真犯人? ロシア当局に拘束されたチェチェン人、ダダエフ Tatyana Makeyeva-Reuters ロシアの野党指導者ボリス・ネムツォフの殺害事件の犯人をめぐって、プーチン政権や政府系メディアはさまざまな説を流してきた。嫉妬に駆られたネムツォフの昔の恋人説、ウクライナの右派勢力説、野党指導者同士の仲間割れ説、CIAやヒラリー・クリントンの陰謀説......。 だがここにきて、当局はついにある「結論」にたどり着いた。犯人は、ロシア南部のチェチェン共和国の分離独立を求めるイスラム過激派の仕業だというのだ。 ロシア当局は3月8日までに5人のチェチェン人容疑者を拘束。元警官を含む2人が訴追され、残る3人も取り調べを受けている。6人目はチェチェンの首都グロズヌイで警察に包囲されて自爆した。 彼らがネムツォフの命を狙った理由としてチェチェンのラムザン・カディロフ首長は、イスラムを侮辱するネムツォ