、近くに別の集団がいるにも関わらず
  • 進化:ホミニンの小さな体の初期の進化 | Nature Communications | Nature Portfolio

    インドネシアのフローレス島、マタ・メンゲ遺跡で新たに見つかった約70万年前のホミニン(hominin;ヒト族)の歯と前腕の化石は、初期のホミニンが、以前考えられていたよりもさらに小柄な体型を持っていたことを示唆する論文が、Nature Communicationsに掲載される。この発見は、東南アジアのホミニンの小柄な体格の進化に光を当てるものである。 インドネシアのフローレス島には、約6万年前に生息していた身長約1メートルの非常に小さなホミニン(Homo floresiensis)、通称「ホビット」が生息していた。この地域の他の動物も、小さな体のゾウの仲間や巨大なラットの仲間など、異常な体の大きさを示すことが知られていたが、東南アジアのホミニンの動物がどのようにしてこれほど小さく進化したのかについては、まだ多くの議論がある。マタ・メンゲから発見されたこれまでのホミニンの化石には、顎の骨と歯

    進化:ホミニンの小さな体の初期の進化 | Nature Communications | Nature Portfolio
    sakstyle
    sakstyle 2024/08/07
    東大の、フローレス島の奴
  • 最小の人類化石(上腕骨)を発見 ――インドネシアの孤島で70万年前までに生じていた小型原人の進化――

    7月31日配信のプレスリリースをWEB用に修正(2024/8/7) 図1:発見された70万年前のフローレス原人の大人の上腕骨(骨の下側半分が残存)(撮影:海部陽介) 発表のポイント ◆フローレス島(インドネシア)のソア盆地にある70万年前の地層から、これまでに世界各地で見つかった人類化石の中で最小サイズの大人の上腕骨(下側半分が残存)が発見されました(図1)。推定される身長は、同島のリャンブア洞窟で発見された約6万年前のフローレス原人(Homo floresiensis)より6cmほど低い、およそ100 cmです。 ◆フローレス原人がジャワ原人と類似することも再確認され、100万年前頃にこの孤島へ渡った大柄(現代人と同程度)な原人の身体サイズが、30万年以内に劇的に小さくなり、その後60万年以上にわたって小柄な体格を維持していたという進化のシナリオが描かれます。 ◆研究により、謎に包まれ

    最小の人類化石(上腕骨)を発見 ――インドネシアの孤島で70万年前までに生じていた小型原人の進化――
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    sakstyle 2024/08/07
    「フローレス島のソア盆地にある70万年前の地層から」「約6万年前のフローレス原人より6cmほど低い」「100万年前頃にこの孤島へ渡」り「30万年以内に劇的に小さくなり、その後60万年以上にわたって小柄な体格を維持」
  • 最古級の「シャーマン」か、1万2000年前の女性、トルコで発見

    女性の「シャーマン」が埋葬されたのは紀元前10世紀。この頃、そこから240kmほど離れたトルコ南東部に、農耕が発達する前の重要な過渡期の狩猟採集民の複合集落あるいは宗教的施設と考えられるギョベックリ・テペ(写真)が建設された。(PHOTOGRAPH BY VINCENT J. MUSI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) およそ1万2000年前にチグリス川の上流近くで亡くなった女性は「シャーマン」だったかもしれないと示唆する研究が、7月9日付けで学術誌「L'Anthropologie」に発表された。女性が埋葬された時代は、農耕が発達する少し前の「先土器新石器時代A期(PPNA)」(紀元前1万年~紀元前8800年頃)だ。場所は現在のトルコ南西部のチェムカ・ホユック遺跡で、女性はさまざまな動物の骨とともに埋葬されていた。 「近年のチェムカ・ホユック遺跡の発見は、PPNA期、お

    最古級の「シャーマン」か、1万2000年前の女性、トルコで発見
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    sakstyle 2024/07/30
    「女性の体の上に、オーロックス(絶滅した野生のウシ)の頭蓋骨が置かれていた」「別の儀式的習慣によるものである可能性も研究者は認めている」「シャーマン、という言葉は私たちが推奨する言葉ではありません」
  • 日本人祖先の「3系統説」、従来の定説に修正迫る ゲノム解析で進化人類学は「人類、日本人の本質」を探究 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」

    レビュー 日人祖先の「3系統説」、従来の定説に修正迫る ゲノム解析で進化人類学は「人類、日人の質」を探究 2024.07.24 内城喜貴 / 科学ジャーナリスト、共同通信客員論説委員 「日人の祖先はどこからやってきたのか」。このロマンに満ちた問いに対しては、祖先は縄文人と大陸から渡来した弥生人が混血したとする「二重構造モデル」が長くほぼ定説となっていた。そこに日人のゲノム(全遺伝情報)を解析する技術を駆使した研究が盛んになり、最近の、また近年の研究がその説を修正しつつある。 日人3000人以上のゲノムを解析した結果、日人の祖先は3つの系統に分けられる可能性が高いことが分かったと理化学研究所(理研)などの研究グループが4月に発表した。この研究とは別に金沢大学などの研究グループは遺跡から出土した人骨のゲノム解析から「現代日人は大陸から渡ってきた3つの集団を祖先に持つ」と発表し、

    日本人祖先の「3系統説」、従来の定説に修正迫る ゲノム解析で進化人類学は「人類、日本人の本質」を探究 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
    sakstyle
    sakstyle 2024/07/25
    縄文と弥生という「二重構造モデル」ではなく「三重構造モデル」(「縄文系」「関西系」「東北系」)(縄文、弥生、古墳)
  • 5000年前に殺された「ビットルプマン」、驚きの生涯が明らかに

    デンマーク中部にある泥炭地。このような北欧の泥炭地では、保存状態の良い人骨が多数発見されている。水温が低く、ミズゴケのような植物が繁茂し、酸素濃度が低いため、人の組織を何千年も保存するのに理想的な条件となっている。(PHOTOGRAPH BY LARS S. MADSEN/ALAMY) 1915年にデンマーク北部のビットルプ村で泥炭を掘っていたとき、砕けた頭骨を含む人骨と(この人物の殺害に使ったと思われる)こん棒、ウシの骨、器が見つかった。この人骨は「ビットルプマン」と呼ばれ、デンマークの先史時代に関する遺伝学的な研究の対象となった。2014年の研究は、ビットルプマンが別の場所で生まれ育ったことを示唆していたが、2024年2月に発表された新たな論文により、彼の人生が驚くほど詳しく明らかになるとともに、農業が始まったころの北欧の状況も垣間見えた。 「骨の主がどんな人物かが見えてきました。根

    5000年前に殺された「ビットルプマン」、驚きの生涯が明らかに
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    sakstyle 2024/07/19
    デンマーク北部の農工文化圏から発見されたが、食生活の分析(骨からか?)で10代の頃は北方の狩猟採集文化で育ったと/奴隷として連れてこられ、最期は撲殺されたとみられる……
  • 謎の古代人類デニソワ人、チベット高原で10万年あまり生存 新研究

    古代人類デニソワ人の研究で新たな事実が見つかった中国甘粛省の白石崖溶洞/Dongju Zhang’s group/Lanzhou University (CNN) 古代人類のデニソワ人はチベット高原で10万年以上にわたり生存、繁栄していた――。そんな新たな研究結果が発表された。2010年に初めて発見された謎の古代人類、デニソワ人への科学的理解を深める研究結果となった。 研究チームは中国甘粛省の夏河近郊、海抜3280メートルの白石崖溶洞で、数千点に上る動物の骨を発見した。この洞窟は絶滅したデニソワ人の居住が確認されている3カ所のうちの一つ。 研究結果からは、デニソワ人がケブカサイやブルーシープと呼ばれる羊、野生のヤク、マーモット、鳥を含む大小さまざまな動物を狩猟、屠殺(とさつ)、加工していたことが判明した。 白石崖溶洞で調査に当たる考古学者のチームはまた、4万8000年~3万2000年前にさ

    謎の古代人類デニソワ人、チベット高原で10万年あまり生存 新研究
    sakstyle
    sakstyle 2024/07/08
    「(4万8000年~3万2000年前)確認されているデニソワ人の化石としては最も新しく、科学者の従来の想定よりも後年までデニソワ人が生存」
  • 考古学:チベット高原でデニソワ人が活動していたことを示す動物の骨 | Nature | Nature Portfolio

    デニソワ人は、ヤギの一種であるブルーシープなどの動物を屠殺してべることで、チベット高原で生き延びていたことを示唆する論文が、Natureに掲載される。今回の研究は、デニソワ人の行動を浮き彫りにし、彼らが過酷で変わりやすい環境にどのようにして適応していたかを明らかにしている。 古代人の絶滅種であるデニソワ人は、ネアンデルタール人と近縁で、更新世の末期にかけてユーラシア大陸東部の広範な地域で生活していた。今回、Huan Xia、Frido Welkerらは、デニソワ人が住んでいたことが知られる標高の高いチベット高原の白石崖溶洞(Baishiya Karst Cave)から発掘された2500点以上の骨を調べた。今回の研究では、分子解析と視覚的解析を組み合わせて用いることで、ほとんどの骨がブルーシープ(バーラルとも呼ばれるヤギの一種で、現在のヒマラヤ山脈でよく見られる)のもので、他の断片は肉

    考古学:チベット高原でデニソワ人が活動していたことを示す動物の骨 | Nature | Nature Portfolio
    sakstyle
    sakstyle 2024/07/05
    「約4万8000~3万2000年前」「チベット高原の白石崖溶洞から発掘された2500点以上の骨」ほとんどはヤギの一種の骨だが、道具で食用に加工された痕があり、デニソワ人の肋骨も発見された。
  • ネアンデルタール人が絶滅し、我々「ホモ・サピエンス」だけが繁栄できた理由とは? 名古屋大学などの研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    石器時代にはネアンデルタール人などが絶滅し、ホモ・サピエンスが生き残った。その理由の一端が、従来から述べられてきた石器技術などの「革命」ではなかったのでは? という学説が名古屋大学などの研究グループによって出された。我々の祖先が、なぜ繁栄できたのか、その理由についての議論は続く。 ホモ・サピエンスの「革命」とは 石器を作るのは人類の専売特許ではない(※1)。だが、かのチャールズ・ダーウィンが言うように、人類の祖先が二足歩行を始めて両手が自由になって石器などの道具を使うことで、その後の進化につながったのは明らかだろう(※2)。 最初に石器を使用したのは、約260万年前のオルドワン石器(Oldowan Stone Tools)だが、約330万年前にもプレ・オルドワンの石器を作っていたという調査研究もある(※3)。このオルドワン石器から進化し、約180万年前に出現したとされるアシュール石器(Ac

    ネアンデルタール人が絶滅し、我々「ホモ・サピエンス」だけが繁栄できた理由とは? 名古屋大学などの研究(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    sakstyle
    sakstyle 2024/02/16
    “従来の学説のように、ホモ・サピエンスの文化・移動・技術的な革命が一気に一時に起きたのではなく、複数の段階や試行錯誤を繰り返して進化していったのではないかという。”
  • ポストヒューマンを考えるブックリスト⑦久保明教『機械カニバリズム』(講談社メチエ、2018年)|海老原豊

    この記事を書くにあたり書を読み直しましたが、むっちゃ自著の元ネタになってました。もちろん引用もしたし参考文献にもあげているのですが、明示的な引用をしていない箇所でも、このの根底にある〈AIvs人間〉という対立図式ではなく、〈AI+人間〉で考えようとする姿勢は、自著のAI映画論や《ターミネーター》論に援用しています。 書は20世紀の技術論をまず技術決定論と社会的構成論に整理します。技術決定論は技術が社会のありかたを決め、自律的なAIが登場した場合、人間との対立関係も視野に入ります。他方、社会的構成論は、中立的・道具的に技術をとらえ、社会こそが技術のあり方を決定するとします。この2つの20世紀の技術論は正反対のものですが、正反対ということは物事の裏表でもあります。ここから21世紀の技術論としてアクター・ネットワーク論を導入します。 アクター・ネットワーク論とは人間と非人間(機械やAI)が

    ポストヒューマンを考えるブックリスト⑦久保明教『機械カニバリズム』(講談社メチエ、2018年)|海老原豊
  • ゲノミクス:古代ヨーロッパ人のゲノムは現代人集団のゲノムをどのように形作ったのか | Nature | Nature Portfolio

    古代ユーラシア人集団のゲノム史を洞察するための手掛かりが、古代DNAの解析によって得られた。この知見を報告する4編の論文が、今週、Natureに掲載される。これらの論文に示された研究では、合わせて1600人以上の古代人の遺伝的データが解析され、過去約1万5000年にわたるヨーロッパの人類集団史に関する知見がもたらされた。 現代の西ユーラシア人集団の遺伝的多様性は、3つの主要な移住現象によって形作られたと考えられている。すなわち、約4万5000年前以降の狩猟採集民の到来、約1万1000年前以降の中東からの新石器時代の農耕民の拡大、そして約5000年前のポントスステップからのステップ牧畜民の到来である。狩猟採集から農耕への転換は、人類の歴史における重要な移行であるが、この移行期におけるヨーロッパとアジアの集団の構造と人口動態の変化に関する詳細な情報は少ない。 Morten Allentoft、

    ゲノミクス:古代ヨーロッパ人のゲノムは現代人集団のゲノムをどのように形作ったのか | Nature | Nature Portfolio
  • 書評 「なぜ私たちは友だちをつくるのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    なぜ私たちは友だちをつくるのか--進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係 作者:ロビン ダンバー青土社Amazon 書はダンバー数と言語のゴシップ起源説で有名なロビン・ダンバーによるヒトの社会的ネットワーク(特に親しい友人関係)についての.ダンバー数とはヒトにおける一人一人互いに相手を知るような社会的ネットワークの規模は150人程度であり,それは人類の進化史において形成されたものだという考えを表す概念だが,書はヒトのネットワークについてのその後の30年の研究の進展がまとめられているものになる.原題は「Friends: Understanding the Power of our Most Important Relationships」 第1章 なぜ友だちは重要なのか 第1章では友人関係を持つことのメリットが解説される. 大規模な疫学的調査によると友人の存在(特に社会的サポー

    書評 「なぜ私たちは友だちをつくるのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    sakstyle
    sakstyle 2023/12/22
    ロビン・ダンバー「当初クリスマスカードから始まったリサーチは現在SNSのビッグデータを用いるものになっているが,そこに浮かび上がるパターンは驚くほど同じだ」
  • ★万物の黎明/デヴィッド・グレーバーほか - 東京永久観光

    『万物の黎明』を読み始めた。 「人類史を根からくつがえす」ーーこの狙いは全開にして鮮明。 「西洋近代文明がこの世で最も賢明」という私の固い信念をついに初めてぐらっと揺るがせる一冊になるかも。 自由・平等といった啓蒙思想は実はネイティブアメリカンからフランス人が教えてもらったのですよ、といった趣旨の第2章。虚を突かれる。そんな発想、私にはまったくなかった。 (12月7日 追記) 自由や平等は西洋の歴史の必然として形成され啓蒙の時代に花開きましたーーもちろん私もつい先日までそう確信していたわけだが、『万物の黎明』第2章(✕第1章)によると、まったく違う。 西洋人たちは、アメリカ大陸で遭遇した先住民たちに、いわば「おまえら、どんだけ不自由なんだよ、どんだけ不平等なんだよ」と批判され説教され、しかも事実そうだったから、ぐうの音も出なかった、そんなトラウマのごとき衝撃や、そのリアクションとしてこそ

    ★万物の黎明/デヴィッド・グレーバーほか - 東京永久観光
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    sakstyle 2023/12/04
    「自由・平等といった啓蒙思想は実はネイティブアメリカンからフランス人が教えてもらったのですよ、といった趣旨の第2章。虚を突かれる。」やはり、気になる本
  • 「能動的に行動する能力」はいかにして生まれ、進化してきたのか──『行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか』 - 基本読書

    行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか 作者:マイケル・トマセロ白揚社Amazonこの『行為主体性の進化』は、認知科学が専門のマイケル・トマセロによる、「行為主体性」について書かれただ。霊長類や他の哺乳類はアリやハチといった昆虫と比べると「知的」であるようにみえる。しかしその知的さをどのようにはかるべきだろうか。もちろん、これについては行動の複雑さなど無数の尺度が考えられるだろうが、書ではその知的さの違いを「行動の制御」に見出していく一冊だ。 たとえば、アリやミツバチの行動は、それがどれほど複雑であっても個体がすべてをコントロールしているようにはみえない。彼らの行動を主に制御しているのは個体の判断ではなく生物学的機制(バイオロジー)である。一方の霊長類や他の哺乳類は、ある程度は自分のコントロールにおいて、情報に基づく決定を能動的に下しているようにみえる。これに関連して出て

    「能動的に行動する能力」はいかにして生まれ、進化してきたのか──『行為主体性の進化:生物はいかに「意思」を獲得したのか』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2023/11/10
    トマセロの新刊。爬虫類はイレギュラーに対処できる、哺乳類は計画をたてれる(社会性により獲得したとされる)、ヒトは社会規範に従って行動できる(協働するため)、と。
  • 既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書

    万物の黎明 人類史を根からくつがえす (翻訳) 作者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ光文社Amazonこの『万物の黎明』は、世の中にはやってもやらなくてもいいようなクソどうでもいい仕事で溢れているのではないかと論を展開した『ブルシット・ジョブ』で知られるデヴィッド・グレーバーの最新作にして、遺作となった大作ノンフィクションである(単著ではなく、考古学の専門家デヴィッド・ウェングロウとの共著)。今回テーマになっているのは、サブタイトルに入っているように、「人類史」だ。 多くの(特に売れている)人類史には、環境要因に注目したジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』や「虚構」をテーマにしたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』のように「わかりやすい切り口」が存在するものだが、書(『万物の黎明』)の特徴の一つは、数多語られてきた「わかりやすい切り口」の「ビッグ・ヒストリ

    既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書
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    sakstyle 2023/10/11
    「「複雑な人類史を複雑なままに」とらえようとしている」「都市生活や奴隷制度や農耕が、ある時代の社会に「なかった」のはなぜなのか」人口のスケールで支配構造が変わるわけではない等(季節ごとに変わる例)
  • 考古学:骨格化石が明らかにする初期人類の争い | Nature Human Behaviour | Nature Portfolio

    中東で得られた考古学上の証拠から、個人間の暴力が時代とともに変動し、約4500~3300年前にピークに達していたことを示唆する論文が、Nature Human Behaviourに掲載される。この知見は、3500人分を超える遺骨の解析に基づいており、初期のヒト社会における争いの歴史の解明に新たな手掛かりをもたらすものである。 個人間の暴力(暴行、殺人、奴隷、拷問、独裁、残酷な刑罰、暴力的抗争など)の長期的な変化傾向に関するこれまでの理解は、さまざまな時期における証拠が存在しないために困難であった。個人間の暴力は数千年にわたって減少し、啓蒙時代(紀元17~18世紀)以降は急速に減少したと考えられてきたが、異論もある。殺人に関する記録が利用可能なのは近年のみであり、過去の争いの記録における報告上の偏りが、時代を遡った理解を限られたものにしている。 今回、Giacomo Benatiらは、中東7

    考古学:骨格化石が明らかにする初期人類の争い | Nature Human Behaviour | Nature Portfolio
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    sakstyle 2023/10/10
    「中東7カ国の紀元前1万2000~400年の3539人分の遺骨データ」「個人間の暴力は4500~3300年前の金石併用時代にピーク」「青銅器時代の初期~中期に減少し、青銅器時代後期と鉄器時代にかけて再び増加」
  • 古代人の人骨、道具として使用するため掘り起こされていた 研究結果が示唆

    (CNN) スペイン南部の洞窟で調査を行っていた研究者らが、古代人の埋葬人骨が後世の人々によって掘り起こされ、加工され、道具としても使用されていた証拠を発見した。 スイスのベルン大学の科学者らが率いる研究チームは、スペイン南部のグラナダ市近郊にあるマルモレス洞窟から出土した人骨を調査した。 調査の結果、紀元前5000年から紀元前2000年の間に埋葬された、少なくとも12体の人骨であることが判明。「骨髄やその他の組織を採取しようとした結果生じたと思われる骨折や擦り傷などがあり、死後、骨に意図的に手が加えられていた」と、9月20日に発表されたニュースリリースには記されている。 これに加え、脛骨(けいこつ)の一つは道具として使用するために加工されたようだ。 「まず脛骨が折られ、そのかけらの一端が何らかの物質を削るのに使われた」と、研究著者であるベルン大学の自然人類学研究員、マルコ・ミレラ氏は21

    古代人の人骨、道具として使用するため掘り起こされていた 研究結果が示唆
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    sakstyle 2023/10/02
    スペイン南部・紀元前5000年~紀元前2000年「頭蓋骨の周囲は、おそらく食事や実用的な用途に使われるため削られていた」「人骨に施された加工は、死後長い年月が経ってから行われたものではない」社会的記憶のためか
  • ヒトの進化:ヒト族がジャイアントハイエナと動物の死骸の食べ残しを争ったことを示す先史時代のシミュレーション | Scientific Reports | Nature Portfolio

    前期更新世後期(約120万~80万年前)の南ヨーロッパで生活していたヒト族(ヒトとその絶滅近縁種が含まれる分類群)は、剣歯虎やジャガーがべ残していった死骸をジャイアントハイエナと争う能力を持っていた可能性のあることが、モデル化研究により明らかになった。このことを報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。この知見から、ヒト族の中規模グループは腐肉の成功率が最も高かった可能性が示唆された。 これまでの研究で、南ヨーロッパでは、剣歯虎がべ残していった一定数の動物の死骸があったために初期ヒト族の集団が生き延びることができたという学説が発表された。しかし、ヒト族が、この料資源を利用する上で、他の大型腐性動物(例えばジャイアントハイエナ)に邪魔されていたかどうかは分かっていない。 今回、Ana Mateos、Jesús Rodríguezらは、前期更新世後期のイベリア

    ヒトの進化:ヒト族がジャイアントハイエナと動物の死骸の食べ残しを争ったことを示す先史時代のシミュレーション | Scientific Reports | Nature Portfolio
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    sakstyle 2023/09/29
    前期更新世後期(約120万~80万年前)のイベリア半島、剣歯虎やジャガーが食べ残していった死骸をジャイアントハイエナと争うシミュレーション。ヒトのグループのサイズが影響するか検討。冬の重要な資源だった可能性
  • なぜヒトは「裸」なの…?皮膚をゲノム解析したらわかった「サルとの決定的な違い」(椛島 健治)

    人間のもっとも身近にありながら、そのスゴさが意識される機会がなかなかない「皮膚」という臓器。皮膚には様々な機能・役割があることが最新の研究によって明らかになってきました。また、ヒトの皮膚は、他の動物と大きく異なる特徴を備えています。 前編では、エクリン汗腺の多いヒトの皮膚の特徴を見ながら、どうしてこのような皮膚になったのかを、近縁の霊長類とも比較しながら見てきました。続いて後編では、現生人類と、かつて存在した他のサピエンスとも比較して見てみます。 *記事は、『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ  最新科学でわかった万能性』の内容から、再編集・再構成してお送りします。 なぜヒトは裸のサルになったのか? それにしても、なぜ私たちヒトは、ほかの類人猿のような体毛を持っていないのでしょうか? 体毛は、容赦なく降り注ぐ紫外線や熱帯の高温、寒冷地の寒さ、物理的な衝撃からも身を守ってくれます。実際、地球上に

    なぜヒトは「裸」なの…?皮膚をゲノム解析したらわかった「サルとの決定的な違い」(椛島 健治)
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    sakstyle 2023/09/21
    ヒトとサル(チンパンジー)で発汗や毛に関する遺伝子群に差異がある/皮膚や毛に関する遺伝子がネアンデルタール人と共通、ネアンデルタール人にも人種差(肌や毛の色が違う)があった
  • なぜ人類は牛乳を飲み始めたのか、動物界では異例、いまだに謎

    オランダの酪農場で搾乳する作業員。消化できなかったはずの牛乳を人類が飲み始めた理由は解明されていないが、現代でも、牛乳は生活に欠かせない材だ。(PHOTOGRAPH BY LUCA LOCATELLI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) アイスクリーム、バター、ヨーグルトにチーズ、そして背の高いグラスに注がれた冷たい牛乳。現代では、乳製品は生活に欠かせない重要な材だ。しかし、牛乳不使用のココナッツアイスクリームやカシューバター、オーツヨーグルトなどの普及からわかるように、牛乳を飲まない選択をする人もいるし、牛乳をうまく消化できない人はもっとたくさんいる。 太古の昔、私たちの祖先は他の哺乳類と同じく、乳児期を過ぎるとミルク(乳全般)を消化できなかった。現在も、世界の68%の人は、ミルクに含まれる乳糖(ラクトース)をうまく分解できない乳糖不耐症だと推定されている。それ

    なぜ人類は牛乳を飲み始めたのか、動物界では異例、いまだに謎
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    sakstyle 2023/09/20
    「近年の研究結果から、ミルクを飲む習慣が遺伝子変異よりも先に広がっていたことがわかり」モンゴルでは遺伝上の差異がないのに乳糖消化能力が高い人たちがいて、腸内微生物叢ではという説も