人口流出や高齢化による過疎化が進む奈良県東部・南部地域「奥大和エリア」で、病院の「外」で住民の健康的な生活をサポートする看護師「コミュニティナース」を配置するプロジェクトが始まった。病気の予防や早期発見が役割で、「病院で働く人」という看護師の固定イメージを大きく変える取り組みとなる。(田中佐和) 同県北東部に位置する山添村。人口約3600人、高齢化率44%のこの過疎の村で、4月から活動を始めたのが、県がコミュニティナース第1号として採用した横浜市出身の看護師、荏原(えばら)優子さん(31)だ。 荏原さんは数年前まで、神奈川県横須賀市にある病院の救命救急センターで勤務していた。運ばれてくるのは、心肺停止状態や重症化した患者たち。独居高齢者が多く、重篤化するまで医療につながることができなかった現実に、強い違和感を覚えたという。「もっと地域の人の近くで働きたい」と考えていたときにコミュニティナー
塩崎恭久厚生労働相は12日、岩手県を視察し、東日本大震災の被災者の精神的なケアを担う岩手、宮城、福島3県の「心のケアセンター」の連携を強化するため、必要な事業費を来年度政府予算に計上する方針を示した。8月の概算要求に盛り込む。センターは県ごとに運営されており、担当者が定期的に会議を開き、成功事例や課題を共有することでより効果的な対策を目指す。塩崎氏は
がんの死亡率は男性が83.6、女性も84.0で全国平均と比べて2割近く低い長野県佐久市。75歳以上の割合は15.6%と高めだが1人当たり医療費は全国平均より低い。老衰で亡くなる人は男女とも全国平均より1.5倍以上多い。健康長寿の秘訣はどこにあるのだろうか――。「2年で卒業する短期大学と思ってください」。今月9日、市内の保健センターで開いた研修会で、市健康づくり推進課の吉江紀子課長補佐はこう呼び
女性がなるがんで最も多い乳がんの検診で、がんが見逃されるリスクが比較的高い体質の女性にどのように通知するか自治体によって対応が異なり、患者団体などから批判が出ています。このため、厚生労働省はほかの検査を紹介するなど、きめ細かい対応を求めるガイドラインを作成することになりました。 ただ、日本乳癌検診学会によりますと、日本人女性のおよそ4割は乳腺の密度が高い「高濃度乳房」という体質だと推定されています。この場合、がんが乳腺に隠れて画像に写りにくく、検査の精度が最大で50%ほど下がるとされ、見逃しのリスクが指摘されるようになりました。 しかし、国の指針ではこうした体質を通知するかどうか定めがなく、8割を超える自治体が乳がん検診の結果として、『異常なし』などと伝えるにとどまっていて、患者団体などから批判が出ています。 このため厚生労働省は5日、専門家会議を開き、高濃度乳房の場合、マンモグラフィー検
5歳未満の乳幼児の死亡率の都道府県格差が2000年前後から広がり、戦前に近いレベルになっていることが、国立成育医療研究センターのグループの解析で分かった。専門家は社会的背景も含めた要因分析の必要性を指摘している。 日本の乳幼児死亡率は戦後大きく下がり、14年は出生1000人当たり3人と世界的にも極めて低い。 研究グループは人口動態統計の1899~2014年のデータを使い、死亡率を都道府県ごとに算出。その上で地域格差を指数化し、年次推移を調べた。
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