埼玉県富士見市は8月から、住民の要望に応じてタクシーを運行する「デマンド交通」の実証実験を始める。事前登録した市民の自宅のほか、駅や病院などの共通乗降場から乗車でき、メーター料金の半額を市が補助する。実験は2018年1月末までで、新たな地域住民の足として本格導入できるかを検討する。利用者は希望日の3日前から乗車直前までに、市内を運行するタクシー会社5社のいずれかに時間や乗車場所、
人工呼吸器使用者が搭乗しやすいサポート方法を紹介する「マニュアルビデオ」作りを進める「呼ネット」のメンバーら=東京都東大和市で、蒔田備憲撮影 気兼ねなく飛行機に乗ることができる環境をつくろうと、人工呼吸器を使って暮らす障害者たちが、適切なサポート方法などを紹介する「マニュアルビデオ」製作を計画している。企画した当事者団体「呼(こ)ネット」(東京都)は「2020年東京五輪・パラリンピックより前に、呼吸器ユーザーが安心して搭乗できるサービスにつなげたい」と話す。 呼ネットは全国の人工呼吸器使用者や支援者で構成。発案者の一人で、副代表の海老原宏美さん(40)=東京都東大和市=は「2020年には、国内外の多くの呼吸器ユーザーも訪れるはず。適切なサポート方法を当事者と航空会社、国が一緒に考えられる映像を作りたいと考えた」と説明する。
大阪市民だけでなく通勤や観光で訪れる人々にも重要な交通手段となっている大阪市営地下鉄が来年4月、民間鉄道として生まれ変わる。1日には民営化の受け皿となる準備会社が発足し、民営化に向けた動きが本格化。今後、民間の経営感覚やノウハウを取り入れ、新事業への進出やサービス改革に乗り出す。ところで市民や利用者にとっては何がどう変わるのだろうか。(杉侑里香) 値下げは先行済み 利用者にとって一番気になるのは運賃だ。民営化によって運賃は少しでも安くなるのだろうか。 現在の初乗り運賃(3キロ以内)は大人180円、2区運賃(3キロ超7キロ以内)は同230円。市交通局によると、民営化されても当面は値下げの予定はない。 これには理由がある。 市営地下鉄では平成26年に初乗りを200円から20円値下げし、今年4月には2区運賃も10円値下げした。いずれも民営化するメリットを利用者に先取りした形で感じてもらおうという
新聞販売店、宅配業者、郵便局など、全国津々浦々に拠点を持ちサービスを提供する業態。地域への細かな目配りができるという強みを生かして、今、新たなビジネスの地平に切り込もうとしている。 続きを読む
国土交通省は、高齢者の移動手段を確保するため、配車アプリを活用したタクシー相乗りサービスを実現する。 相乗りサービスは、タクシーの利用者が他の利用者と相乗りすることで経済的負担を軽減できる。利用者同士のネットワーク化によるタクシー相乗りを促進するため、高齢者にも使いやすいようにスマートフォンやタブレットの操作性の向上を図るとともに、地域のコミュニティにおける普及を促進していく。 配車アプリを活用して、効率的で割安な移動を可能とするタクシー相乗りサービスの実現に向けて、2017年度に制度設計のための実証実験を実施する。 タクシー相乗りサービスは、運送効率化による生産性向上や利用者の選択肢の増加、割安な運賃でのサービス提供が見込まれている。 《レスポンス編集部》
格安レンタカー「ガッツレンタカー」を運営するガッツ・ジャパンは、5月16日に介護・福祉車両専門の「介護レンタカーさくら」を名古屋市中村区にオープンする。 日本では2020年に高齢者人口が約3600万人を超え、さらに車いすが必要な障がい者が約200万人を超えると見込まれている。車いす対応の福祉車両は価格が高く、頻繁に車両を使用する家庭以外は購入が困難。また介護施設などでは車いす対応の福祉車両を所有しているが、各メーカー、レンタカー・リース会社に福祉車両の在庫が足りず、代車不足が頻発している。今回、ガッツ・ジャパンでは車いす対応の車両が足りていない、経済的負担が重たいため簡単に利用できないといったニーズに応えるため、介護レンタカーさくらを立ち上げた。 介護レンタカーさくらでは、軽自動車・コンパクトカー・ミニバン・ワゴンと全カテゴリーを用意し、全車両で車いすの乗り入れが可能。不慣れな福祉車両を安
和歌山県すさみ町江住の「道の駅すさみ」近くの国道42号沿いで、全国的にも珍しい町営ガソリンスタンド(GS)「江住給油所」がオープン、16日に完成式を行った。 南紀田辺インターチェンジ(IC)までの阪和自動車道と、すさみ町江住のすさみ南ICまでの紀勢自動車道を通り、さらに国道42号で新宮市方面に行く場合、阪和道の紀ノ川SA(和歌山市)を出ると串本町串本まで143キロにわたってGSがなく、途中のICで降りて給油する車や、中には高速道路上でガス欠になる車もあった。 地域住民にとっても7年前にGSが廃業し、最も近いGSがあるのは13キロ離れた同町周参見となっており、不便な状態が続いていた。このため町は、国土交通省から「重点道の駅」に認定され、災害時の防災拠点ともなっている「道の駅すさみ」そばの国道42号沿いの土地(約400平方メートル)を購入し、昨年9月に着工した。 総事業費約5千万円で、町が地下
福岡市は14日、2017年度の当初予算案を発表した。運転免許証を自主返納した高齢者向けに、交通機関で使えるポイントを付与するサービスを新設するなど、高齢者対策を重視している。 一般会計総額は前年度当初比6・2%増の8328億円で過去最大。市立小中学校や特別支援学校の教職員人件費の負担が、福岡県から市に移ることで大幅に増えた。 高齢者対策では、市営地下鉄で、運転免許証を自主返納した人が65歳以上対象の全線定期券(月6千円)を購入した場合に、全国の交通機関や店舗で使える3千円分のポイントを来春から付与する。最大で2カ月分(計6千円分)をプレゼントする。全国の地下鉄で初の試みという。 また外出時に、公園以外でも一…
東京23区と武蔵野市、三鷹市で30日、タクシー初乗り運賃が730円(2キロ)から410円(1・052キロ)に引き下げられ、訪日観光客や高齢者らから歓迎の声が上がった。業界団体は2月3日まで、新橋駅など都内20カ所でパンフレットを配布し周知を図る。 「日本のタクシーは高いイメージがある。初乗りが安くなったのはいいこと」。JR新宿駅西口のタクシー乗り場でシンガポールから旅行に来たサラ・リンさん(44)はそう言って車内に乗り込んだ。 文京区の東大病院に通うさいたま市の女性(74)はJR御徒町駅から650円で到着。「手軽で使いやすくなった。おつりの50円はチップであげちゃったわ」と上機嫌だ。 タクシー会社は、値下げで接客態度が悪くならないよう指導しているが、運転手の高梨秀雄さん(60)は「短くてもお客さんを乗せた方がありがたい」と前向きだ。
UDブック ユニバーサルデザインの「今」がわかるコラムホッとワクワク+(プラス) TOTOx日経デザインラボのコラムです。 事務所近くの明治神宮の前で 今回お話を伺ったのは、公共施設や交通関連施設などのサイン計画を手掛ける i Design(アイデザイン)のデザイナー、宮本佳子さんと上條友也さん。 サインは、広くて迷子になりそうな空港や駅などであっても、目的の場所までスムーズに導いてくれます。 言葉が書いていないのに行く方向が分かったり、要所で自然に目にサインが飛び込んでくるのはどうしてなのでしょうか? 2人のデザイナーが担当した成田国際空港やJR西日本の駅の表示を例にとって、その理由を解き明かします。 ―――i Designは60年も続く、サインデザインの老舗です。 御社の手がけているサイン計画の特長を教えていただけますか? 宮本: 弊社は、空港や駅などの公共施設のサイン計画を手掛けてい
相次ぐ視覚障害者の駅ホームからの転落事故を受け、JR西日本は16日、視覚障害者がホームの内外を判別するための「内方線付き点状ブロック」について、現在の整備計画を3年前倒しし、平成29年度までに設置すると発表した。1日あたりの乗降者数1万人以上の約190駅が対象となる。 内方線付きの点状ブロックは線状の突起があり、足やつえで触れれば、どちらがホームの内側か分かるようになっており、事故減への効果があるとされる。 JR西管内の1197駅のうち、内方線付き点状ブロックが整備されているのは約4割の474駅。JR西は、1日あたりの乗降者数が1万人以上の駅から優先的に整備を進めており、平成32年度までに優先設置を終える計画だった。 ただ、8月には、東京の地下鉄駅で、盲導犬を連れた視覚障害者の男性がホームから転落して電車にはねられ死亡する事故が発生。10月には、大阪府柏原市の近鉄河内国分駅でも視覚障害者の
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