地域で活動している市民団体にさまざまな助言をするプロボノのメンバー(右)=大阪府吹田市で、加古信志撮影 お年寄りの介護予防や生活支援に当たる住民団体やNPOと、仕事上の専門知識や技術を生かしたボランティア活動「プロボノ」との協働を進めようと、府が力を入れている。会計やITなどに詳しい人が運営や管理に役立つ講習や助言をし、超高齢社会の到来に備えて団体の活動充実に貢献してもらう「互助」の取り組みだ。【念佛明奈】 2017年度から始めた「大阪ええまちプロジェクト」で、事業は東京と関西を中心にプロボノを推進するNPO法人「サービスグラント」(東京)に委託。支援希望の団体が申請すると、登録済みの「プロボノワーカー」から要望に応じて人選される。初年度は17団体で78人が活動し、化学メーカーの研究職や電機メーカーの新製品開発、商社の経営企画など職種や経歴はさまざまだ。