ことしの運航が危ぶまれていた北海道の稚内市とロシア極東のサハリンを結ぶ定期フェリーが、1日、ロシア側が調達した小型の旅客船を使って運航が再開されました。 このため、ことしの運航が危ぶまれていましたが、サハリン州政府の主導で調整が進められた結果、ロシアの船会社が調達した旅客船を使って、1日、運航が再開され、最初の便がサハリン南部のコルサコフを出港しました。 この航路でこれまで運航されていたのは、およそ230人の乗客と貨物を運べる2000トン余りの貨客船でしたが、今回は、80人が乗船できるだけの270トンの小型の旅客船で、稚内市とサハリンの間を4時間半で結び、来月中旬まで週2往復、運航されます。 北海道にいる知人に会うため家族と一緒に乗船したロシア人の女性は「運航の再開を待ち望んでいたので、とてもうれしいです」と話していました。 また運航再開に取り組んできた稚内市の第三セクター「北海道サハリン