新たに見つかった「英良ベビー」は、孵化直前の姿勢のまま化石化していた。(ILLUSTRATION BY LIDA XING) 7000万年前、今にも殻を破って卵から出てきそうな恐竜の赤ちゃんが、何らかの理由で土に埋もれ、やがて化石となった。(参考記事:「巨大な卵の中の赤ちゃん恐竜、新種だった」) 西暦2000年、中国の石材採掘会社「英良石材集団」がこの卵の化石を発掘したが、それから15年間放置されたままになっていた。ところがある日、誰かが卵の表面に入った亀裂の間から、小さな骨がのぞいていることに気付いた。 卵の中から出てきたのは、ほぼ完璧に保存された恐竜の胚だった。この発見は、12月21日付の学術誌「iScience」に発表された。(参考記事:「孵化前のティラノサウルス類の化石を発見、初」) 「あまりにきれいに保存されていたので、思わず自分の目を疑いました」と、カナダのカルガリー大学の古生
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