2020年4月の緊急事態宣言下において一時は半減した取引が2021年の緊急事態宣言明けに回復。コロナ以前をしのぐ勢いをみせましたが、2022年の不動産市場はどうなっていくのでしょうか。個人向け不動産コンサルティング・ホームインスペクションを行うさくら事務所会長の長嶋修さんに、今後の展開を伺いました。 不動産市況好調もエリアは限定的。2022年も「3極化」が進む 2021年10月に首都圏の新築マンション発売平均価格が1990年バブル期を超え過去最高を記録しました(不動産経済研究所「首都圏新築分譲マンション市場動向 2021年まとめ」より)。「2021年を一言でいうと、住宅市場絶好調の年だった」と長嶋さんは振り返ります。 「コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言があった2020年には、不動産市場大暴落が始まるんじゃないかという話もありましたが、2021年は、需要が息を吹き返して順調に取引数