前田建設は6日、古河ロックドリル(東京都中央区、三村清仁社長)とマック(千葉県市川市、宮原宏史社長)と共同で、山岳トンネル建設向けに鋼製支保工を設置するロボットを開発したと発表した。支保工の位置を誘導するシステムなどを搭載し、危険な切羽直下に人が立ち入ることなく、オペレーター1人で支保工の建て込みが可能となる。現場に配置済みで、本年度中の本格稼働を目指す。 開発したロボットは、一台でコンクリートの吹き付けから支保工の建て込みまで行うことができるエレクター一体型吹き付け機がベース。左右2本のエレクターで支保工を把持しながらコンクリートを吹き付けて支保工を固定する。 支保工位置測定用プリズムや自動追尾型トータルステーションなどで構成する「支保工位置ナビゲーションシステム」、支保工位置の微調整が可能な「高性能エレクターマシン」により、測量や支保工の位置合わせなど、従来は人が切羽で行っていた作業を