ソフトバンク孫社長が打ち出した「電田構想」は脱原発の福音か、 それとも補助金狙いの新規事業か 脆弱な電波状況と財務体質を抱えながら ソフトバンクの孫正義社長が打ち出した大規模太陽光発電(メガソーラー)事業への参入計画(電田プロジェクト)が関心を集めている。全国各地の自治体にも賛意を示して協力する動きが増えている。 東京電力の福島第1原子力発電所事故に収束の目途が立たず、国民の原子力への不安が高まっているときだけに、こうしたプロジェクトに対する期待が膨らむのは当然だ。ネット上には、まるで孫社長を救世主のように称える声もある。追い風を捉えて新たな事業計画を打ち出すところに、「機を見るに敏」な孫社長らしさが伺える・・・。 しかし、その一方で、ソフトバンクという企業グループの台所が相変わらず火の車であることは見逃せない。孫社長の主張には、筆者が以前に厳しくリスクを指摘した「光の道」構想と同様に、我