東日本大震災の被災地にある介護施設で働く人の5人に1人が、震災のあと心身の健康状態を悪化させていることが、労働組合などが行ったアンケート調査で分かりました。 この調査は、被災地の介護施設で働く職員の健康状態を調べようと、全国福祉保育労働組合が専門家と共に行ったもので、先月、宮城県の沿岸部の施設で働くおよそ130人から回答を得ました。 この中で、震災直後の勤務状況を聞いたところ、施設が避難所になるなどして全体の77%の人が施設の利用者だけでなく、地域の住民の支援などに泊まり込みで対応したと答え、ほとんど寝ないで対応に当たった人も数多くいたことが分かりました。 震災のあとの健康状態については「心身の健康状態が悪化した」と答えた人は23%と、5人に1人に上ったほか、「疲労が蓄積した」と答えた人は69%、「ストレスを感じた」人も46%いました。 また、29%の人が、震災のあと、同僚が退職したと答え