風邪を引きやすい人というのは確かに存在するが、アメリカのカーネギーメロン大学は、DNAの研究からそのメカニズムを一部解明した。 注目したのはDNA中のテロメアと呼ばれる部分。靴ひもの先端にあるプラスチックでコーティングされた箇所のように、細胞分裂する際にDNAがほどけてしまわないよう働く。これは加齢によって短くなることが判っている。 実験では、18歳から55歳までの健康なボランティア152名の白血球を調べ、テロメアの長さを測定した。次に一般的な風邪を引き起こすライノウィルス下に晒し、5日間隔離。その後に感染症に罹ったかどうかを調べた。 その結果、テロメアが短い人はウィルスに感染する率が高いと判明。また、22歳の時点でテロメアが短いと、今後もずっと風邪をひきやすい虚弱体質から抜け出せないことも明らかになった。 研究を主導したシェルダン・コーエン教授は、テロメアを調べることで、青年期から病気へ