学校数は約4割減、生徒数は6割減 それを端的に表すのが工業高校の数だ。工業学科のある高等学校の数は、ピークだった1965年の925校から、13年には542校と、4割以上も減った。工業高校の生徒数も、ピークの62万人から26万人へと、何と6割弱も減。ラグビーの伏見工業高校、野球の愛知工業大学名電高等学校など、工業高校にはスポーツの名門校が多いが、そういった一部の例を除けば、工業高校の人気は確実に衰えている、と言ってもいい。 工業高校の授業では、通常、「工業技術基礎」や「機械工作」「製図」などを学習する。旋盤や溶接などの実習を通じ、ものづくりの基本を叩き込むのだ。「2級技能士」「3級技能士」などの国家資格取得を奨励する学校も多い。 「高校生ものづくりコンテスト全国大会」(主催:全国工業高等学校長協会)は、その象徴だろう。旋盤作業や自動車整備などの部門に分かれ、全国から工業高校の生徒が集まる。切