大津市発注の道路工事入札を巡り、同僚のパスワードを使って市のサーバーに不正にアクセスし業者に設計金額を漏らしたとして、滋賀県警は7日、公契約関係競売入札妨害と不正アクセス禁止法違反の疑いで市不法投棄対策課副参事、田中栄容疑者(51)を逮捕したと発表した。他に大津市の建設会社「まつ建設」社長、上田正富容疑者(64)と役員の遠藤貢容疑者(49)も公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。 田中容疑者の逮捕容疑は、市発注の道路舗装など工事2件の入札に絡み、昨年11月3日夜、別の職員4人のIDとパスワードを使って河川課のパソコンから市の工事積算システムに不正にアクセス。設計金額が書かれた書面を印刷して11月5日に上田容疑者の会社に渡し、入札を妨害したとされる。 市によると、設計金額などの情報は担当者だけがパスワードを使って閲覧できる。昨年、田中容疑者にパスワー