昨年登録された世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の一つ、長崎市の端島(軍艦島)のアパートや学校などの建物群の設計図が見つかり、建設工事を当時請け負った清水建設(本社・東京)から市が寄贈を受けた。建物群は劣化が激しく、今後の保存が課題。市は「保存のための検討に役立つ資料だ」としている。 設計図は、軍艦島に建てられた24施設の計336枚。新築や増築のため1937~61年に製作された。同社が過去の図面を整理する作業の中で見つかったという。 軍艦島のアパート群で最も大きい65号棟や端島小中学校などがあり、外観の立面図や間取りなどを示す平面図、コンクリートの構造図や給排水の状況を示す図面などがある。現存しない木造建物の図面もある。市は「建設当時の状況を知る貴重な資料」としている。 市は建物群の保存のため、今秋… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会