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千葉市美術館の検索結果1 - 33 件 / 33件

  • 隠れ家的グルメスポットの数々に心がほぐれる、懐深い街「千葉・稲毛」(文・入江陽) - SUUMOタウン

    著: 入江陽 千葉に初めて行ったとき、のちにここで暮らすことになるとは、まったく想像していませんでした。 いきなりですが、時を遡ってみますと、栃木と山口出身の両親が、若いころに住処として選んだ街は東京都新宿区の大久保でした。ふたりとも映画が好きなのですが、一緒に観に行くわけでもなく、それぞれ好きな作品を別々に観たりもする個人主義な感じの夫婦。実家にはパンフレットがたくさん有って、私は子どものころから、「映画ってオトナな感じがするなあ」と漠然と憧れていた気もします。 私が生まれ育った大久保の街は、2003年ごろの「第1次韓流ブーム」の影響もあり(ドラマ『冬のソナタ』など。母もどハマりしていました)、コリアンタウンとして盛り上がっていきました。当時、私は16歳。韓流コンテンツが違法ダビングされたビデオ屋さんやら、勝手に人気俳優の写真を看板に使っているような飲食店なども堂々と営業していて、「猥雑

      隠れ家的グルメスポットの数々に心がほぐれる、懐深い街「千葉・稲毛」(文・入江陽) - SUUMOタウン
    • 「わからない」展 異例ヒット 現代美術で最多 客の能動性促す 現代人の抑圧解き放つ 千葉市美術館

      料金改定について 2023年11月より料金が改定されました。 料金改定の同意からお手続きをお願いします。 千葉市美術館で昨年11月2日~12月28日に開かれた現代アートチーム「目(め)」の個展「非常にはっきりとわからない」が、同館の現代美術の展覧会としては歴代最多動員を記録する異例のヒットとなった。あまりのわからなさでSNSで話題となり、客が非公式にイベントを開くなどの動きも。わからないことが山ほどあっても、わかったふうを装いながら生きる現代人に、「わからないことだらけ」を直球で投げつけるかのような内容が支持を集める要因の一つとなったようだ。 (文化部・平口亜土) 【残り 2094文字、写真 9 枚】

        「わからない」展 異例ヒット 現代美術で最多 客の能動性促す 現代人の抑圧解き放つ 千葉市美術館
      • 浮世絵の名品からオラファー・エリアソン、落合陽一にゴッホまで。この夏見たい首都圏の展覧会10選

        浮世絵の名品からオラファー・エリアソン、落合陽一にゴッホまで。この夏見たい首都圏の展覧会10選7月23日から始まる連休を前に、この夏に見ておきたい10の展覧会をピックアップしてお届けする。新型コロナウイルス対策を万全にして楽しんでほしい。 「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」出展作品より、オラファー・エリアソン《ビューティー》(1993) Installation view: Moderna Museet, Stockholm 2015 Photo by Anders Sune Berg Courtesy of the artist; neugerriemschneider, Berlin; Tanya Bonakdar Gallery, New York / Los Angeles © 1993 Olafur Elia 国内版画コレクションの粋が一堂に。特別展「The UKIY

          浮世絵の名品からオラファー・エリアソン、落合陽一にゴッホまで。この夏見たい首都圏の展覧会10選
        • 「謎解き」と分断:黒瀬陽平 レビュー「目 非常にはっきりとわからない」

          2019年11月、千葉市美術館にて行われた、アーティストグループ「目【mé】」の大規模個展「非常にはっきりとわからない」。本展を美術家、美術批評家の黒瀬陽平がレビュー。 空間を大規模に変容させる作品を手がけてきた現代アートチーム「目[mé]」は、荒神明香(アーティスト)、南川憲二(ディレクター)、増井宏文(インストーラー)を中心メンバーに、不確かな現実世界を人々の実感に引き寄せようとする作品を展開してきた。そんな「目【mé】」の美術館での初の大規模個展「目 非常にはっきりとわからない」が2019年11月、千葉市美術館で行われた。どこからともなく「ネタバレ禁止」の触れ込みが立ち上がり、SNSを中心に大きな話題を呼んだ本展を、美術家、美術批評家の黒瀬陽平がレビューする。 展示風景 Photo by Max Pinckers 「謎解き」と分断 展示会場は、たくさんの来場者でにぎわっていた。 観客

            「謎解き」と分断:黒瀬陽平 レビュー「目 非常にはっきりとわからない」
          • 千葉駅周辺でイノシシ出没 かまれて3人けが 捕獲の一部始終は | NHK

            25日未明、千葉市の中心部にイノシシが現れました。周辺では相次いで目撃情報が寄せられ、午前9時すぎ、警察などによって港で捕獲されました。 目撃した男性1人と、捕獲にあたった警察官2人をかんでケガをさせたイノシシ。 捕獲の一部始終をNHKのカメラマンが撮影していました。 千葉駅近くでイノシシ目撃 警察によりますと、千葉市中央区の住宅街などで、25日午前0時すぎから、イノシシの目撃情報が相次いで寄せられました。 目撃情報があったのは、JR千葉駅や千葉みなと駅の周辺の次の地域です。 赤丸が通報場所、黄丸の場所で捕獲 (地図はグーグルマップより) 警察に寄せられた通報は次の通りです。 ●午前0時14分 中央2-3-16 ●午前0時21分 新宿2-8 上中公園 ●午前0時23分 登戸1-15-32 ●午前0時25分 新田町16-7(セブンイレブン千葉新田町店) ●午前0時半 新宿2-15-1(新宿小

              千葉駅周辺でイノシシ出没 かまれて3人けが 捕獲の一部始終は | NHK
            • 電線・電柱を絵画から読み解く。「電線絵画展」に小林清親、岸田劉生、山口晃ら

              電線・電柱を絵画から読み解く。「電線絵画展」に小林清親、岸田劉生、山口晃ら電柱や電線を通して東京を新たな視点で見つめなおす展覧会「電線絵画展 -小林清親から山口晃まで」が、練馬区立美術館で開催される。明治初期から現代に至るまでの電線・電柱が果たした役割と、各時代ごとに絵画化された作品の意図を検証し、読み解くことを試みる。会期は2月28日~4月18日。 岸田劉生 代々木附近(代々木附近の赤土風景) 1915 豊田市美術館蔵 街の景観のために地中化が望まれる電柱や電線。今回、そんな電柱・電線を通して東京を新たな視点で見つめなおす展覧会「電線絵画展 -小林清親から山口晃まで」が、練馬区立美術館で開催される。会期は2月28日~4月18日。 川瀬巴水 東京十二題 木場の夕暮 1920 渡邊木版美術画舗蔵山口晃 演説電柱 2012 個人蔵  ©️ YAMAGUCHI Akira, Courtesy o

                電線・電柱を絵画から読み解く。「電線絵画展」に小林清親、岸田劉生、山口晃ら
              • 「電線絵画展」練馬区立美術館で - 絵画や現代美術などから探る、電線・電柱へのまなざしの変遷

                展覧会「電線絵画展 ─小林清親から山口晃まで」が、東京の練馬区立美術館にて、2021年2月28日(日)から4月18日(日)まで開催される。 美術作品から探る、電線・電柱に向けるまなざしの変遷小絲源太郎《屋根の都》明治44年(1911) 油彩、キャンバス 東京藝術大学大学美術館蔵街中を縦横無尽に走る電線は、青空を遮り景観を損ねるものと忌み嫌われやすい。他方で、そのように雑然とした雰囲気は、人びとが幼いころから慣れ親しんだ街の風景を織りなすものでもあり、時として郷愁すらも喚び起こそう。 川瀬巴水《東京十二題 木場の夕暮》大正9年(1920) 木版画 渡邊木版美術画舗蔵展覧会「電線絵画展 ─小林清親から山口晃まで」では、日本の明治初期から現代までの美術作品に描かれた、電線や電柱に着目。日本画や油彩画、版画、そして現代美術作品など約130点の作品から、各時代において電線や電柱が果たした役割と、そこ

                  「電線絵画展」練馬区立美術館で - 絵画や現代美術などから探る、電線・電柱へのまなざしの変遷
                • 散逸免れたプライス氏旧蔵品、日本美術ブームの源流 出光美術館、若冲や応挙など約190点を購入 - 日本経済新聞

                  出光美術館(東京・千代田)が江戸絵画の収集で知られるエツコ&ジョー・プライス夫妻のコレクションの一部、約190点を購入したと発表した。伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」、円山応挙「虎図」をはじめとする一級の江戸絵画や、酒井抱一「三十六歌仙図屏風」など江戸琳派の優品が含まれる。今年、経済学者のピーター・ドラッカー旧蔵の水墨画など約200点が千葉市美術館に寄託されて話題を集めたが、メアリー・バークら著名な米

                    散逸免れたプライス氏旧蔵品、日本美術ブームの源流 出光美術館、若冲や応挙など約190点を購入 - 日本経済新聞
                  • 国立西洋美術館、65年目の自問。批判覚悟の「現代アート展」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                    ビジネスとアートの接続が叫ばれて久しいが、そこで話題になるのはもっぱら現代アートである。しかし、過去があってこその今である。では、現代作家にとって、西洋美術、近代美術の価値とは? 美術館が自らその検証に乗り出した。 日本に、国立の施設として西洋美術のみを扱う美術館があることに違和感を覚えたことはあるだろうか。歴史や宗教の一端を担った重厚な作品、教科書に出てくるような名画が集まる場所は格式が高く、ともすれば“古臭い場所”かもしれない。 国立ではあるものの、その母体が、川崎造船所の初代社長・松方幸次郎が西洋を中心に買い集めた「松方コレクション」であることはよく知られている。20世紀初頭に「日本の画家に本物の西洋美術を見せたい」と尽力した企業家の想いが根底にあり、言い換えれば、日本のアーティストのため、その活動や作品を目にする“未来のため”に建てられたのが国立西洋美術館ということになる。 200

                      国立西洋美術館、65年目の自問。批判覚悟の「現代アート展」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                    • 【美術・博物館巡り】鳥文斎栄之展(千葉市美術館2024年)レビュー - たぬちゃんの怠惰な日常

                      「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」(千葉市美術館)へ行ってきました。 www.ccma-net.jp 鳥文斎栄之とは 千葉市美術館 いざ拝見 鳥文斎栄之とは (引用:フライヤー) ん? 鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)? 知らないなあ・・・、と思った方。 大丈夫です。 わたしも知りませんでした( ー`дー´)キリッ 鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし1756−1829)は、旗本出身という異色の出自をもち、美人画のみならず幅広い画題で人気を得た浮世絵師です。 (引用:HPより) たしかに浮世絵師としては異色なのですが、実は「絵具方」という将軍のために絵具を用意する役目を務めていて、御用絵師狩野栄川院典信に師事し、まるで素人ではなかったのです。 なのでちょっと誇大広告かなw 今回の展覧会はいろんなところから絵を借りてきて、とても貴重な展覧会であると古美術系ユーチューバーが言っていたの

                        【美術・博物館巡り】鳥文斎栄之展(千葉市美術館2024年)レビュー - たぬちゃんの怠惰な日常
                      • 国立西洋美術館初の現代美術展示。「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」の概要とトークをレポート

                        国立西洋美術館初の現代美術展示。「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」の概要とトークをレポート東京・上野の国立西洋美術館で21組の現代美術作家を招き、同館や同館コレクションについて考える初の試み「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」が開催される。会期は3月12日〜5月12日。 文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 左から鷹野隆大、小田原のどか、梅津庸一、新藤淳 今年開館65周年を迎える東京・上野の国立西洋美術館。ここで21組の現代美術作家を招く初の試み「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」が開催される。会期は3月12日〜5月12日。 参加作家は、飯山由貴、梅津庸一、遠藤麻衣、小沢剛、小田原のど

                          国立西洋美術館初の現代美術展示。「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」の概要とトークをレポート
                        • Vol.4 わからないまま、わからないものを受け入れる目[mé] インタビュー | Creator's Words 目[mé]

                          展覧会の会場をホテルを思わせる空間に変質させ、展示空間をその上を歩ける池のような広がりに変えるなど、鑑賞者の認識を揺るがし、心地よいめまいを生み出す作品を作り上げてきた現代アートチーム目[mé]。インタビュー企画「Creator’s Words」の第4回では、目のメンバーである荒神明香さんと、南川憲二さんに出演していただいた。現在開催中の美術館での初個展『目 非常にはっきりとわからない』(2019年11月2日~12月28日 / 千葉市美術館)を出発点に、展覧会のコンセプトや重視しているという導線の作り方、そしてグループのコアを再確認させたある経験などについて話してもらった。 * * * ――目[mé]の美術館での初個展『目 非常にはっきりとわからない』が2019年11月2日より千葉市美術館にて開催されています(会期は2019年12月28日まで)。まずはこの展覧会のコンセプトを教えてください

                            Vol.4 わからないまま、わからないものを受け入れる目[mé] インタビュー | Creator's Words 目[mé]
                          • 第30回タカシマヤ文化基金に風間サチコ、小泉明郎、contact Gonzo。「芸術にしかできないことがあるはず」

                            第30回タカシマヤ文化基金に風間サチコ、小泉明郎、contact Gonzo。「芸術にしかできないことがあるはず」1911年に美術部を設立し、日本の美術界で存在感を示してきた髙島屋。この髙島屋が1990年度から行っているタカシマヤ文化基金が、30回の節目を迎えた。今回の受賞者は、風間サチコ、小泉明郎、contact Gonzoの3組。 中央が小泉明郎、風間サチコ 今年で30回を数える公益信託タカシマヤ文化基金。その贈呈式が、日本工業倶楽部で行われた。 同基金は、髙島屋が新進作家とシンポジウム開催団体を助成するものとして、1990年度から活動を開始。これまで舟越桂(1990)、やなぎみわ(2005)、束芋(2008)、ヤノベケンジ(2010)、目(2017)、田中功起(2018)など、80組21グループを助成してきた。 選考にあたっては、33名の推薦委員が推薦したアーティストのなかから7名の

                              第30回タカシマヤ文化基金に風間サチコ、小泉明郎、contact Gonzo。「芸術にしかできないことがあるはず」
                            • 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡 | 企画展 | 千葉市美術館

                              一般1,200円(960円) 大学生700円(560円) 小・中学生、高校生無料 ※( )内は前売券、および市内在住65歳以上の料金 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料 ◎ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額。 ◎本展チケットで同時開催の「新収蔵作品展」および5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます。 ※割引の併用はできません

                              • どこまでも続く答えのない謎解き。椹木野衣評 目[mé]「非常にはっきりとわからない」展

                                どこまでも続く答えのない謎解き。椹木野衣評 目[mé]「非常にはっきりとわからない」展空間を大規模に変容させるインスタレーションを手がける現代アートチーム、目[mé]。その美術館では初となる個展「非常にはっきりとわからない」が、千葉市美術館で開催された。2019年12月末から約半年間の休館に入る同館の状況を活かした会場構成で大きな話題を呼んだ本展を、椹木野衣はどう見たのか? 文=椹木野衣 千葉市美術館の目[mé]「非常にはっきりとわからない」展(2019)の展示風景 Photo by Max Pinckers どこまでかはっ「きり」わからない 本展については、その是非についてかなり意見が割れている。否定的な人たちの意見はおおむね、いくら凝っているとはいえ、「間違い探し」のようなたわいもない仕掛けではないかというものだ。間違い探しとは、よく似た二つの図があって、パッと見には瓜二つなのに、よく

                                  どこまでも続く答えのない謎解き。椹木野衣評 目[mé]「非常にはっきりとわからない」展
                                • 千葉市美術館

                                  目 [mé]非常にはっきりとわからない 目 [mé] Obviously, no one can make heads nor tails. 空間を大規模に変容させる表現などで、現実世界の不確かさを人びとの実感に引き寄せる作品を展開し、国内外で大きく注目を集める現代アートチーム「目[mé]」の、美術館における初の大規模個展を開催します。 千葉県の地球磁場逆転地層(チバニアン)や、それらの地質学によって示されるように、未だに原因が解明できないような天変地異の連続の上に、私たちの現実という地表の世界は成り立っています。本展では、展示物に加え、鑑賞者の動きや気づきを含む千葉市美術館の施設全体の状況をインスタレーション作品として展開し、突き放された現実としての美術館に人々を誘います。様々な状況が集積されてゆく動的な展示空間は、訪れる人々が理解していたはずの意味や本質を剥がしてゆくように、当たり前の

                                  • プロが選ぶ「2019年 ベスト展覧会」 | 青い日記帳

                                    平成から令和へと元号が変わり初めて迎えるクリスマス、大晦日そして新しい年。 何かと慌ただしい年の瀬ですが、今年も毎年この時期恒例となっております新聞各紙に掲載された専門家(プロ)が選んだ「今年のベスト展覧会」をご紹介したいと思います。 掲載日の早い順に、朝日・讀賣・毎日の順でご紹介します。 朝日新聞 2019年(令和元年)12月17日(火)夕刊 回顧2019 美術 「見ること」の意味 問い直した ・「不自由展」中止 ・「わからない」の衝撃 私の3点 ☆高階秀爾(美術史家・美術評論家) 「インポッシブル・アーキテクチャー」(埼玉県立近代美術館) 「福沢一郎展」(東京国立近代美術館) 「齋藤芽生とフローラの神殿」(東京・目黒区美術館) 1は、実現されなかった建築に見るたくましい想像(創造)力。2は、「神曲」地獄編に呼応する壮絶な人間模様。3は、言葉がイメージを生み、イメージが言葉を増殖させる妖

                                    • ベーコンから平成展、KAWSまで。2021年に注目すべき展覧会ベスト20

                                      ベーコンから平成展、KAWSまで。2021年に注目すべき展覧会ベスト20多くの展覧会が中止や会期変更となった2020年。2021年も数々の注目すべき大規模展覧会が予定されている。ここでは、編集部がとくに注目したい展覧会20件を会期順に紹介する。 Chim↑Pom SUPER RAT -Scrap & Build- 2017 ※参考図版 Photo by Morita Kenji Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production 田中一村展―千葉市美術館収蔵全作品(千葉市美術館、2021年1月5日〜2月28日)田中一村 アダンの海辺 1969 個人蔵(千葉市美術館寄託) (c)2020 Hiroshi Niiyama 千葉市に20年住んだのち、50代になって奄美大島に移住。亜熱帯の花鳥や風土を題材にした独特の日本画を描く田中一村(

                                        ベーコンから平成展、KAWSまで。2021年に注目すべき展覧会ベスト20
                                      • 千葉市美術館『目 非常にはっきりとわからない』、エリックサウスマサラダイナーの2019冬のモダンインディアンコース - 日毎に敵と懶惰に戦う

                                        土曜日、家事を済ませ、不動産屋に行き、賃貸の更新。横浜から横須賀線に乗って、千葉まで。千葉駅はきれいで立派で、横浜駅もこんなふうにきちんとなるのだろうか…。生きてるうちに… 晩飯が重いので、昼飯は軽めで。千葉市美術館近くの老舗蕎麦屋『阿づ満庵本店』へ 天箱そばを頼みます。 箱状の容器、緑の蕎麦、猪口の底のうずら卵黄身、三等分された海老天、昼飲み客の会話内容…凄く美味いわけでもない蕎麦から、客層の雰囲気に至るまで、確固たる「街場の老舗蕎麦屋」感が溢れていて良かった。 で、千葉市美術館『目 非常にはっきりとわからない』である。 「目」はじめての大規模個展。そして「目」の展覧会であるので、内容の口外は厳禁である。 で、どうであったか。何を言ってもネタバレになってしまいそうで、何も言えないのだが、たとえて言うなれば、5000円と聞いたけど確認したら5000円じゃなかったから5000円じゃなかったよ

                                          千葉市美術館『目 非常にはっきりとわからない』、エリックサウスマサラダイナーの2019冬のモダンインディアンコース - 日毎に敵と懶惰に戦う
                                        • 教育と娯楽の融合、その先に何があったか。仲山ひふみ評 「目 非常にはっきりとわからない」展

                                          教育と娯楽の融合、その先に何があったか。仲山ひふみ評 「目 非常にはっきりとわからない」展空間そのものを変容させるサイトスペシフィックなインスタレーションなどを手がける現代アートチーム・目【mé】。昨年末に開催され、大きな話題となった美術館での初個展「目 非常にはっきりとわからない」について、批評家の仲山ひふみが考察する。 仲山ひふみ=文 展示風景より Photo by Max Pinkers これはレビューではない ceci n’est pas un compte rendu d’exposition 昨年末に千葉市美術館で開かれた現代アートチーム「目」による個展「非常にはっきりとわからない」について、一人の観客として素朴な感想を述べておきたい。批評ではなく感想である。 本展は少なくとも私のようなタイプの観客にとって、居心地の悪い展示だった。その居心地の悪さは本展が現代美術にありがちな、

                                            教育と娯楽の融合、その先に何があったか。仲山ひふみ評 「目 非常にはっきりとわからない」展
                                          • 【ネタバレ】目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました - 出不精女が出掛けた日のこと

                                            目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました。 感性の無いわたしの端的な感想としては「出来のいい推理小説を期待していたら、トリックがわかりにくく大したことなかった」です。 この展示はSNSで話題になっており、発信した方のツイートの「ある仕掛けがあり、それを理解した瞬間、世界の認識が変わってゾッとする」という言葉に引かれて行くことにしたのですが……どうやら「合う・合わない」があったようです。 メディアではネタバレ厳禁だそうですが、一般客に関しては言われていませんので、以下は内容に関してガッツリ触れた感想を書きます。 ※展示の紹介をしたいわけでも、わたしの考察を聞いてほしいわけではなく、ただただモヤモヤするので吐き出したいだけです。 ※ネタバレを踏むとおもしろさが激減する展示だと思うので、行こうと考えている方にはオススメしません! ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ※非常にはっきりとわからな

                                              【ネタバレ】目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました - 出不精女が出掛けた日のこと
                                            • 市民が自らの財産だと思えるコレクションを。千葉市美術館新館長・山梨絵美子インタビュー

                                              市民が自らの財産だと思えるコレクションを。千葉市美術館新館長・山梨絵美子インタビュー2021年4月1日に千葉市美術館の新館長に就任した山梨絵美子。東京文化財研究所で30年以上にわたり近現代美術の研究に従事し副所長も務めた山梨は、千葉市美術館にどのようなビジョンを見出すのだろうか。 聞き手・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」編集部) 山梨絵美子 ──山梨館長は千葉市美術館の館長就任以前は、長く国立文化財機構の東京文化財研究所で勤務をされてきました。具体的にこれまでどのような仕事に従事されてきたのでしょうか? 東京文化財研究所は、もともと洋画家の黒田清輝の遺言でできた帝国美術院附属美術研究所が母体となっています。私が所属していた研究室は黒田記念館の作品や、近代洋画の調査研究、『日本美術年鑑』の刊行などをおもな仕事とするところでした。 また、2011年の東日本大震災の折には、被災文化財のレスキ

                                                市民が自らの財産だと思えるコレクションを。千葉市美術館新館長・山梨絵美子インタビュー
                                              • 謎の企画展「非常にはっきりとわからない」を見てきたけど、ほんとにわからなかった - in between days

                                                現代アートチーム目[mé]の企画展「非常にはっきりとわからない」を千葉市美術館で見てきた。美術館における初の大規模個展だそうだけど、ほんとに「わからない」ので笑ってしまった。 ▶ 東京新聞:「わからない」現代アート 千葉市美術館で謎の企画展:千葉(TOKYO Web) 入ってすぐ「あーそうかー」ってなるんだけど、そのうちまた「あれ?」ってなって、展示フロアをそれぞれ見て回ってるうちに「なるほど」と「え??」が繰り返されるというかんじで、まさに「なるほどわからん」というやつだった。何度か口に出して「なんだっけ?」とかリアルに言ってたし、わからなかったことは非常にはっきりしているけど、最終的に自分はなにがわからないのだろう? みたいな落語の「粗忽長屋」的な心持ちになる。 今年いちばんの「自分は何を見せられているんだ」感が強い展示だったので、誰にでもはオススメできないけど、千葉美術館のあの会場だ

                                                  謎の企画展「非常にはっきりとわからない」を見てきたけど、ほんとにわからなかった - in between days
                                                • “浮世絵師 鳥文斎栄之展” 世界初の展覧会 開催の裏側に迫る 千葉市 | NHK

                                                  千葉市で開かれている、浮世絵師・鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし)の展覧会。世界初の開催ということもあり、注目を集めています。今や知る人ぞ知る絵師となっている鳥文斎栄之ですが、活躍当時、喜多川歌麿と人気を二分したと言われる浮世絵師でした。 海外での人気が高く、作品の多くが国外に渡っているため、これまで国内で作品の全貌を知ることは難しいとされてきましたが、今回、アメリカのボストン美術館やイギリスの大英博物館などからも作品を借り、世界初の展覧会が実現したといいます。 担当学芸員が「これが最初で最後かも」とも話す今回の展覧会。開催の裏側を取材しました。 (千葉放送局記者・浅井優奈) “知る人ぞ知る”浮世絵師 鳥文斎栄之は、今から200年あまり前の江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、武士から絵師に転身したという異色の経歴の持ち主です。浮世絵の黄金期と言われるこの時代に、長身で清らかな独自の美人画様

                                                    “浮世絵師 鳥文斎栄之展” 世界初の展覧会 開催の裏側に迫る 千葉市 | NHK
                                                  • 東京新聞:「わからない」現代アート 千葉市美術館で謎の企画展:千葉(TOKYO Web)

                                                    唯一撮影が許されている1階部分。工事中のような雰囲気だが、どこまでが作品なのかも分からない=千葉市中央区の千葉市美術館で 「千二百円も払ったのに何もないじゃないか」「これこそが現代アートだ」-。千葉市美術館(千葉市中央区)で開かれている企画展「非常にはっきりとわからない」が話題だ。担当者に展示内容について聞いても「言えません」。なんとも謎に包まれている展覧会に記者も足を運んでみた。 同館の担当者によると、展覧会のテーマは「『わからない』ことははっきりしている」。展覧会を手掛けた現代アートチーム「目」の「事前知識がない状態で来てほしい」という意向で、マスコミに展示内容の紹介や写真撮影を一切禁止している。

                                                      東京新聞:「わからない」現代アート 千葉市美術館で謎の企画展:千葉(TOKYO Web)
                                                    • アート作品を見るとは?「さいたま国際芸術祭2023」がもたらす視点の変化

                                                      Photo:Naomiアート作品を見るとは?「さいたま国際芸術祭2023」がもたらす視点の変化何かが毎日変わっていく芸術祭、12月10日まで開催 埼玉県さいたま市を舞台に、3年に一度行われている「さいたま国際芸術祭」。2016年にスタートして以来、市民や地域と国内外のアーティストが、また市民同士が文化芸術を介して交流を深め、「ともにつくる、参加する」市民参加型の芸術祭として続けられている。3回目となる今回、現代アートチームの目 [mé] がディレクターに起用され、早くから大きな話題を集めていた。 Photo:Naomiメイン会場の「旧市民会館おおみや」 目 [mé]は、アーティストの荒神明香(こうじん・はるか)、ディレクターの南川憲二(みなみがわ・けんじ)、インストーラーの増井宏文(ますい・ひろふみ)を中心に活動。2019年に「千葉市美術館」で開催された個展「非常にはっきりとわからない」が

                                                        アート作品を見るとは?「さいたま国際芸術祭2023」がもたらす視点の変化
                                                      • 伊藤若冲とは?奇想の絵師の代表作品と人生の解説、展覧会情報まとめ | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!

                                                        荘厳で美しく、どこか愛らしい動物たちを描いた奇想の絵師・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)。その代表作と人生、展示にまつわる情報をまとめてご紹介します。 伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)とは? 「動植綵絵」などで平成になって人気が爆発したレアな絵師、伊藤若冲。絵師となる者は専門教育を受けるのがほとんどであった中で、若冲は独学で道を開き、85歳で亡くなるまで筆は衰えませんでした。 久保田米僊「伊藤若冲像」一幅 絹本着色 明治18(1885)年 55.0×34.9cm 相国寺 伊藤若冲の絵師人生 江戸時代中期、京都にある青物問屋の長男として生まれる 江戸時代も中期に入った正徳6(1716)年、伊藤若冲は京都・錦市場(にしきいちば)の青物問屋「桝源(ますげん)」の長男として生まれました。時はあたかも、8代将軍徳川吉宗(よしむね)が享保の改革で幕府財政の再建に成功し、町衆が文化の担い手となり、江戸や京で

                                                        • まとめ:緊急事態宣言による美術館・博物館の休館・夜間開館中止情報|美術手帖

                                                          まとめ:緊急事態宣言による美術館・博物館の休館・夜間開館中止情報1月8日に発出された緊急事態宣言を受け、美術館・博物館の休館・夜間開館中止などの情報をまとめました(情報は随時追加予定) 東京 東京国立博物館 当面のあいだ、夜間開館を中止。 国立科学博物館 当面のあいだ一部の展示・事業等の休止を継続。1月15日以降の金土の開館時間延長を休止。 東京国立近代美術館 1月15日より当面のあいだ夜間開館を中止。金・土の閉館時間を17時に変更。 東京都現代美術館 コレクション展「MOTコレクション 第2期 コレクションを巻き戻す」は当面のあいだ休室。 サントリー美術館 1月8日~2月7日の期間、金・土および1月10日の閉館時間を20時から18時に変更。 三菱一号館美術館 1月8日より夜間開館(1月8日、1月12日、1月13日、1月14日、1月15日)の閉館時間を21時から20時までに変更。 東京ステ

                                                            まとめ:緊急事態宣言による美術館・博物館の休館・夜間開館中止情報|美術手帖
                                                          • ここは本当に美術館? 現代アートチーム「目」が問いかけるものは:朝日新聞GLOBE+

                                                            そこでは島全体が一つのパノラマなのだ。別々のパノラマが集って又一つの全く別なパノラマが出来ているのだ。この小さな島の上にいくつかの宇宙がお互に重なり合い、食違って存在しているのだ。江戸川乱歩『江戸川乱歩ベストセレクション⑥ パノラマ島綺譚』(角川ホラー文庫、2019)、初出は『新青年』1926年10月号〜1927年4月号 アーティストの荒神明香、ディレクターの南川憲二、インストーラーの増井宏文の3人によるアートチーム「目」の個展「非常にはっきりとわからない」には、始まりからして違和感があった。まず会場の千葉市美術館1階のホールが奇妙に雑然としている。養生シートが張りめぐらされ、三角コーンが並び、足場が天井近くまで組まれている。美術館のビルはこの後改修工事を予定しているとのことだが、観客を受け入れる環境にはそぐわない。 千葉市美術館1Fホール風景 Photo: Max Pinckers 7、

                                                              ここは本当に美術館? 現代アートチーム「目」が問いかけるものは:朝日新聞GLOBE+
                                                            • 芸術・文化は「不要不急」か:コロナ下で問われる日本の美術館の「特殊性」と存在価値

                                                              コロナ禍で影響を受けた文化芸術関係者たちは、今後の活動の方向性を探っている。休館や展覧会の延期を余儀なくされた美術館も、さまざまな発信の可能性を模索中だ。全国約400の美術館が参加する「全国美術館会議」会長を務める建畠晢(たてはた・あきら)多摩美術大学学長に、美術館の現状と将来について聞いた。 建畠 晢 TATEHATA Akira 美術批評家・詩人。埼玉県立近代美術館館長・多摩美術大学学長。専門は近現代美術。1947年京都市生まれ、72年早稲田大学文学部仏文学科卒業。国立国際美術館館長、京都市立芸術大学学長などを歴任。「ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館コミッショナー(1990、93年)、「横浜トリエンナーレ2001」アーティスティック・ディレクター、「あいちトリエンナーレ2010」芸術監督など、多くの国際美術展を組織し、アジアの近現代美術の企画にも多数参画。主な著書に、詩集『余白のランナ

                                                                芸術・文化は「不要不急」か:コロナ下で問われる日本の美術館の「特殊性」と存在価値
                                                              • 大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師 | 企画展 | 千葉市美術館

                                                                絵画、陶彫、マンガ、絵本、イラストなどのジャンルを縦横無尽に横断しながら独創的な世界を展開した立石紘一、ことタイガー立石、こと立石大河亞(1941-98)。 1941年、九州・筑豊の伊田町(現・福岡県田川市)に生まれた立石は、大学進学のために上京。63年の「読売アンデパンダン」展でデビューし、翌年には中村宏(1932年生)と「観光芸術研究所」を結成。時代や社会を象徴する人物やイメージなどを多彩に引用して描かれたその作品は、和製ポップ・アートのさきがけとして注目を集めました。65年からは漫画も描きはじめ、「タイガー立石」のペンネームで雑誌や新聞にナンセンス漫画の連載をもつまでになります。60年代末から多くの子どもたちが口にした「ニャロメ」ということばは赤塚不二夫(1935-2008)と交流があった彼の造語でした。 マンガの制作が多忙になった1969年3月、ミラノに移住。のべ13年にわたるミラ

                                                                  大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師 | 企画展 | 千葉市美術館
                                                                • 千葉市美術館がリニューアルオープン。常設展示室の新設に加え、企画展「帰ってきた!どうぶつ大行進」もスタート

                                                                  千葉市美術館がリニューアルオープン。常設展示室の新設に加え、企画展「帰ってきた!どうぶつ大行進」もスタート1995年に開館、今年で開館25周年を迎える千葉市美術館が7月11日にリニューアルオープンする。これまでのスペースに加え、かつて中央区役所が入っていたフロアを拡張し1棟すべてが美術館施設として生まれ変わった。新たな「常設展示室」や体験型の企画スペースの公開と同時に、企画展「帰ってきた!どうぶつ大行進」もスタートした。 「千葉市美術館コレクション名品選2020」より、「1945年以降の現代美術 特集 草間彌生」の展示風景 1995年に開館し、今年で開館25周年を迎えた千葉市美術館が、7月11日にリニューアルオープン。これまでの施設に加え、中央区役所が入っていたフロアを拡張部分とし、1棟すべてが美術館施設となる。 千葉市美術館のエントランス「さや堂ホール」の入口 千葉市美術館の建物は、19

                                                                    千葉市美術館がリニューアルオープン。常設展示室の新設に加え、企画展「帰ってきた!どうぶつ大行進」もスタート
                                                                  • ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉−日本と韓国のいま | 企画展 | 千葉市美術館

                                                                    一般1,000円(800円) 大学生700円(560円) 小・中学生、高校生無料 ※( )内は前売券、および市内在住65歳以上の料金 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料 ◎ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額。 ◎本展チケットで7階「新収蔵作品展」、5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます。 ※割引の併用はできません

                                                                      ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉−日本と韓国のいま | 企画展 | 千葉市美術館
                                                                    1