4月13日に大阪湾の人工島、夢洲(大阪市此花区)で開幕した大阪・関西万博は、悪天候や混雑対応などで混乱はみられたものの、約1週間で50万人が来場するなど堅調なスタートを切っている。来場者に驚きを与えているのが、非日常を感じさせる独特な形状の国内外のパビリオンの数々や、大阪湾を一望できる大屋根リングだ。5つの海外館が開幕に間に合わない事態は発生したが、大半は開館にこぎつけた。 直前のドバイ万博の遅れや資材価格の高騰、軟弱地盤で、工事中の大半の期間で電気、水道すらなかった夢洲という立地など、会場建設は困難を極めたのが実態だ。ただ、それでも間に合わせることができたのは、建設業界の工夫と努力があったからに他ならない。万博の評価の高まりの〝陰の立役者〟だといえる。 困難視された完成 「非常に困難な工事だったと聞いており、完成はとてもうれしい。パビリオンは、日本とチェコの特別なつながりを示している」
