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村上春樹 翻訳 新刊の検索結果1 - 23 件 / 23件

  • コロナ禍で100万部ベストセラーが誕生!2020年に読むべき23冊(鴻巣 友季子)

    コロナ禍で100万部ベストセラーが誕生!2020年に読むべき23冊 ステイホームな年末年始の推薦本・前編 日本文学/海外文学の仕切りを外す 今年の暮れにもやってまいりました。年末ジャンボおすすめブックリスト。 たいへんな一年でした……。新型コロナウイルスの感染爆発で人々の生活は一変し、世界は有史以来初の「世界同時多発疫禍」を経験しています。これまでもペストやコレラなど世界中を襲った伝染病はありますが、蔓延には時間差がありました。ここまで瞬時に同期したパンデミックはなかったでしょう。飛行機などの高速交通機関であっという間に移動し、しょっちゅう寄り集まって飲み食いし、しゃべりあい、年がら年中密着し、性交し……というニンゲンは、『コロナの時代の僕ら』(早川書房)の作者パオロ・ジョルダーノに言わせると、格好の宿主らしい。いままで動物界に留まっていたウイルスが人間界に移動してきたのには、わけがあるの

      コロナ禍で100万部ベストセラーが誕生!2020年に読むべき23冊(鴻巣 友季子)
    • 俺にとって村上春樹はなんだか面白い話をしてくれるおじさんだったんだよ..

      俺にとって村上春樹はなんだか面白い話をしてくれるおじさんだったんだよ。 難しそうなブラームスだとかヤナーチェックみたいなクラシックとか、ボブ・ディランとかジャズとかを教えてくれたり、ゴダールみたいな聞いたことのないフランス映画について話してくれたり、戦時中からつながる日本政治の暗部についてノモンハン事件にからめて「ねじまき鳥クロニクル」で示唆してくれたり、知り合った女性と突然やたらとエロい経験をしたことを話してくれたりする、親戚の集まりにいる何してるかわかんないおじさんだったんだよ。 きれいな女性とバーで仲良くなってすぐに寝ちゃったり、ホイホイとセックスに誘われたり、野外でフェラされたり、そんなことが本当にあるはずがないってわかってたけど、高校生がそれくらい空想したっていいじゃないか。「ノルウェイの森」みたいに幼馴染がいて日常的にセックスしまくるという空想に悶々とする年ごろだよ。 「海辺の

        俺にとって村上春樹はなんだか面白い話をしてくれるおじさんだったんだよ..
      • 2020上半期オススメ本10冊(と、おまけ数冊) - きまやのきまま屋

        上半期の読了本は75冊でした! ののはな通信 宝島 ピエタとトランジ 持続可能な魂の形 君がいないと小説は書けない わたしのいるところ 生者と死者に告ぐ うたうおばけ 神様はいつも両方をつくる ブードゥーラウンジ 今回は特例をつけます。 ・冊数の集計は1〜6月 ・しかし「これは上半期に読むはずだった」と心底感じる本をガシガシと7月に読んでいるので、オススメ本にはそれらも入れる!辻褄は年末に合わせる。 ののはな通信 特例を作っておきながら最初のはちょっと前の刊です。2018年から目をつけていて、やっと読みました。 ののはな通信 (角川書店単行本) 作者:三浦 しをん 発売日: 2018/05/26 メディア: Kindle版 私はどうやら、往復書簡モノが好きみたいだ。メールに取って代わられても良い。クラス内で回されていたお手紙なんてもっと良い。 仲良し二人組だった「のの」と「はな」の手紙での

          2020上半期オススメ本10冊(と、おまけ数冊) - きまやのきまま屋
        • <終了済み>【48%ポイント還元】「東洋経済新報社125周年セール」開催中です! : マインドマップ的読書感想文

          【はじめに】◆今日は朝から、非公式のKindleセールのご紹介を。 現在BookLive!では、東洋経済新報社さんの電子書籍2000冊以上を対象とした、「東洋経済新報社125周年セール」を開催しています。 まさかの月曜スタートということで、完全に不意を突かれたのですが、2日遅れで記事にできた次第。 ただし時間がなかったので、下記のようにアマゾンで「東洋経済」でググって、ポイント還元になっている作品をチェックし、お買い得本を抜き出した次第です(上位サムネイル及び下記リンクは、セール対象外がほとんどなので要注意!)。 Amazon.co.jp : 東洋経済新報社 なお、セール期限はBookLive!に合わせるとするのなら、「11月15日(日)」まで。 めったにセールを行わない版元だけに、この機会をお見逃しなく! 注:このセールは終了しました。 Kindle Paperwhite / kenmi

            <終了済み>【48%ポイント還元】「東洋経済新報社125周年セール」開催中です! : マインドマップ的読書感想文
          • 森三樹三郎『梁の武帝―仏教王朝の悲劇』(法蔵館文庫) - 🍉しいたげられたしいたけ

            久しぶりのマイ書評。老眼の進行とともに読書量が極端に落ちている。 もう十年以上前になるが、急性仏教かぶれを発症して仏教関係書をいろいろ読んだことがある。 仏教の篤信者として知られた中国南朝梁の皇帝・武帝についても知りたくなって関係書を検索したが、ヒットした一冊の森三樹三郎『梁の武帝―仏教王朝の悲劇』は版元品切れで確かAmazonマーケットプレイスではとんでもなく高値が付けられていたのだった。 その時は代わりにつか吉川忠夫『侯景の乱始末記──南朝貴族社会の命運』(中公新書)というのを読んだのだった。これはこれで好著でたいへん面白く読ませていただいた。 www.watto.nagoya なおこちらも中公新書版は版元品切れで、志学社からの復刊が新刊で手に入るようだ。 侯景の乱始末記──南朝貴族社会の命運 (志学社選書) 作者:忠夫, 吉川 志学社 Amazon 面白いなんて書いたがそれは国と時代

              森三樹三郎『梁の武帝―仏教王朝の悲劇』(法蔵館文庫) - 🍉しいたげられたしいたけ
            • 『文芸ピープル』言葉の壁を越える日本文学 - HONZ

              翻訳は面白い。例えば、松田青子の短編集『おばちゃんたちのいるところ』の英訳タイトルWhere The Wild Ladies Areを初めて目にした時、「おばちゃん」が“Wild Lady”と訳されているのに笑ってしまった。ワイルドレディー。ひとたび目にするともう、「ヒョウ柄の服を着たやたら圧の強い年配女性」のイメージしか浮かばない。ちなみにこの作品は昨年、「TIMEが選ぶ10月のおすすめの新刊」に選ばれた。 ここ数年、日本の女性作家が英語圏で注目を集めている。 2018年、村田沙耶香の『コンビニ人間』(Convenience Store Woman)がニューヨーカーなど十数誌で「ブック・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、多和田葉子の『献灯使』(The Emissary)が全米図書賞翻訳文学部門を受賞した。 2019年には、小川洋子の『密やかな結晶』(The Memory Police)が全米図

                『文芸ピープル』言葉の壁を越える日本文学 - HONZ
              • 村上春樹の新刊が発売!『街とその不確かな壁』が楽しみすぎる件について - 日々の栞

                www.nikkei.com 読書界隈をざわつかせるビックニュースが入ってきた。村上春樹の新作長編小説『街とその不確かな壁』が2023年4月13日(木)に刊行されることが決定したのだ。新潮社から発表されたこのニュースは本好きに衝撃を与えた。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 『街とその不確かな壁』は、1200枚の書き下ろし新作長編小説であるようだ。2017年2月刊行の『騎士団長殺し』以来、6年ぶりとなる書下ろし長編である。タイトルや物語のテーマはまだ公表されていない。やれやれ。 また、新しい試みとして村上作品の長編では初めて刊行と同日に電子書籍も配信するようだ。 今から読むのが楽しみである。Twitterなどでは新作長編のニュースで祭り状態になっていた。 刊行が待ちきれないので、現時点でわかっている情報を書いてみようと思う。 村上春樹とは? 1200枚はどのくらいな

                  村上春樹の新刊が発売!『街とその不確かな壁』が楽しみすぎる件について - 日々の栞
                • 平沢進の音楽世界観を多角的に紐解く - Music Synopsis

                  ※当記事は文字数が9万字以上ある記事になります。 そのため、時間がある時に閲覧すること、また字数の関係上スマートフォンでの閲覧よりもパソコンやタブレット端末での閲覧を併せて強く推奨します。 ・はじめに これまで久石譲・菅野よう子といったメジャーでありながら知名度も抜群であり多大なフォロワーがいるという、いってみれば名実ともに全員が納得できる偉大な大家について書きました。つまり大衆が愛すべき作曲家に焦点を当てました。しかし今回はすこし捻った特集を組みました。 マイナーだけど何故かメジャーアーティストとして有名という音楽版の諸星大二郎とでも形容すべき人物、つまりは平沢進です。まず音楽版の諸星大二郎とはどういう意味なのか、という点についてです。 同業者からは絶大な支持があるもののより広域的な範囲では知られていないという存在を形容するものとして「ミュージシャンズ・ミュージシャン」という単語がありま

                    平沢進の音楽世界観を多角的に紐解く - Music Synopsis
                  • 「海外マンガ」をマンガ家5人でワイワイ語る夜(入門編)──西尾雄太編 | マンバ通信

                    写真 ただ(ゆかい) 『CONFUSED!』の作者であるサヌキナオヤ氏と日頃から交流のあるマンガ家4人が集まり、おすすめの海外マンガについて語るイベント、その名も「海外マンガ」をマンガ家5人でワイワイ語る夜(入門編)。今回は西尾雄太氏がおすすめする海外マンガのお話です。 アニメーション界で活躍する作家たちが起ち上げた仏発のリトルプレス「リアリスツ」に注目 西尾雄太氏と森敬太氏 森 西尾雄太さんです。小学館の『アフターアワーズ』が全3巻でておりますが、そちらが国内外で大好評ということで。 西尾 まずまずってところですね(笑)。でもいろんなところで海外出版してもらえたのは嬉しいですね。 森 『水野と茶山』という作品がKADOKAWAから上下巻で来年1月発売ですね。そんな西尾さんのおすすめ海外コミックはなんでしょうか? 西尾 僕はほとんど絵柄や作風に関しては海外マンガの影響はないので、単にいちフ

                      「海外マンガ」をマンガ家5人でワイワイ語る夜(入門編)──西尾雄太編 | マンバ通信
                    • 2021上半期に読んだ中からベスト10冊ともう1冊 - きまやのきまま屋

                      唯一の海外文学『断絶』 百年と一日 つまらない住宅地のすべての家 夏物語 旅する練習 草原のサーカス 校正のこころ 現実のクリストファー・ロビン 瀬戸夏子ノート 海をあげる 針葉樹林 入れ忘れた『Lilith』 遅くなりましたが、上半期の読書まとめ記事です! 上半期の読了は108冊だったけど、再読が多かったかも。歌集も多いので、冊数は増えましたね! 『アウアエイジ』をこの期間に2回読んだのはノーカンで、一年以上前に読んだ本の再読はカウントしてる。 それでは振り返り解説。「読んだ中から」なので数年前の本も入ってます。 フィクションからいってみよう。 唯一の海外文学『断絶』 断絶 (エクス・リブリス) 作者:リン・マー 白水社 Amazon 藤井光さんという翻訳家の方が好きです。私はダニエル・アラルコンの2作がフェイバリットですが、『紙の民』や『タイガーズ・ワイフ』などの方が有名でしょうか?ク

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                      • 『誤配がもたらすメタ正義』宣言=『ロシアの悪事』をキッチリと断罪するために、ロシア現代思想を読み解くのは日本人がやるべき役割かもしれない。(前編)|倉本圭造

                        『誤配がもたらすメタ正義』宣言=『ロシアの悪事』をキッチリと断罪するために、ロシア現代思想を読み解くのは日本人がやるべき役割かもしれない。(前編) (トップ画像は、東氏の著書”ゲンロン戦記”の書影より) ウェブ記事を出すのは先月末以来のお久しぶりです。 結構ご無沙汰しているんですがその間何をしていたのかというと、思想家の東浩紀氏がやってるシラスという動画プラットホームにおける「ロシア現代思想」特集が凄い良くて、色々考えたいことがあって東氏が編集している「ゲンロン」という雑誌のロシア現代思想シリーズを読んだり、あと東浩紀氏本人の昔の本とかを何冊も読んだりしていました。 今回記事は、ウクライナ紛争について昨今議論になっている「ロシアを悪として断罪するべき」「いやより中立的に問題を解きほぐす”どっちもどっち”という視点が大事だ」みたいな話について、より踏み込んだ視点を得るためにロシアの現代思想を

                          『誤配がもたらすメタ正義』宣言=『ロシアの悪事』をキッチリと断罪するために、ロシア現代思想を読み解くのは日本人がやるべき役割かもしれない。(前編)|倉本圭造
                        • 村上春樹の新刊『街とその不確かな壁』を予想する試み - 日々の栞

                          www.nikkei.com 村上春樹の新作長編小説『街とその不確かな壁』が2023年4月13日(木)に刊行される。英語でのタイトルは、「The city and its uncertain walls」だ。2017年2月刊行の『騎士団長殺し』以来、6年ぶりとなる書下ろし長編である。 街とその不確かな壁 作者:村上春樹 新潮社 Amazon 『街とその不確かな壁』は、1200枚の書き下ろし新作長編小説であるようだ。 村上春樹ファンのあいだでも話題になったのだが、村上春樹の幻の作品「街と、その不確かな壁」とタイトルがほとんど同じなのだ。新作長編の題名は、読点が一つ抜かれたものである。この点からも内容を予想できそうである。 また、新しい試みとして村上作品の長編では初めて刊行と同日に電子書籍も配信するようだ。 今から読むのが楽しみである。Twitterなどでは新作長編のニュースで祭り状態になって

                            村上春樹の新刊『街とその不確かな壁』を予想する試み - 日々の栞
                          • 横道誠・青山誠 編著『ニューロマイノリティ』より。教員のみなさん、必読書です。 - 田舎教師ときどき都会教師

                            「ニューロマイノリティ」がタイトルである本書の読者のみなさんにこんなことを言うのは野暮な話かもしれません。ですがあえて言わせていただくと、ニューロマイノリティな人たちへの支援や教育がなすべきことは、多数派の平均値である「定型発達」に、なんとか近づけようとすることでは決してありません。このことを理解したうえで支援や教育に携わっておられる方は、以前よりずいぶん増えたように思います。ですがもっと踏み込んで、「では何を目指して取り組めばいいのか」については、あまり明確に語られてこなかったのではないでしょうか。本稿で述べたような「成熟した発達障害成人」についての議論は、そういった状況に風穴を開ける視点であり、支援や教育における理解の解像度を飛躍的に高めてくれるものであるように思います。 (横道誠・青山誠 編著『ニューロマイノリティ』北大路書房、2024) おはようございます。ここしばらく横道誠さんの

                              横道誠・青山誠 編著『ニューロマイノリティ』より。教員のみなさん、必読書です。 - 田舎教師ときどき都会教師
                            • 横道誠 著『村上春樹研究』より。目には目を、ポリフォニーにはポリフォニーを。 - 田舎教師ときどき都会教師

                              確実に言えることは、大江がいなければ村上は存在しなかったということだ。そして、村上が大江を否定しながらサンプリングすることで、村上は村上になることができた。ふたりの「魂」はあまりにも近すぎて、年少の作家として出発した村上は、自分が自分になるために、己に似た「魂」を否定せねばならなかった。 (横道誠『村上春樹研究』文学通信、2023) こんばんは。確実に言えることは、小学校の教員の年度末の仕事量は異常ということです。村上春樹さんの作品をサンプリングすれば、 やれやれ。 そうつぶやきたくなります。が、正直なところ、やれやれどころではありません。夜遅くに通知表の所見を書いていると、どこからか「書くんだよ、とにかく書き続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい(?)。書くんだ。書き続けるんだ。何故書くかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。通知表の所見に意味なんてもともとな

                                横道誠 著『村上春樹研究』より。目には目を、ポリフォニーにはポリフォニーを。 - 田舎教師ときどき都会教師
                              • ビジネス書だけが「ビジネスに役立つ読書」ではない。『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』刊行によせて【連載】幻想と創造の大国、アメリカ(14)|FINDERS

                                LIFE STYLE | 2020/02/19 ビジネス書だけが「ビジネスに役立つ読書」ではない。『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』刊行によせて【連載】幻想と創造の大国、アメリカ(14) ビジネスカンファレンスで、初対面の人と対話する練習風景 過去の連載はこちら 渡辺由佳里 Yukari Watan... 渡辺由佳里 Yukari Watanabe Scott エッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者 兵庫県生まれ。多くの職を体験し、東京で外資系医療用装具会社勤務後、香港を経て1995年よりアメリカに移住。2001年に小説『ノーティアーズ』で小説新潮長篇新人賞受賞。翌年『神たちの誤算』(共に新潮社刊)を発表。他の著書に『ゆるく、自由に、そして有意義に』(朝日出版社)、 『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』

                                  ビジネス書だけが「ビジネスに役立つ読書」ではない。『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』刊行によせて【連載】幻想と創造の大国、アメリカ(14)|FINDERS
                                • 2023年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介する - 書に耽る猿たち

                                  (2023.12 東京都台東区にある古書店「フローベルグ」の書庫 この洞穴みたいな空間は地下に続いていて、乱雑に積み上げられた本たちに囲まれた書店員さんがなんだか羨ましくなった) もうこんな時期に来てしまった。一年があっという間だという陳腐な言葉にもほとほとうんざりする。このブログを続ける限りは年に一度はこの企画をやろうと決めているので、今年も、昨年2023年に読んだ本の中から個人的なおすすめ10作品を読み終えた順(ランキング形式ではなく)に紹介しようと思う。 第1作目 『ネイティヴ・サン アメリカの息子』リチャード・ライト 2023年に入って最初に読み終えた1冊。これが今年のベストになるだろうなという予感がして、まさにその通りになった。こんなに感動できる小説にはなかなかお目にかかれない。今でも読んでいる途中の興奮・熱狂、恐怖、読み終えた時の感動・ひとすじの光は忘れられない。いま思い返すと

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                                  • 夏〜秋に読んだ世界文学 - トーキョーブックガール

                                    いつの間にか夏が終わり、9月1日からぐっと冷え込み、秋らしい秋を感じることのできないまま11月がやってきた。 我が家では9〜10月、コロナの影響で保育園休園、夫が不調でMRI(問題なしだった、よかった)、わたしは料理中に「彼女の体とその断片……薬指の標本……」と思わず頭に浮かぶほどザックリと指を切ってしまい、愛犬の具合まで悪くなり2次病院や名医を探して東奔西走(結局病気の疑いは晴れ、投薬で回復)と、踏んだり蹴ったりだったけれど、こうして振り返ってみると大したことなくてよかった。家族みんな生きててまあまあ健康なら◎と、幸せのハードルがダダ下がりしたため毎日が楽しく、まさに怪我の功名です。コロナ以降初めての旅行もして、何も考えずにぼーっとすることの素晴らしさを噛み締めました。そんな数か月の間に読んだ世界文学を、連想順に。 Beautiful World, Where Are You / サリー

                                      夏〜秋に読んだ世界文学 - トーキョーブックガール
                                    • 村上春樹が原曲と異なる言語で歌われた楽曲を紹介 『村上RADIO』第13回 | CINRA

                                      村上春樹がDJを務めるラジオ番組『村上RADIO~言語交換ソングズ』が、4月26日19:00からTOKYO FMほかJFN系列全国38局ネットで放送される。 『村上RADIO』シリーズ第13回となる今回は、原曲とは異なる言語で歌われた楽曲を村上春樹が紹介。日本語でカバーされた英語の楽曲や、英語でカバーされた日本の楽曲などを翻訳家としても活動する村上春樹のユニークな解説で展開する。 4月12日19:00からは、2月に放送された『村上RADIO~ジャズが苦手な人のためのジャズ・ヴォーカル特集』を再放送。4月19日19:00からは『村上RADIOプレスペシャル』として、村上本人が番組に寄せられたリスナーからの感想に答えるコーナーが放送される。村上春樹の新刊『猫を棄てる――父親について語るとき』に関するお知らせも用意しているという。 村上春樹のコメント 村上RADIO、今回は「言語交換ソングズ」と

                                        村上春樹が原曲と異なる言語で歌われた楽曲を紹介 『村上RADIO』第13回 | CINRA
                                      • 冨田健太郎 斜めから見た海外出版トピックス 第40回 図書館の探偵たち- DOTPLACE

                                        某出版社にて、翻訳書編集、法務をへて翻訳権輸出に関わる冨田健太郎が、毎月気になる海外の出版事情を紹介する「斜めから見た海外出版トピックス」。今回は街の図書館員たちがそのネットワークを通じて稀覯本泥棒を追いつめたという一件を紹介します。 第40回 図書館の探偵たち ジョン・グリシャムの新刊『「グレート・ギャツビー」を追え』が、まさかの村上春樹訳で出版されたのには驚きましたが、とても楽しい小説でした。 じつは、本コラムの第1回で取りあげたのが、グリシャムがまさにこの新刊にあわせてツアーに出る、という話でした。 作中で、作家たちが書店まわりをする様子が描かれていましたから、そんな小説を書いた以上、グリシャムもひさしぶりにツアーをしようということになったのかもしれません。 この小説のミステリー的な主眼は稀覯書の闇取引でしたが、最近、興味を引かれるニュースがありました。 出版ビジネスとはちょっと離れ

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                                        • 老人と海 - いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

                                          ヘミングウェイの『老人と海』を読了した。 本屋を徘徊していて、ふと新刊コーナーで足が止まる。美しい表紙に引かれて思わず手に取る。それがこの本だった。見れば名作『老人と海』の新訳版ではないか。思いも寄らぬ出会いに、意気揚々とレジへと向かった。 本作はヘミングウェイ作品の中でも最も有名なものだ。中編作品であるため読みやすく、ヘミングウェイの最初の一冊としてもよく選ばれている印象を持っている。 しかし私は未読であった。少し前に、私の中のヘミングウェイ・ブームが来たときも、代表作であるはずの本著は敢えて避けていた。なぜか。翻訳が古かったからだ。 海外作品は翻訳が命だ。特に訳された年代は極めて重要で、あまりに古いものだと作品の印象はがらりと変わってしまう。それゆえ複数の翻訳が出される名作に関しては、できるだけ新しい訳で読みたいと常々考えている。 そんなわけで、思わぬ形で新訳版に出会えたことは私をにわ

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                                          • 格差社会問い直す、背景にフェミニズム隆盛…柳美里さん受賞作(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

                                            米国で18日(日本時間19日朝)に発表された「全米図書賞」の翻訳文学部門で、作家の柳美里さんの小説「JR上野駅公園口」の英訳版が選ばれた。近年、日本の女性作家の文学作品が海外で次々と評価される新潮流が生まれている。(文化部 待田晋哉) ■「春樹」次世代活躍 全米図書賞は、1950年に創設された権威ある文学賞。翻訳文学部門では、2018年にドイツ在住の作家、多和田葉子さんの「献灯使」が受賞し、著者の国際的な評価を高めるきっかけの一つとなった。 柳さんの「JR上野駅公園口」は、福島出身で上野のホームレスになった男の物語。その人生を通し、経済成長優先の戦後や現代の格差社会を問い直す。日本で14年に出版後、モーガン・ジャイルズさんが翻訳した。 2000年代以降、海外では村上春樹さんの著名な文学賞受賞が続いた。06年にカフカ賞、09年にエルサレム賞を受け、ノーベル文学賞の有力候補ともされる。この数年

                                              格差社会問い直す、背景にフェミニズム隆盛…柳美里さん受賞作(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
                                            • 2015年の1年間に読了した119冊の記録

                                              メディアマーカーのHTML出力機能で作りました。読了した逆順(新しい順)にずらっと並べてるだけです。あんまり誤字とかチェックしてないです。 ◇ Bluesmantakaのバインダー 期間 : 2015年 読了数 : 119 冊 曠野の花―石光真清の手記 2 (中公文庫) 石光 真清 / 中央公論新社 (1978-11-10) 読了日:2015年12月30日 石光真清3部作の第2巻。100年前の和製冒険小説だよと渡されたとしてもたぶんそのまま信じて読んでしまったと思う。巻頭にある満洲要図をなんども見ながら読み進めるが、そのうちiPadで地名を検索しGoogleマップでその位置関係を調べたり、そのままWikipediaでいろいろ調べたりしているうちに1日のほとんどをこの本に注いでしまった。ウラジオストク、ブラゴヴェヒチェンスク、ハバロフスク、哈爾浜。登場するのスパイ家業の本人に加え馬賊の頭目、

                                              • ベルカ、吠えないのか? - Wikipedia

                                                『ベルカ、吠えないのか?』(ベルカ ほえないのか?)は、古川日出男による日本の小説である。2005年4月、文藝春秋刊(書きおろし)[3]。太平洋戦争時の1943年、キスカ島に取り残された4頭の軍用犬から始まる物語が、その系譜を追いながら「戦争の世紀」である20世紀の歴史と交錯し、国境や思想、時代を超えて描かれる[4]。この作品は、第133回直木三十五賞(2005年上半期)の候補作となった[5][6][7]。日本国外では、英語、フランス語、イタリア語、ロシア語にも翻訳されている[8][9]。 作者の古川は、1998年に書きおろし小説『13』(幻冬舎)でデビューした[10]。その後『アラビアの夜の種族』(2001年、角川書店)や村上春樹作品のトリビュート小説『中国行きのスロウ・ボートRMX』(2003年、メディアファクトリー。後に『二〇〇二年のスロウ・ボート』と改題の上文春文庫に収録)を経て、

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