熊本地震の被災地でぜんざいを配る川渕映子さん(左) 川渕映子さん 被災地を支援するボランティア活動をしたいと考える人は、少なくないだろう。しかし、“最初の一歩”がなかなか踏み出せない。「素人が出て行って、迷惑をかけてはいけない」と思うからだ。そこで、災害支援30年の経験がある66歳の“ボランティアおばちゃん”川渕映子さんに「すべきこと」「してはいけないこと」などの心得を聞いてみた。 まず、川渕さんの活動を紹介したい。海外支援を目的とした草の根NGO「アジア子どもの夢」と、東日本大震災の被災地を支援するボランティア団体「東北エイド」の代表を務めている。いずれも拠点は富山市内。国内外で災害が起こると全国各地の企業から「被災地に行くなら支援物資を提供したい」などの申し出があり、地元の自治体からは「義援金を届けてほしい」と声がかかる。被災地支援を職業としているわけではないが、いわば“ボランティアの
山形の聴覚障害者支援団体「HAPUNE」 熊本地震で被災した聴覚障害者に役立ててもらおうと、山形県の聴覚障害者支援団体「HAPUNE」(ハプネ)の佐藤万美(まみ)代表(39)が被災者向けの支援物資などの情報を手話と文章で伝える動画サイトを開設した。自身も聴覚障害がある代表の佐藤さんは「必要な情報が入らずに苦しんでいる聴覚障害者への理解を深めてほしい」と呼び掛ける。 佐藤さんは2011年3月に東京で東日本大震災を経験した時、テレビ映像に字幕の被害情報が流れないことに気付いた。宮城県で被災した聴覚障害がある友人からも「自治体の配給情報は音声で伝えるだけで、よく分からない。とても不安だ」と連絡があり、インターネット上で被災地の情報を集めては友人に伝えた。
株式会社ガイアックス(本社:東京都品川区、代表執行役社長:上田祐司)が、熊本地震の被災者やボランティアに対しキャンピングカーの無料貸し出しを開始した。 【関連:地震?めまい? 地震後に発症する「地震酔い」の改善方法】 無料貸し出しにあたっては、体の不自由な方や乳幼児がいる世帯などが優先。申し込みはガイアックスのWebサービス『notteco』内に設けられた特設ページ「http://cp.notteco.jp/kumamoto-rv」にて受け付け中だが、貸し出し先は熊本県庁などへのヒアリングや関係各所協議の上決定されるため、希望者全員に貸し出されるされるわけではない。 ■協力してくれるキャンピングカーの個人オーナー、企業を募集 キャンピングカーの提供元はキャンピングカーの個人所有者や、RVランドはじめとするキャンピングカーのビルダー・販売店。同社の呼びかけに応じた企業や個人が協力している。
「避難所・避難先では、困っている女性を狙った、性被害・性暴力などが増加します」――。熊本市の男女共同参画センター「はあもにい」が、2016年4月に発生した熊本地震で、いまなお避難所生活を送る女性に向け、こんな内容の啓発チラシを作成し注意喚起を行っている。 チラシの中では、「男の人が毛布の中に入ってくる」「授乳しているのを男性にじっと見られる」など、過去の震災時に起きた性被害の事例を紹介している。実際、こうした災害時の性被害を避けるため、避難所では「ピンクや赤色など一目で女性と分かるような格好は避けるべき」だと指摘する専門家さえいる。 見て見ぬふりをして助けてくれない 避難所で、夜になると男の人が毛布の中に入ってくる(20代女性) 更衣室をダンボールで作ったところ上からのぞかれた(13~16歳女子) 避難所で成人男性からキスしてと言われた。トイレまでついてくる(6~12歳女子) 熊本市男女共
医療やボランティア活動などで熊本県や大分県の被災地に入る人たちと、方言を使う地元の高齢者がうまくコミュニケーションできるよう、言語学者らが語彙(ごい)集を公開している。医療分野を優先し、まず体の部位を表す言葉や基本的な感情や動作の表現をまとめた。カウンセリング、ボランティアで必要とされる語彙も随時追加していく。 熊本は、北部(熊本市など)、東部(阿蘇市など)、南部(八代市など)の地域ごとに方言がある。今回の語彙集は、高齢者が使う表現を取り上げ、地域の違いを対照させたものもある。たとえば「ビンタ」は、主に北部では「ほお」の意味だが、南部では「頭」の意味で使うこともある。 診療中に指をさして使えるよう、人体の絵に各部位を示す言葉を書き込んだ図を作った。声をかけられた人がほっとして心を開いてくれるよう、あいさつや受け答えの表現も紹介している。 大分県は、支援拠点のある竹田市など大分南部の語彙集か
足でパソコンを操作して事務所開設の準備をする「被災地障害者センターくまもと」会長の倉田哲也さん=熊本市東区で2016年4月26日午前11時36分、山田泰蔵撮影 熊本地震で被災した障害者たちを守ろうと、当事者らを中心とした支援拠点「被災地障害者センターくまもと」が熊本市内に発足した。現地では災害弱者を受け入れる福祉避難所が一部しか機能せず、障害者の安否確認も十分にできていない。週内にも事務所を開き、全国の障害者団体のメンバーらと一緒に、支援の手が届きにくい仲間たちの安全確保や生活支援を本格化させる。【山田泰蔵】 「(家屋倒壊の危険があると判定された)赤紙が貼られている家に一人で暮らしているんです。どうにかしてあげられませんか?」。24日、同市東区の社会福祉法人「くまもと障害者労働センター」の一角を借りて事務所開設の準備をしていたセンターくまもとの電話が鳴った。近所に住む障害者の男性の身を案じ
熊本地方を中心とした地震災害を受けて、各種福祉事業を支援する日本財団が運営するコミュニティーサイト「CANPAN」には、避難生活を送る災害弱者向けの特設サイトが2016年4月19日までに開設された。 災害弱者とは、災害時に自力で身を守るのが困難で他者による支援が必要な人で、自閉症者や身体障害者、アレルギーや糖尿病の患者、子どもや妊産婦が含まれる。特設サイトでは、それぞれに対する災害時の支援方法を各自治体や専門機関が紹介したサイトを列挙している。 たとえば自閉症の人をサポートする場合に、日本自閉症協会が公開している防災ハンドブックを閲覧できるサイトを、発達障害者が支援対象のケースでは国立障害者リハビリテーションセンターが災害時の対応方法を掲載したサイトを、URLとともに紹介している。 4月20日現在で、56のサイトを掲載中。CANPANは新たな情報が入り次第、随時更新を続けている。
14日夜以降、熊本県を中心とする九州地方で地震が相次いでいることを受け、医療や介護の団体でも被災地を支援する動きが出ている。日本医師会(日医)は避難所にJMAT(日本医師会災害医療チーム)を派遣。介護系の団体は介護福祉士を被災地に送り出したり、義援金を募集したりしている。【松村秀士、ただ正芳】 【関連記事】 災害時リハ支援、東京都協議会が本格検討へ(2015/09/01) すそ野広げる災害医療研修、実践的と高評価(2015/03/11) 14日夜から相次いで起きている地震によって、熊本県では多数の死者が出るなど、大きな被害が出ている。自宅を離れて避難している人は熊本、大分両県で約10万人に達しているほか、避難生活の影響による肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の発症も確認されている。 ■JMATで新たに約200人派遣へ―日医 日医は20日現在、各都府県の医師会と協力し、37チーム(1
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く