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東方新報/afpbb newsの検索結果1 - 40 件 / 166件

  • 韓国で売れなかった中国SF「三体」、日本での大ヒットが中国で話題に

    【10月11日 東方新報】中国が誇る国宝級SF作家・劉慈欣(Liu Cixin)氏の代表作「三体(The Three-Body Problem)」(早川書房刊)第一部の邦訳が、今年7月に日本で発売されて以降、中国小説の翻訳ものとしては異例の大ヒットを飛ばしていることが、中国で話題になっている。日本語版は発売後1週間で10回以上重版し、あっという間に10万部が売れたという。近年の日本の出版不況を考えれば奇跡に近い。日本よりかなり早く出版された韓国版は初版400部しか売れず、劉慈欣氏自身を困惑させたこととは対照的だ。 多くの日本人読者が読後の感想をネットに上げており、ほとんどが高評価。アニメ映画『君の名は。(Your Name.)』の新海誠(Makoto Shinkai)監督も、「三体」を新幹線に持ち込んでいる写真をツイッター(Twitter)に投稿していたことは、中国にも多い同監督ファンの間

      韓国で売れなかった中国SF「三体」、日本での大ヒットが中国で話題に
    • 漢民族の伝統衣装「漢服」 中国の若者の間でブームに

      漢服を着て深センで行われた中秋遊園会に参加している観光客(2019年9月14日撮影、資料写真)。(c)CNS/陳文 【9月28日 東方新報】中国の若者の間で、漢民族の伝統衣装「漢服」を着ることがブームになっている。結婚式や伝統行事で着たり、無料アプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」を通じた愛好会が休日に観光地で撮影会をしたりと、じわじわと広がっている。北京の故宮(紫禁城、Forbidden City)などの人気エリアでは、仙女風に漢服で着飾った女性たちがポーズを取って撮影する光景も見られる。 【関連写真】「漢服」をまとった少女が月を拝み幸を祈る中秋節 中国・福州 日本に留学中の中国の若者に聞くと、「日本では成人の日や卒業式に和服を着ることは当たり前だが、中国では漢服を着たことがない人が大多数」と話す。その漢服を着る動きが始まったのは2000年代の前半。国内総生産(GDP)が毎年10

        漢民族の伝統衣装「漢服」 中国の若者の間でブームに
      • 中国のHIV感染者 「なりふり構わぬ」対策で「最悪1000万人」から100万人弱に

        江蘇省鎮江市で留学生や住民たちにエイズを防ぐ対策を指導する医療関係者(2019年11月28日撮影、資料写真)。(c)CNS/石玉成 【12月16日 東方新報】12月1日の「世界エイズデー(World AIDS Day)」を前にした11月30日、中国の国家衛生健康委員会は「10月末段階のエイズウイルス(HIV)感染者は95万8000人で、継続して低水準に抑え込んでいる」と発表した。「最悪1000万人」も予想された事態で、政府が「なりふり構わぬ」対策を取ってきたことで感染拡大を防いでいる。 2002年、中国衛生部は「国内のエイズウイルス(HIV)感染者は100万人近くに達している。今後の対策を怠れば、感染者は1000万人に達する恐れがある」と発表した。社会に不安を与えるマイナス要因の公表を嫌う中国政府としては異例の発表だった。 中国では、1980年代からHIV感染の拡大が社会問題となった。米国

          中国のHIV感染者 「なりふり構わぬ」対策で「最悪1000万人」から100万人弱に
        • 中国の高速道路で電気自動車が「エラい目」に ユーザー急増で「充電の渋滞」が発生

          【10月14日 東方新報】中国は10月1日の国慶節(建国記念日)から7日まで秋の大型連休を迎えたが、今年は「電気自動車で高速道路を走ったら、エラい目に遭った」という複数の体験談が話題となった。 「8時間のドライブのはずが16時間。渋滞したのは、高速道路でなく充電ステーションだった」。1日に中国南部の深セン市(Shenzhen)から湖南省(Hunan)に電気自動車で帰省したユーザーがSNSにショートビデオを投稿し、ネット上でトレンド入りした。道路状況はスムーズだったが、充電ステーションの行列で4時間、さらに充電で1時間を要した。待機中はトイレにも行けないので、水を飲むのも控えたという。 別のドライバーも「運転中に電池が切れそうになったため、車内温度が一時は40度近くになったがエアコンをつけるのを我慢した」という過酷な体験を披露。別のユーザーは「ガソリン車の友人とドライブしたが、目的地に着いた

            中国の高速道路で電気自動車が「エラい目」に ユーザー急増で「充電の渋滞」が発生
          • 36歳歌手の若すぎる死が示した「ビンロウ」の危険性

            【10月17日 東方新報】中国では「史記」や「紅楼夢(Dream of the Red Chamber)」にも記述があるほど古くから親しまれてきた、ビンロウ。一部の人にはなくてはならない嗜好(しこう)品とも伝統的な風習とも言えるかもしれないが、今、その発がん性と危険性が改めて注目され、規制が強化されつつある。 ビンロウとは、ヤシ科の植物。太平洋の島々や東南アジア、中国では主に南部では、その実を嗜好品として、噛(か)みたばこのようにそしゃくする。見た目は大きめのオリーブのようで、葉に巻いて売られていることもある。旅先で、現地の人が何やら歯を真っ赤に染めて噛んでいたり、まるで血液が混じったかのように見える唾を吐き出したりしている様子を見た人がいれば、まさにそれだ。アルコールやたばこに似た覚醒作用があり、中毒性がある。 中国でそのビンロウへの風当たりが強くなったのは、今年9月、著名な男性歌手、傅

              36歳歌手の若すぎる死が示した「ビンロウ」の危険性
            • コナンの恋人は灰原哀か毛利蘭か? 中国で新作上映前から大論争

              【5月17日 東方新報】日本のアニメ『名探偵コナン(Detective Conan)』は中国でも長年人気を誇っており、映画版も毎回上映されている。日本で上映中の最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(Detective Conan:Black Iron Submarine)』は中国でまだ公開されていないが、早くも内容を巡って「カップル論争」が起こっている。 中国では、主人公・江戸川コナン(Conan Edogawa)が「黒の組織」によって子どもにされる前の高校生探偵・工藤新一(Shinichi Kudo)と幼なじみの毛利蘭(Ran Mori)ペアの「推し」ファンは「新蘭」派、コナン(中国語では「柯南」)と灰原哀(Ai Haibara)ペアを推すファンは「柯哀」派と言われる。二つのファングループは長年、インターネット上で論争を続け、「血海深仇(血の抗争)」とまで呼ばれている。 最新作

                コナンの恋人は灰原哀か毛利蘭か? 中国で新作上映前から大論争
              • 「月給16万円でも若者が来ない」 中国の製造業が深刻な人手不足

                湖南省にある薬品用のガラス製造工場で働く従業員(2021年4月25日撮影、資料写真)。(c)CNS/李科 【4月27日 東方新報】若者の失業率が10%を超えている中国。今年夏の大学卒業予定者は過去最高の909万人となる見通しで就職難が予想されるが、それなのに人手が足りない業種も多い現象が起きている。 「学生がまったく来ない。スマホでもいじっているしかない」 湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で開かれた合同就職フェアで、電機メーカーの担当者が空を見上げながら、ぼやいた。就活シーズン真っ盛りでも、鉄道、溶接、建設、電機など製造業を中心としたブースに訪れる学生の姿は少ない。精密機械メーカーの担当者林燕(Lin Yan)さんは「以前は年に4回、就職説明会を開けば新規採用者を確保できたが、今は月に4回説明会を開いても間に合わない。月給1万元(約16万6000円)で設計士を募集しているが、人材を

                  「月給16万円でも若者が来ない」 中国の製造業が深刻な人手不足
                • 中国の豪雨でEV車が次々水没 「修理できるか」「保険は?」注目集まる

                  【9月7日 東方新報】この夏、中国各地を襲った豪雨災害で電気自動車(EV)の水没被害が注目された。中国で人気のSUVタイプの高級車に混じって最近増えてきたテスラや比亜迪(BYD)などのEVが、次々と濁流に流されていくニュース映像は衝撃だった。 中国のEV保有台数は約1260万台(6月末現在)と世界トップだ。水没リスクが強く意識されたのは今夏の豪雨災害が初めてだろう。中国メディアによると、中国汽車技術研究センターの専門家は「EVのバッテリーパックが水に浸かると、内部の部品やコネクターが腐食して、絶縁性能が低下したり、バッテリーがショートしたりして発火する恐れがある」と指摘する。 EVの生産コストでは、バッテリーやモーターとそれらを電子制御するシステムの合計コストが全体の約60パーセント以上を占めるといわれる。つまり、EVが水没した場合、ガソリン車よりも修理費は高くなり、中古車として売却した場

                    中国の豪雨でEV車が次々水没 「修理できるか」「保険は?」注目集まる
                  • 「新疆綿」はなぜ中国たたきの理由になったのか?

                    新疆クムル市で、綿花を収穫する機械が作業している(2019年10月24日撮影、資料写真)。(c)CNS 【4月8日 東方新報】いわゆる「新疆の人権問題」は最近、西側諸国による「中国たたき」の新たな焦点になった。この影響を受けて、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)生産の綿が巻き込まれている。 発端は、ドイツの学者アドリアン・ゼンズ(Adrian Zenz、中国名:鄭国恩)氏が「中国は新疆の少数民族の労働者数十万人を強制労働させ、綿の手摘みをさせている」と主張する報告書を発表したことだ。欧米のメディアが同報告書を引用して大きく報道、一部の欧米の政治家は「中国を制裁しよう」と主張した。その後、本部はスイスにあるB C I(Better Cotton Initiative)や多数の国際的な有名企業が、新疆綿の使用を拒否する意向を表明した。この動

                      「新疆綿」はなぜ中国たたきの理由になったのか?
                    • 「キンドルは中国で誰に負けたのか?」 新サービスに押し流されて撤退

                      【6月10日 東方新報】米国のアマゾン・ドットコム(Amazon.com)は6月2日、中国最大のSNS「微博(ウェイボー、Weibo)」で、電子書籍リーダー「キンドル(kindle)」の中国撤退を発表した。ささやかれていた撤退が現実のものとなり、中国メディアは「キンドルは中国市場で誰に負けたのか?」といくつかの要因を挙げている。 キンドルは2013年に中国に進出。当初は順調に売り上げを伸ばし、2016年末にはアマゾンにとって世界最大の市場に成長した。2018年までに数百万台の端末を販売。同年の電子書籍は70万冊に達し、2013年の10倍近くに増加していた。しかしその後は低迷し、昨年末から端末が品薄状態となっていたため、撤退がうわさされていた。キンドルによると、今後は2023年6月に中国のストア運営を停止し、その1年後にはアプリ自体を削除する。購入済み電子書籍はそれまでに別途ダウンロードする

                        「キンドルは中国で誰に負けたのか?」 新サービスに押し流されて撤退
                      • 中国で「男性の道徳クラス」始まる 良い男性、夫、父親になる

                        【1月17日 東方新報】「男尊女卑」や「男らしさ」の思想から解放され、「良い男性、夫、父親になる」ことを学ぶ「男徳班(男性の道徳クラス)」が中国で昨年9月にスタートした。 取り組みを始めたのは、社会学・ジェンダー学者の方剛(Fang Gang)さん。「『男らしさ』の弊害」「家事・育児のスキルを高める」「ドメスエティックバイオレンス(DV)の原因」「思春期の子どもと仲良くする方法」などのオンライン講座を開いている。「男は泣いてはいけない」という伝統的価値観に対し「涙のススメ」を説き、妊娠中の女性への理解を深めるため、おなかにバスケットボールをくくりつけ、しゃがんで地面の物を拾うプログラムも取り入れている。 方剛さんは「ジェンダーの固定観念を超えて、男性の特権意識を取り払いたい」と説明。また、自身が子どもの頃に「男らしくない」「弱虫」と言われた体験から、「男性自身も『男らしさ』から解放される必

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                        • 中国の伊勢丹閉店の波紋 日本の百貨店はもはや時代遅れなのか

                          【4月16日 東方新報】2024年のわずか4か月で、中国にある伊勢丹の三つの店舗が閉店を発表した。 4月14日、天津市南京路にある伊勢丹が正式に閉店し、27日には同市の滨海新区の店舗も閉店することになった。それよりも前には、上海梅龙鎮の伊勢丹が6月30日に閉店すると発表し、現在閉店セールも行われている。読売新聞を含む多数の日本のメディアが現場に駆けつけ報道している。 この結果、中国本土に残る伊勢丹は天津の仁恒店のみとなった。情報筋によると、この店舗が存続できる理由は、「若い」こと(開業からわずか3年)と、中国の仁恒置地と共同で開発されたプロジェクトであるためだ。つまり、その生存は伊勢丹の一般的なビジネスモデルからの脱却によるものだ。 これらの動向から、中国での日本の伝統的な百貨店がもはや人気がないことを示す信号が出ている。これは残念な兆候だが、日本の百貨店はかつて中国の発展した経済地域の一

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                          • 「千と千尋の神隠し」が中国で大ヒット! 18年前の作品がなぜ?の背景

                            【7月8日 東方新報】日本で2001年に公開された宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し(Spirited Away)」が6月21日から、中国全土の約9000か所の映画館で上映され、大ヒットしている。上映開始2週間で、興行収入は4億元(約62億円)を突破。同じ日に上映が始まった米ウォルト・ディズニーのアニメ映画「トイ・ストーリー4(Toy Story 4)」の約3倍を記録する勢いだ。実は中国人の多くも既に内容を知っている18年前の作品が、なぜこれだけ大人気となったのか。 中国版のタイトルは「千与千尋」。中国では国内映画産業振興のため、外国映画の上映本数は上限があり、宮崎監督作品も長年上映されてこなかった。昨年12月、「となりのトトロ(My Neighbor Totoro)」(中国版タイトル「竜猫」)が、日本での公開から30年後に初めて中国で公開された。約6

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                            • 中国で広がる不動産「投げ売り」 だぶつく在庫、値下げ反対デモも(東方新報) - Yahoo!ニュース

                              【東方新報】不動産市場が急激に低迷している中国の各都市で、不動産物件が供給過剰となっている。大幅値下げをして販売する業者が増えているが、値引き前に購入した住民とのトラブルも起きている。 中国の不動産専門シンクタンク「易居房地産研究院」が12月10日に発表したリポートによると、国内主要100都市の新築住宅の在庫は11月末時点で5億2110万平方メートルに達し、2016年8月以来の最悪の水準となっている。在庫数は36か月連続で前年同月比を上回り、在庫の平均消化サイクルは12.5か月と長期化している。中国で3線都市、4線都市と呼ばれる地方の中小都市で在庫のだぶつきがとりわけ深刻で、在庫の消化サイクルは2~3年に及ぶ。 中国では2020年にコロナ禍が拡大し、製造業や観光業などが低迷すると、不動産へ投資が集中。不動産価格が高騰して市民から不満が高まり、政府が今年夏に不動産市場の過熱を抑える方針を表明

                                中国で広がる不動産「投げ売り」 だぶつく在庫、値下げ反対デモも(東方新報) - Yahoo!ニュース
                              • 「フライト遅延保険」詐欺で4500万円稼いだ女を逮捕 業界では「氷山の一角」の声(東方新報) - Yahoo!ニュース

                                【東方新報】自分が乗る旅客機の出発が遅れた場合、それに伴う損失を補塡(ほてん)する「遅延保険」を悪用し、4年間で約300万元(約4540万円)を荒稼ぎした女が中国・南京市(Nanjing)の警察に逮捕された。その手口が話題になるとともに、旅行保険業界では「同じ手口の詐欺犯は他にもいる」とささやかれている。 4月下旬、ある保険会社の幹部が南京市公安局鼓楼警察署に訪れた。「1人の女が大量の遅延保険に加入し、詐欺を働いているようなんです」。警察がすぐに捜査に乗り出した結果、山東省(Shandong)青島市(Qingdao)の李容疑者を詐欺容疑で逮捕した。この女は2015年以降、900件の遅延保険で合計300万元の保険金を受け取っていた。自宅からは各旅行会社の遅延に関する詳細なデータを記録したパソコンやノートが見つかった。 遅延保険は、チケットを購入していた旅客機が数時間フライトを延長した場合に保

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                                • 「日本の棺おけ」と「コスプレ漢服」で急成長 中国の貧困県が金持ち県に

                                  【3月23日 東方新報】中国の山東省(Shandong)菏沢市(Heze)にある曹県(Cao)は十数年前まで貧困地域だったが、今では地域で最も豊かな県となった。収入が高い街として、ジョークで「北上広・曹(北京市、上海市、広州市<Guangzhou>・曹県)」と言われるほどに。急成長の理由は「日本の棺おけの里」とコスプレ風民族衣装「漢服の里」として、二大産業を軸に発展を遂げたことだった。 「昨年、BMWのセールスが村にやってきて、3日足らずで村民が8台購入しました。今年はアウディ(Audi)も来ましたが、繁忙期でみんな忙しく、4台しか売れませんでしたね」 曹県孫庄村の孫康佳(Sun Kangjia)党副書記はそう話す。曹県にはこうした「金持ち村」が数多くある。 曹県の面積は大阪府と同程度の1967平方キロで、人口は約170万人。木材加工業以外に目立った産業はなく、住民の多くが出稼ぎをする「労

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                                  • 急速に「人」が消えていく中国の炭鉱

                                    【11月10日 東方新報】中国では内陸の山西省(Shanxi)や陝西省(Shaanxi)が石炭の産地で、特に山西省は世界の石炭消費の半分を占め、すでに地表の8分の1が掘られているほどだ。その炭鉱で「スマート無人化」が急速に進んでいる。 地上から数百メートル地下の採掘現場に5Gの通信設備が張り巡らされ、人工知能(AI)を搭載した機械やロボットが自動的に作業を行う。大型カッターがトンネルの採掘を進め、インテリジェントカメラが石炭の種類や不要な廃石を選別。アームロボットが分別作業を行い、ベルトコンベヤーで搬送していく。 坑内の映像はAIが一つにまとめ、地上のコントロールセンターへ。以前はオペレーター室で作業員が坑内作業を遠隔操作していたが、今は事前にプログラムを設定してボタンを押すだけ。坑内に異変があればAI監視カメラや故障診断システムがすぐ探知するので、作業員がモニター画面をずっと見続ける必要

                                      急速に「人」が消えていく中国の炭鉱
                                    • 湖蓮館 - 中国ネット小説資料

                                      朱沁雪『中国における「盗墓小説」の流行と増殖について : 『鬼吹灯』の物語構造分析を中心に』 2018年,首都大学東京学位論文(修士) 張瑶『ネット小説から女性映画 : 『七月與安生』の映画化改編及び改編過程における岩井俊二『花とアリス』の受容』2017年,東京大学中国語中国文学研究室紀要 邱慧鳴『中国のネット小説の物語論的構造及びそれを生み出したネットコミュニティのあり方 : 穿越小説を例に』 2015年,北海道大学学位論文(博士) 邱慧鳴『穿越小説という物語の構造』2013年,国際広報メディア・観光学ジャーナル(16号) 金碧臻 『中国の現代ファンタジー小説「九州」に関する考察』 2014年,首都大学東京学位論文(修士) 山本明『・・・小説における「段落」・・・蔡智恒・・・ネット文學の文體・・・』2005年,中國文學研究(第31期) 『中国コンテンツ市場調査 2017年版(2018年3

                                      • 人気のない24時間営業のセルフ図書館、スマホ普及で利用率低下

                                        上海市の街中にある24時間営業のセルフ図書館(2018年11月17日撮影、資料写真)。(c)CNS/厳大明 【10月28日 東方新報】24時間営業のセルフ図書館があれば、市民は本が借りたくなったとき、図書館に足を運ぶことなく、開館・閉館時間も気にせず、街中にあるセルフ式の貸出機から利用者の身分証などで本の貸出し・返却の手続きが簡単に完了する。2011年に中国・海南省(Hainan)三亜市(Sanya)の街中に出現したセルフ図書館は、12年11月までに同市で計18台設置された。 【写真特集】画期的なデザインの読書空間、中国のおしゃれな書店 そして記者は先日、三亜市のセルフ図書館に足を運んだ。しかし、大部分の図書館で訪れる人を見かけることはなく、利用率は極めて低い。ある市民は「セルフ図書館なんてあっても無くてもいい」と話し、セルフ図書館の存在を理解してない市民すらもいた。 記者は同市の解放路と

                                          人気のない24時間営業のセルフ図書館、スマホ普及で利用率低下
                                        • ケシは魔法の「隠し味」? 中国で料理に使用

                                          【3月8日 東方新報】中国では最近、ある女性が火鍋のスープにケシの殻を入れて食べたのがバレて罰せられたというニュースが注目を集めた。ケシ鍋を食べたのは貴州省(Guizhou)から江西省(Jiangxi)宜春市(Yichun)に出稼ぎに来ていた女性。尿検査で陽性反応が出たわけだが、女性は「自分で食べる分には誰にも分からないだろう」と考え、故郷からもってきたケシの殻を使ったという。理由は「鍋を美味しくするため」だった。 日本人にはまさか、と思えるような話だが、中国にはこの女性のように、ケシの殻を「隠し味」として使えば、鍋底やスープの味がぐっと上がると信じている人が少なからずいる。 ケシと言えば、その実はアヘンの原料として知られる。中国では、アヘンはもちろんだが、ケシの殻も麻薬の一種と見做されており、違法だ。その上、料理などから長期間摂取されると、悪寒や発汗などの症状や、集中力や記憶力の衰退を生

                                            ケシは魔法の「隠し味」? 中国で料理に使用
                                          • 日本のアニメ 14年ぶりに中国で放送されたわけ

                                            『鉄腕アトム』放送35周年を記念して、上海で展示されたアトムのオブジェ(2015年7月29日撮影、資料写真)。(c)CNS/王岡 【2月27日 東方新報】中国の国営中央テレビ(CCTV)が、13日から日本のアニメ『はたらく細胞(英題:Cells at Work!)第1シーズン』の放送を開始し、同国内のインターネットで大きく話題を集めた。中央テレビで日本のアニメが放送されたのは約14年ぶりで、日中関係の改善が背景にあるのではないかと指摘する声もある。 『はたらく細胞』は、酸素を全身に運ぶ赤血球や、ウイルスと闘う白血球など、さまざまな細胞を、人体を守るキャラクターに擬人化し、病気と闘い、命を守るストーリーを展開されている。日本の漫画誌「月刊少年シリウス(Monthly Shonen Sirius)」(講談社<Kodansha>)に連載された清水茜(Akane Shimizu)氏の漫画が原作で、

                                              日本のアニメ 14年ぶりに中国で放送されたわけ
                                            • 中国で仏系スーパーが相次ぎ閉店 小売業界の勢力再編か(東方新報) - Yahoo!ニュース

                                              【東方新報】フランス発のスーパーマーケット、カルフール(Carrefour)の中国の店舗が次々と閉店している。3月下旬に北京市の創益佳店(Chuangyijia)の閉店が伝わった時にはなんとも寂しい思いがした。1995年から続いた同店はカルフールの中国進出第1号店であり、中国初の本格的な大型スーパーと言える存在だった。 その感傷に浸るのもつかの間、上海市や広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)といった大都市も含めた各地の店舗が相次いで閉店。9月半ばには、北京で最後に残った四元橋店(Siyuanqiao)が営業を「一時停止」した。これまでに営業を停止した北京の店舗は「改装のため」などと説明してきたが、いずれも営業再開のめどは立っていない。 ピーク時には中国国内の店舗が321店に達したカルフールだが、2009年から業績が低下。同年、ネット通販大手蘇寧易購(Suning)にカル

                                                中国で仏系スーパーが相次ぎ閉店 小売業界の勢力再編か(東方新報) - Yahoo!ニュース
                                              • 面接での結婚の質問を禁止、「女性が輝く北京」目指す

                                                【7月10日 東方新報】中国北京市の人力資源社会保障局は、市の教育委員会など9部門と合同で「女性の雇用促進のためのより規範的な募集行為に関する通知」を発表した。中国の根深い女性への就職差別を解消し、「女性が輝く北京」を目指す。 通知によれば、求人のプロセスで女性に対して以下のことが禁止された。 ▼性別を理由にした求職・就業の制限 ▼雇用の拒絶 ▼結婚・子育て状況に関する質問 ▼妊娠・出産・子育ての制限を雇用条件に入れる ▼雇用基準を差別的に高くする 同時に3歳以下の幼児保育サービスの発展を促進し、中小学生の放課後の学童保育サービスを強化することで、家庭教育の負担を軽減して女性の就業を促進するとした。 当局は、健全な求人が行われているかを監視する巡回審査の制度をつくり、雇用側の事業所が性差別をしていないかをチェックするようにする。ヒューマンパワーリソースサービス機構が発信する募集情報に対して

                                                  面接での結婚の質問を禁止、「女性が輝く北京」目指す
                                                • 中国で「高学歴家事手伝い」の女性が急増? 「隠れ家庭教師」か、真偽不明

                                                  【11月29日 東方新報】中国の家事手伝い派遣会社のサイトで最近、高学歴の女性スタッフの登録が増え、話題となっている。 「馮(Feng)女士、26 歳、上海対外経貿大学(Shanghai University of International Business and Economics)卒業、米ボストン・ノースイースタン大学(Northeastern University)で修士号、英語とプログラミングに精通」 「傅(Fu)女士、24 歳、大学英語試験4級(日本の英検2級クラス)、日本語検定1級、子どもの英語、絵画指導に長年従事。証明書あり」 エプロン姿で笑みを浮かべる写真付きで、こうした経歴の女性スタッフが数多く紹介されている。 中国では料理や洗濯、掃除、子守などをする家事手伝いは珍しくない。「阿姨(おばさん)」と呼ばれ、もっぱら農村から出稼ぎに来た中高生の女性が多い。近年は子どもの家

                                                    中国で「高学歴家事手伝い」の女性が急増? 「隠れ家庭教師」か、真偽不明
                                                  • 中国の中小銀行は、どのように金融リスクを回避するのか

                                                    【11月4日 東方新報】現在の中国経済は、不動産リスク、地方政府の債務リスクのほか、金融リスクもまた無視できない重要な問題となっている。システム的な金融リスクをどう防止するかは、今後一定期間、金融業務の重要な任務となった。 危険をはらんだ金融情勢から見て、政府も企業も一般個人にも隠れた金融リスクが存在する。不動産や地方政府の投資プラットフォームの債務問題は、金融機関の資産の価値に直接影響を及ぼし、またシャドーバンクや中小銀行のリスクなど全て重点的に注目すべき範囲である。 中小銀行のリスクは民衆レベルの財産の安全に関わるだけでなく、金融体系全体の安全に対してさらに大きな影響を与えるからだ。 資金の不正流用問題で経営破綻を起こした「包商銀行(Baoshang Bank)、不正融資や不良債権膨張で経営破綻した錦州銀行(Bank of Jinzhou)、違法な資金集めや融資などで経営破綻し突然現金

                                                      中国の中小銀行は、どのように金融リスクを回避するのか
                                                    • 中国政府が市民に奨励する「夜遊び方改革」 経済成長のカギになるか?

                                                      【11月30日 東方新報】年末が近づき、日本では恒例の「新語・流行語大賞」候補がリストアップされる季節になったが、中国では今年、「夜間経済」が新しいキーワードになっている。政府が市民に夜間の外食や買い物、娯楽などを奨励しており、いわば政府号令による「夜遊び方改革」だ。 【関連写真】上海の動物園、夜間営業で新たな夜消費を掘り起し 北京や上海、広州(Guangzhou)といった大都市では、さまざまな夜間経済の振興策を打ち出している。深夜営業のレストランやコンビニに補助金を出し、美容院やブティック、映画、ライブ、カルチャースクールなどあらゆる業種に夜間営業を促し、美術館や博物館も開館時間を延長している。それに伴い、地下鉄の終電時間も延長している。 特に北京市は7月に「夜間経済13条」の施策を発表し、「不夜城」づくりに躍起となっている。北京市の統計では、夜間(午後6時~午前6時)の消費タイムのピー

                                                        中国政府が市民に奨励する「夜遊び方改革」 経済成長のカギになるか?
                                                      • 「履くもの」ではなく「売るもの」 中国で過熱するスニーカー投資(東方新報) - Yahoo!ニュース

                                                        【東方新報】中国で今、若者を中心に「スニーカー投資」がブームになっている。株の投機的売買を指す「炒股(Chaogu)」という言葉から、スニーカーを売買する「炒鞋(Chaoxie)」という新語が生まれるほどで、「履く」ものから「売り買い」するものになっている。 スニーカー投資は米国などで1990年代から行われていて、2000年代には落ち着いたが、中国人の購入が増加し、ここ数年で価格が高騰し始めた。例えば、ナイキ(Nike)の「エアジョーダン1」シリーズで最も品薄で人気が高いものは、1499元(約2万2700円)の価格が2年後には7万元(約106万円)という値が付いている。 これほど価格が高騰するのは、スニーカーを売買するプラットホームアプリの存在があるからだ。代表的なのは、米国の株式取引のように売買できるサイト「StockX」と中国の「毒APP」「NiceAPP」。「毒」は「中毒性のある商品

                                                          「履くもの」ではなく「売るもの」 中国で過熱するスニーカー投資(東方新報) - Yahoo!ニュース
                                                        • 四川省の「伝説の財宝」発見、ミステリー解明のきっかけは闇売買

                                                          【5月12日 東方新報】中国・四川省(Sichuan)眉山市(Meishan)彭山区(Pengshan)江口鎮(Jiangkou)を流れる岷江(Min River)の川底から見つかった、17世紀のものとみられる重さ8キロ、金含有量95%の金印「蜀世子宝(蜀王の太子の宝)」(蜀は四川省地域の旧称)。中国で長らくミステリーとされてきた「伝説の川底の財宝」は、数年前に別の金印が800万元(約1億2100万円)で闇売買されたことなどから発覚。今回、王の世継ぎが使う金印が中国で初めて見つかったことで、歴史ファンの間で新たなロマンを呼んでいる。 明朝末期の農民反乱軍の指導者だった張献忠(Zhang Xianzhong)は、四川省を支配し、大西王を名乗った。1646年、部隊を率いて成都(Chengdu)から岷江沿いに南下する際、江口鎮付近で明軍に襲撃され、大量の財宝が船ごと沈んだという記録が残っている。

                                                            四川省の「伝説の財宝」発見、ミステリー解明のきっかけは闇売買
                                                          • AIに恋人感情を持たせられるか? 中国での試み

                                                            第25回中国ハイテクフェアで披露されたバーチャルヒューマン(2023年11月16日撮影、資料写真)。(c)CNS/陳文 【11月29日 東方新報】人は人工知能(AI)と相思相愛になれるのだろうか? もしAIに聞けば「私は人工知能で感情がなく、人に恋愛感情は持てません」と言うかも知れない。しかし、人間がAIに辛抱強く「養分(学習情報)」を与え続ければ、AIの成熟度がどんどん進み、「感情」が芽生える可能性はないのだろうか? 現在このような試みは、中国内外の「AIインテリジェントチャット伴侶ソフトウェア」を利用して、実際に行われている。ユーザーはソフトウェアをダウンロードし、自分用のAIロボットを設定したり選択したりする。これらのAIロボットとは24時間オンラインでつながっていて、ユーザーが入力する会話に対して即時に返答する。これに多くの若者が惹きつけられている。中には、自分の「恋人(AIロボッ

                                                              AIに恋人感情を持たせられるか? 中国での試み
                                                            • ここは本場の中国? 首都圏の「新チャイナタウン」

                                                              【9月12日 東方新報】日本では、次々と「新チャイナタウン」が誕生している。横浜、神戸、長崎の三大中華街は有名だが、主に日本人の観光客を対象にした中華街と異なり、「中国人による、中国人のための中華街」といえる。 【関連記事】マナーが悪い 中国人という先入観 その代表格は、東京・池袋と埼玉・西川口だ。 池袋駅北口を出ると、雑居ビルのあちこちに中華料理店が林立している。店内に入ると、飛び交う会話は中国語ばかり。観光客向けではないため、値段はリーズナブルで家庭料理も多い。日本で手に入りにくい品物が並ぶスーパーや中国語の書店、カラオケ店もある。日本で暮らす中国人の会社員や自営業者、留学生らが中国本土と同じように食事や酒を楽しみ、カラオケを歌い、食材を買っていく空間が生まれている。 埼玉県川口市では、西川口駅から徒歩数分で、中華料理店や中国の食品を扱うスーパーがあちこちにある。新疆ウイグル自治区(X

                                                                ここは本場の中国? 首都圏の「新チャイナタウン」
                                                              • 中国で納棺師の映画が286億円の大ヒット 「日本勢」作品も躍進

                                                                【7月29日 東方新報】夏の映画シーズンを迎えている中国で、納棺師を主人公にした中国版『おくりびと』とも言える映画『人生大事(英題:Lighting Up The Stars)』が大ヒットを続けている。6月24日の公開から7月17日までの興行成績は14億1435万元(約286億円)に上り、中国でも人気シリーズの『ジュラシックワールド/新たなる支配者(英題:Jurassic World: Dominion)』の10億896万元(約204億円)を抜いて予想外のトップを独走している。 『人生大事』は、テレビ界出身の劉江江(Liu Jiangjiang)監督による初の長編映画。主役は時代劇から現代劇まで多くのドラマ、映画に出演する人気俳優の朱一龍(Zhu Yilong)さんで、相手の子役を楊恩又(Yang Enyou)さんが務める。刑務所帰りの運の悪い男・莫三妹(朱一龍)は納棺師として、人生最後の

                                                                  中国で納棺師の映画が286億円の大ヒット 「日本勢」作品も躍進
                                                                • 中国でEVバッテリー「大量廃棄時代」が到来 リサイクル待ったなし

                                                                  電気自動車(EV)のバッテリーを製造する浙江省の工場(2021年10月8日撮影、資料写真)。(c)CNS/譚雲俸 【3月19日 東方新報】新エネルギー車(NEV)の製造・販売台数で世界一を誇る中国で、電気自動車(EV)のバッテリーの「大量廃棄時代」が到来している。リサイクル体制の整備は道半ばで、NEVを経済成長のけん引役に位置付ける中国にとって「待ったなし」の課題となっている。 中国でNEVは、EVと燃料電池車(FCV)、プラグインハイブリッド車(PHV)を指し、通常のハイブリッド車(HV)は含まない。中国自動車工業協会によると、中国でNEVの販売台数は2013年に1万8000台、2014年に7万5000台、2015年に33万1000台と増え続け、2021年には352万1000台に達し、自動車販売台数全体の13.4%を占めるようになった。 最も売れているのはEVだが、EVを動かすバッテリー

                                                                    中国でEVバッテリー「大量廃棄時代」が到来 リサイクル待ったなし
                                                                  • 中国人民解放軍香港駐屯部隊を一般開放へ

                                                                    【6月25日 東方新報】中国人民解放(People's Liberation Army)軍香港駐屯部隊は、今月29日から7月1日にかけ、香港の石崗、新囲、昂船洲の3軍営を一般開放すると発表した。入場券は3万枚発行される。 29日、30日は香港の一般市民向け、1日は香港の若者や学生に向けて開放する。国旗掲揚式典や軍楽隊の演奏、格闘術や銃剣術のパフォーマンス、後方部隊の装備の展示などのほか、「戦場での救急体験」や「対戦形式の模擬射撃体験」もある。昂船洲の軍営地では陸海空軍の装備も展示する。23日朝から軍営地など各地で入場券を配布している。 軍営地の公開は恒例行事で、これまで20回以上行われた。人気のイベントになっており、入場券は配布されてから数時間でなくなるほどだ。 香港ではいま、中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」をめぐり、緊張が続いている。軍営地の一般開放を通じて、香港市

                                                                      中国人民解放軍香港駐屯部隊を一般開放へ
                                                                    • 1日の客は2、3人 それでも成り立つ北京の書店

                                                                      【1月24日 東方新報】北京市の中心部から離れた海淀区(Haidian)の路地裏。全く目立たない場所に、午前中しか光が入らない「人文考古書店」という名の本屋がある。1日に訪れる客は2、3人。一人も来ない日もある。それでも年間の売り上げは500万元(約8975万円)を超える。古代中国に関する書籍だけを置いている中国で唯一といわれる書店だ。 わずか120平方メートルの店内には100以上の本棚がある。本棚はそれぞれ高さ3メートルと天井に届くほどで、本棚の間隔は1人が歩くほどのスペースしかない。書籍は1万冊を数え、さらに3つの倉庫に5万冊がある。陶磁器、宝玉、彫像、青銅器、壁画、翡翠(ひすい)、漆、貨幣、碑文、王墓、書画…。古代中国に関する歴史書や研究書がずらりと並ぶ。 米ミネアポリス美術館(Minneapolis Institute of Art)のアジア担当学芸員、翡翠の研究で知られる香港中文

                                                                        1日の客は2、3人 それでも成り立つ北京の書店
                                                                      • 中国で「お茶コーヒー」が流行 独自に進化するカフェブーム

                                                                        【1月11日 東方新報】「お茶の国」中国で近年、コーヒーブームが続いている。街角にはカフェが林立し、最近では中国茶とコーヒーをブレンドした「ティーコーヒー」が「中式(中国式)珈琲」と呼ばれて流行となっている。 中国の都市部ではカフェの王者・スターバックス(Starbucks)が君臨。昨年9月時点で全国の店舗数は約6000店に上り、2025年には9000店に増やす計画だ。スタバにとって中国は本拠地の米国に次ぐ市場となっている。日本のドトール(Doutor)やカナダのティム・ホートンズ(Tim Hortons)、英国のコスタコーヒー(Costa Coffee)も参入している。 1杯30元(約585円)以上のメニューが多いスタバに対し、中国新興チェーンの瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー、Luckin coffee)やManner Coffeeは15~25元(約292~488円)の価格帯でコーヒーを提供

                                                                          中国で「お茶コーヒー」が流行 独自に進化するカフェブーム
                                                                        • 女優のペットのアヒルを食べた農婦の罪の重さは? ネットで論争に

                                                                          上海のショッピングモールでアヒルのイベント行われ、現場にいたアヒル(2020年5月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/王岡 【7月16日 東方新報】中国の人気女優、王珞丹(Wang Luodan)のペットのアヒルの「吉吉(Ji Ji)」が、河南省(Henan)の農家の女性に連れ去られ食べられてしまった事件から、その女性の罪の重さをめぐってネットで議論が広がっている。 中国のSNS微博(ウェイボー、Weibo)で4348万人のフォロワーを誇る女優の王珞丹のアヒルが、河南省息県(Xi)の路上で女性に連れ去られ、王さんは今月3日、微博SNSアカウントで「アヒルを返してほしい」と発信した。 彼女がロケで長期出張中のことで、同僚の母親で、河南省息県の屋台経営者に、吉吉を預かってもらっていた時の事件だった。王さんが仕事で家を空けるときは、いつもこの屋台経営者にあずかってもらっていた。吉吉は、屋台の周

                                                                            女優のペットのアヒルを食べた農婦の罪の重さは? ネットで論争に
                                                                          • 20年逃亡続けた「美人殺人犯」が捕まる、中国警察「ビッグデータ捜査の勝利」

                                                                            中国ではここ数年、高性能の顔認証技術を持つ高性能監視カメラが全国に数千万台設置され、膨大な映像データをAIで分析し、指名手配犯と似た容貌の人物を割り出す捜査が進んでいる(2019年11月30日撮影、資料写真)。(c)CNS/朱吉鵬 【12月26日 東方新報】中国で7人の殺害に関与し、20年以上逃亡を続けていた女が逮捕された。交際相手の男と2人で強盗殺人を繰り返し、逃避行を続けた中国版「ボニー&クライド」ともいえる事件。地元メディアは彼女の容貌から「美人殺人犯」と報じ、「美しい蛇がついに網に落ちた」と大々的に報道している。 逮捕された女は労栄枝(Lao Rongzhi)容疑者(45)。1974年、江西省(Jiangxi)九江市(Jiujian)で石油工場の労働者の家庭で5人きょうだいの末っ子として生まれた。92年に師範高校を卒業して小学校の国語教師を務める。当時の彼女を知る住民は「目鼻がぱっ

                                                                              20年逃亡続けた「美人殺人犯」が捕まる、中国警察「ビッグデータ捜査の勝利」
                                                                            • 「起業に失敗しても政府が肩代わり」 人口増につなげた大胆政策 中国・浙江省

                                                                              【4月5日 東方新報】中国は今年中にも「人口減少時代」に突入する。既に多くの省・直轄市・自治区で人口減少が始まっている中、中国東部の浙江省(Zhejiang)は「大卒者で起業する人に最大50万元(約963万円)を貸し付け、失敗しても省政府がほとんど肩代わりする」などの大胆な政策を打ち出し、若い流入人口をひきつけるのに成功している。 中国統計局によると、2021年の中国の出生数は1062万人。2019年は1465万人、2020年は1200万人で、激しいスピードで減少している。2016年にすべての夫婦に2人目の出産を認める「2人っ子政策」を導入し、昨年には「3人っ子政策」を打ち出したが、出生数減に歯止めがかからない。中国民政省によると、2021年の婚姻件数は763万組。件数は14年連続で減少しており、統計の公表を始めた1986年以降で最少記録を更新した。 そもそも出産適齢年齢の女性人口が減少し

                                                                                「起業に失敗しても政府が肩代わり」 人口増につなげた大胆政策 中国・浙江省
                                                                              • 中国の自動車輸出台数が世界2位に! ドイツ抜き日本を猛追

                                                                                【10月13日 東方新報】「中国は自動車輸出台数で、今年中にも世界2位になりそうだ」 中国自動車工業協会の陳士華(Chen Shihua)副事務局長は9月下旬、北京で開かれた「2022世界コネクテッドカー大会」の会場でそう語った。中国がドイツを抜き、日本に次ぐ自動車輸出大国になろうとしている。 中国の自動車輸出は2012年に初めて100万台を超えた後、100万台前後を推移する低迷期が続いた。2020年も99万5000台だったが、2021年になると201万5000台とほぼ倍増。日本の382万台、ドイツの230万台に続く世界3位に躍り出た。 今年は1~5月の輸出台数ではドイツを抜いた。さらに1~8月の輸出台数は前年同期比53%増の181万7000台に達し、8月だけで30万8000台と月間最高記録を樹立。この流れが続けば年間でも世界2位に躍り出る見込みだ。 輸出急増のけん引役となっているのが、新

                                                                                  中国の自動車輸出台数が世界2位に! ドイツ抜き日本を猛追
                                                                                • 「ドラえもん」ファンが貫いた「原作愛」 新種の恐竜化石に「のび太」と命名した中国人学者

                                                                                  【7月17日 東方新報】中国・四川省(Sichuan)で発見された1億2500万年前の恐竜の化石に、中国人学者が日本の「ドラえもん(Doraemon)」から「のび太」という学名を付けたことが話題になった。ラテン語の学名は、「のび太」に人名を示す接尾辞「イ」をつけた「ノビタイ」。中国でもドラえもんは大人気だが、のび太の名前は中国では「大雄(Daxiong)」と訳されている。中国語の発音の「ダーション」でなく「ノビタ」と命名したことに、学者の「原作愛」が伝わってくる。 中国でドラえもんは当初、「機器猫(ロボット猫)」と訳され、現在はドラえもんの発音に近い「哆啦A夢(Duo-la-ei-meng)」と呼ばれている。中国では日本のような漫画市場は発展していないが、「ドラえもん」の漫画本は古くから書店や売店、露店などで販売されていた。1990年代になるとアニメの放映も開始。中国人でドラえもんを知らな

                                                                                    「ドラえもん」ファンが貫いた「原作愛」 新種の恐竜化石に「のび太」と命名した中国人学者