お召し列車に乗る天皇徳仁・皇后雅子(2019年撮影) お召し列車または御召列車[1](おめしれっしゃ)とは、日本において天皇、皇后、上皇、上皇后、太皇太后、皇太后が使うために特別に運行される列車である。随員など以外の一般客は乗車できない[2]。 なお、上記以外の皇族のために運行する列車は、御乗用列車(ごじょうようれっしゃ)と呼ばれる。 お召し列車仕様のC51 201(1940年撮影) 明治5年(1872年)10月14日の鉄道開業時に明治天皇が乗車して以来、第二次世界大戦を挟んで長きにわたり運行されている(「運行」「歴史」で後述)。 天皇、皇后が乗車する客車は「御料車」と呼ばれていた。大日本帝国時代の『皇室典範』では、即位の礼と大嘗祭は京都で行うと定められていたため、三種の神器の剣璽(草薙剣と八尺瓊勾玉)を置く「奉安室」が御料車に設けられていたほか、八咫鏡を移動させる「賢所乗御車」が連結され