日本漁業の歴史の中で獲れなくなった魚の代表例として思い浮かぶのがニシンだ。ニシン漁は江戸期から戦後にかけて北海道を中心に一大産業となり、多くのニシン長者を産んだ。身は昆布巻きや燻製として、卵は数の子として広く親しまれてきた。しかし、現在の漁獲量は往時の1%にも満たず、輸入品が台頭している。 ニシンが枯渇した背景には、質より量を追い求める漁の形態や、資源の回復力を過信して規制を設けずに漁を続けたことがある。資源減少が近年話題となっているクロマグロなどと通じる問題がある。 北海道沖の日本海に浮かぶ焼尻島。クルマで走れば一周20分程度の小島では、漁業が約200人の住民の重要な生活の糧となっている。漁港を見下ろす高台に、古びた木造建築の家が残る。黒檀や檜をふんだんに使い、蔵も備えた延べ床面積569平方メートルの広大なつくり。建造当時は瀟洒な豪邸だっただろうその建物は、北海道の長者番付十傑にも入った
蒸し暑い日は外を出歩かずに済ませたいものですが、日本以上に湿度の高いペルーのリマでは降水量が低いために水不足が問題になっています。このため、空気中の水分を集めて濾過し、飲料水を作り出すというハイテク看板が実用化されています。 Drinking Water out of Air - YouTube ハイテク看板を開発したのはUTEC(University of Engineering and Technology of Peru)。 ペルーの首都であるリマ周辺は、湿度が高く降水量が少ない海岸砂漠地帯です。 「私たちの住む地域では、水はほとんど井戸から汲み上げていますが、あまりきれいではなく汚れた水です」と語るBujama地区の住民。 年間の降水量は0.51インチ(約13mm)。「毎時13mmの雨」はちょっと強い雨と表現されるぐらいの規模ですが、1年間でこの数字だとほぼ雨が降らないといっても過
日本のメタンハイドレートの採取成功は、今や世界的な話題になっている。今年3月のこと、日本政府は地球深部探査船「ちきゅう」による調査で渥美半島の80キロメートル沖、水深1000メートルの場所に眠るメタンハイドレート層から天然ガスを取り出すことに成功した。 シェールガスやシェールオイルの産出が期待できない日本にとって最後の切り札、いや21世紀の日本に吹いた神風といってよいだろう。 シェールより、はるかに環境に優しいメタンハイドレート メタンハイドレートは、低温高圧の環境で天然ガスの主成分であるメタンと水が結合した氷状の物質だ。シャーベット状の燃える氷をイメージしてもらえればよい。メタンハイドレートのすばらしい点は、シェールガスよりもはるかに「エコ」であることだ。このメタンガスを燃やした時に出るCO2は、何と石炭・石油の約半分である。逆にエネルギー量は高く、シェールガスの2倍以上におよぶ。 これ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く