松坂屋名古屋店(手前左側)と名古屋三越栄店(同右端)が並ぶ栄地区と、JRゲートタワー完成で活気づく名古屋駅地区(後方)=名古屋市中区で、本社ヘリ「おおづる」から 十七日に全面開業する名古屋・名駅の複合ビル「JRゲートタワー」に、ジェイアール名古屋高島屋の運営会社が手掛ける専門店街「高島屋ゲートタワーモール」が同時オープンする。名駅地区の百貨店の合計売上高は栄地区と肩を並べ、数年後には追い抜く可能性もある。栄は明治時代から続く商業中心地だったが、十年後のリニア中央新幹線開業をにらむ超高層ビルの相次ぐ建設で集客力を高める名駅が、名古屋の商業地図を塗り替えようとしている。 二〇一六年の名古屋市内の百貨店売上高は、名駅地区の高島屋と名鉄百貨店本店が計千七百三十六億円。栄地区は松坂屋名古屋店、名古屋三越栄店、丸栄で計二千百二十八億円。まだ栄が二割ほど(三百九十二億円)上回っているが、高島屋に合算され