北海道内の医療機関は、地震に伴う停電で深刻な影響を受けた。札幌市によると、酸素吸入器が止まったため、ゼロ歳女児が一時重症となる事態が発生。外来診療を止めたり、透析治療の中止に追い込まれたりする病院も続出した。医療関係者は「いつになったら復旧するのか」「じくじたる思いだ」と焦燥感をあらわにした。 厚生労働省によると、道内で停電している病院は三百四十九カ所。道内に三十四ある災害拠点病院も全て停電したが、いずれも自家発電で対応している。水が使えなくなった病院も六十二に上った。被災地での救急医療や現地医療機関の支援に当たる災害派遣医療チーム(DMAT)二十六隊が活動している。
電源開発(Jパワー)は四日、青森県大間町で建設中の大間原発について、二〇一八年後半としていた安全対策工事の開始時期を約二年延期すると町議会で説明した。原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査の長期化が理由で、工事の延期は三回目。同社が当初目指した二一年度ごろの運転開始は二四年度ごろとなっていたが、さらに二六年度ごろに先送りされる公算となった。 大間原発は全炉心でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使う世界初の商業用原子炉で、核燃料サイクル政策の中核施設の一つ。大間原発の完成が遅れれば、使用済み燃料を再処理して活用し、プルトニウムを減らす同政策の見通しがさらに狂う。 同社が一四年十二月に申請した大間原発の審査では、地震や津波の想定に関する議論が中心で、電源開発の担当者は「今後も相応の時間がかかる」と説明。その後に施設面の審査があり、審査適合には二年程度かかるとの想定を示した。
沖縄県と北海道函館市の小中学生が参加する「豆記者団」が一日、首相官邸を訪れ、安倍晋三首相と面会した。沖縄県宜野湾(ぎのわん)市の沖縄カトリック中学三年の吉川宗志(そうし)さん(15)は代表として「互いに主張を押し付け合うのではなく、尊重し合うことで問題は解決できるはずだ。事実に目を向け、話し合って物事を解決できる人になりたい」とあいさつした。
北海道松前町沖に浮かぶ北朝鮮船。前方に掲げられたプレートの3段目に「朝鮮人民軍第854軍部隊」との表記があった=11月29日 北海道松前町の無人島、松前小島に一時避難した北朝鮮の木造船が、朝鮮人民軍傘下の船とみられることが分かった。船に掲げたプレートに「朝鮮人民軍第854軍部隊」とハングルと数字で記されていた。北朝鮮では、軍が農業や漁業などの生産活動にも従事しているとされる。道警は木造船の乗員十人から事情聴取し、身元や避難までの経緯などの実態解明を進める。 船から日本製のテレビなど家電が見つかっており、乗員が道警や第一管区海上保安本部(小樽)に対し「島から持ってきた」との趣旨の話をしていることも捜査関係者への取材で判明した。道警は、窃盗容疑で乗員から事情を聴いている。
北海道奥尻町(奥尻島)の町立奥尻高校が来年度、全国から生徒を募集することを決め、来月二日に都内で説明会を開く。同町は一九九三年七月の北海道南西沖地震で津波の被害に遭い、死者・行方不明者百九十八人を出した。復興は果たしたものの、過疎化の流れは止まらないまま。学校関係者は「若者が増えれば島全体が活気づく。島の未来をかけている」と訴えている。 (上田千秋) 募集するのは、来年四月の新入生の定員四十人のうち半分の二十人。従来は、町内と道南西部の檜山地方の生徒しか受験できなかったが、通学区域規則を改定。全国どこからでも受験できるようにした。 地震で壊滅的打撃を受けた町は、移転や盛り土、緊急避難用の高台を整備するなどし、少しずつ、時間をかけて再建してきた。ただ、人口は減り続け、地震前の九三年六月に四千七百十一人だったのが二千八百十人にまで減少。今年一月の六十五歳以上の高齢化率も36・1%と、道全体の2
七月下旬、午前六時。函館山の麓にスピーカーの声が響く。岡本一信さん(48)の移動販売車が、海を見おろす坂道をゆっくりと下っていくと、待ちかねた住民が次々に集まってきた。
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