【北京=蒔田一彦】中国の習近平(シージンピン)政権が、インターネット上の言論統制を一段と強めている。 政府機関「国家インターネット情報弁公室」は10日、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」の運営などを手がけるネットサービス大手「新浪」に対し、違法な情報の削除や利用者管理の徹底などを行わなければ、一部の業務を停止させると警告した。 同弁公室は、今年1月以降、詐欺やテロ、ポルノなどの違法な情報が新浪の運営するサイトなどに掲載されているとの通報が6000件以上寄せられたと指摘。こうした情報やアカウントの審査の不徹底が、「ネットの秩序を壊し、社会に悪影響を及ぼしている」とした。改善されない場合は、新浪のネット上のニュース・情報サービスを停止する。 新浪は、社内の「自己検閲」体制を強化するという。 「ネット強国建設」を掲げる習政権は、習氏をトップとする「共産党中央インターネット安全・情報化指導グル