銀行の定期預金に預けておくより30倍以上も利回りがよくて、しかも株や投資信託より安心---こう聞かされれば、誰しもその商品に関心を抱くだろう。しかし、おいしい話には「ワケ」があった。 「高い利回り」が売りの商品 「退職金の運用方法について、銀行の窓口で相談したところ、『一時払い終身保険』をすすめられました。万が一の備えになるだけでなく、途中で解約しても『年率1%以上の利回りが期待できるので、定期預金よりお得』『相続税対策にもなる』というのです。その上で『退職金1500万円のうち、300万円を手元に残して、1200万円の一時払い終身保険に加入してはどうか』と。果たしてこれだけの大金を注ぎ込んでも本当に大丈夫なのでしょうか」 こう不安を口にするのは、60歳で定年退職したばかりのある男性だ。 銀行の窓口で販売している「一時払い終身保険」がバカ売れしている。契約時に保険料を全額支払う貯蓄型保険で、
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