今春から東京大学に通う慎さん。大学側は、慎さんが大学生活を送れるよう環境を整えている=東京都目黒区の東京大駒場キャンパスで、梅村直承撮影 相模原市の障害者施設殺傷事件で、強い差別意識に根ざした容疑者の供述が伝えられる中、今年4月に施行された「障害者差別解消法」が注目を集めている。同法は、障害を理由とした不当な差別的取り扱いを禁止するとともに、役所や学校、民間事業者などに障害者への「合理的配慮の提供」を求めている。障害のある人もない人も分け隔てなく暮らせる社会の実現に向けて、各分野で進む取り組みを追った。【山田泰蔵】 スーッ、ガタンガタン。東京大駒場キャンパス(東京都目黒区)で、あおむけになったまま移動できる電動車椅子が段差に引っかかりながらも構内を動き回っていた。乗っているのは今春入学した東京都の慎允翼(シンユニ)さん(19)。生まれながら重度の肢体不自由が伴う「脊髄(せきずい)性筋萎縮症
若者の集まる場所として定番の一つだったゲームセンターが、高齢者の憩いの場としても利用されている。運営する企業はサービス介助士の資格を持つ店員を配置したり、血圧計を用意したりと「お年寄りが居心地のいい空間」づくりに工夫を凝らす。「ポケモンGO」などのスマートフォン向けゲームの普及や少子化で若者の利用が減る中、新たな客層として高齢者を引き寄せたい考えだ。 (牛島要平) つながり求めて 滋賀県草津市の商業施設でカプコンが運営する「ゲームランド草津店」。あちこちで高齢者がゲームに興じていた。人気があるのは、メダル落としやスロット、アームで賞品をつかみ取るクレーンゲームだ。 週に2、3回は来るという同市内在住の男性(83)は「家にいてもしようがないし、ここにいれば気が休まる。メダルが少しでも出ればうれしいからね」と話した。 同店は平日の1時間で多いときは約50人の利用客があるが、そのうち15~20
リオ五輪・パラリンピックの開幕が近づくにつれ、障害者スポーツに関心が高まっている。そんな中、障害の有無にかかわらずにできるスポーツ「卓球バレー」に打ち込む人たちが京都府福知山市内にいる。市身体障害者団体連合会所属のチーム「がんばろう会」(塩見弘会長)。障害者、健常者の垣根なく、みんなで盛り上がれることがうれしく、楽しいという。 1チーム6人でいす(車いす可)に座って卓球台を囲み、小さな金属の重りを入れて転がりやすくしたピンポン玉を7センチ×30センチの板状のラケットを使って相手コートに3打以内で打ち返す。卓球とバレーボールを足して割ったような競技内容から卓球バレーと名付けられた。 発祥の地は京都。40年ほど前に、車いすの子どもたちが通う京都市右京区の市立鳴滝養護学校(現総合支援学校)で、卓球台でピンポン玉を転がして遊んでいる様子を見た教諭たちがルールを作り大会を開いたことが始まり。その後、
東京都産業労働局と東京観光財団は、バリアフリー化に取り組む宿泊施設の事業者への施設整備と、バス事業者のリフト付き観光バスの導入にかかる経費の一部を補助する。 対象となるのは、 宿泊施設の改修などの施設整備やコンサルティングに要する経費と、通常車両と比較しリフト付き車両とした場合の価格増加分。 宿泊施設は補助対象経費の2分の1以内で、施設や設備のバリアフリー化整備は500万円、ユニバーサルデザインルームの改修は700万円、コンサルティングは25万円が上限となる。コンサルティングとその他の補助を組み合わせる場合、上限の最大はその他の補助の上限額となる。バス事業者は1台あたり1,000万円が上限。 申請期間は、宿泊施設は2017年2月15日まで、バス事業者は予算額に達するまで随時。郵送の場合は消印有効となる。
高齢者対応などが進む観光施設。市は情報を集約して旅行者への提供を目指す=浜松市西区のはままつフラワーパーク 2020年の東京五輪・パラリンピックや19年のラグビーワールドカップ(W杯)開催に向けて、あらゆる人が訪れやすい「ユニバーサルツーリズム(UT)」を促進しようと浜松市は本年度、観光施設のユニバーサルデザイン(UD)導入状況の調査に着手する。集約したUD情報は来年度、データベース化し、発信を目指す。全国初のUD推進条例を制定した先進地として観光施設でのUT推進や施策のPRも狙う。 UTは国籍や年齢、障害の有無などにかかわらず、誰もが楽しめる旅行を指し、観光庁が政策推進している。 調査は浜名湖観光圏整備推進協議会に参画する観光施設などを対象に夏から秋にアンケートを実施。多言語対応や高齢者、親子連れ向けのサービスや設備の状況を調べる。はままつフラワーパーク(西区)など個別にUD対応に取
MS患者や浜口京子さん(後列左端)ら参加者が一緒になって楽しんだ「シーソー玉入れ」=東京都港区のニューピアホールで2016年5月22日、錦織祐一撮影 中枢神経に障害が起きる難病「多発性硬化症」(MS)患者のためのニュースポーツ「シーソー玉入れ」が22日、東京都内で開かれたイベントで披露された。今月開かれた体験会をもとに改良を加え、無理なく少しでも多くの人たちが楽しめる形式に変更した。久しぶりに体を動かした患者たちは、プレーしながら笑顔を見せた。 MSは治療法は確立されていない上、疲れやすい、まっすぐ歩けないなどの症状が周囲に理解されにくい。製薬会社「バイオジェン・ジャパン」(東京都中央区)が「難病のことを理解し、患者と触れ合ってほしい」とイベントを主催した。 「シーソー玉入れ」は、「世界ゆるスポーツ協会」(東京都中央区、澤田智洋代表)が患者の意見を取り入れて開発した。改良後のゲーム時間は2
立川市主催のひだまり講座「旅と介護と温泉と~バリアフリーの温泉宿」当社発行の「バリアフリー温泉で家族旅行」著者山崎まゆみさんと編集部員が講演 東京都立川市で3月19日(土)に開催のひだまり講座「旅と介護と温泉と~バリアフリーの温泉宿」にて当社発行の「バリアフリー温泉で家族旅行」著者の山崎まゆみさんと当社編集部員がお話をさせていただきます。 ■講座内容(予定)~立川市Webサイトより抜粋 温泉は、人を癒します。体も整えます。どうぞ、大切な家族と温泉へ出かけて下さい。介護される人も介護する人もみんな笑顔になれるのが、バリアフリー温泉です。 講師の温泉エッセイスト山崎まゆみさんが、熱く語ります。 立川市のグループ旅行高齢者支援制度もご紹介します。温泉を紹介したガイドブックは数多くありますが、バリアフリーの温泉についての情報があまりに少なくて、困ったことはありませんか。 この講座では、高齢者でも介
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