21世紀に入って「ableton live」という安価な音楽制作ソフトが普及した影響もあるのではないかと思います。このソフトを使うと、小節単位でシーケンスを刻み、簡単にループを作ることができるんですね。 民族音楽にキックを足しておいしいところをループさせたりしながら、フロアとの親和性のあるトラックを作ることが簡単にできるようになった。しかも高価な機材を買わなくても、PC一台でそれを実現できるようになったんです。 2015年ぐらいからそういった音楽が、それこそ雨後の筍のように南米やヨーロッパの地下のトラックメーカーからリリースされるようになってきた。それもどんどん洗練されながら、オリジナルな音源が出てきている。 トーマッシュ(Thomash ※)やR・ビンセンゾらはableton liveでループと上ネタを自在に変化させながら即興的にDJしてる。そういうアイデア自体は決して新しいものではない