私は、ゲームレビューに必要なものは真摯な態度であると考えている。言い換えればしがらみにとらわれないということだ。事前の評判を聞いても流されはしない。制作陣と飲みに行くような間柄でも自分の利益のためにヨイショするようなことはあってはならない。逆に、周囲がどれだけダメだと言おうとも自分がおもしろいと思ったのならばその作品を褒めるべきだ。 TGS2017で「しあわせ荘の管理人さん。」のデモ版を試遊した際、私はそこそこ辛辣な評価をつけた。しかし、製品版をレビューするにあたり真摯に対応したい。よくできていれば手のひらを返すようにこのときの意見を否定してもいいし、周囲の“ダメ出しするレビューが見たい”という雰囲気は無視すべきであるし、そうする。それが私の誠意であると言える。 無論、すべてのしがらみから逃げ切ることは不可能である。それでも、いまあらためて、ここにあるひとつの作品を向かい合うべきなのだ。こ
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