中国の天津で起きた大規模な爆発で、天津市の当局は現場の倉庫に保管されていた毒物のシアン化ナトリウムがおよそ700トンに上ることを明らかにし、大惨事の背景には危険物が認められた量を大きく超えるなど、ずさんな管理があったのではないかという見方が広がっています。 天津市が17日行った記者会見によりますと、死亡が確認された人は114人に増え、このうち60人の身元が、まだ分かっていません。また、消防隊員64人、警察官6人の合わせて70人と今も連絡が取れないということです。 このほか、天津市は現場の倉庫で保管されていた毒物のシアン化ナトリウムは、およそ700トンに上ることや、現場周辺の水たまりなどからシアン化合物が検出されたことを明らかにしました。シアン化ナトリウムは水に溶けやすく、酸と反応すると有毒で引火しやすい青酸ガスが発生する性質を持っています。 中国のメディアは700トンという量は認められた量