Red Hat で Solution Architect として OpenJDK を担当している伊藤ちひろ(@chiroito)です。 この記事は、Red Hat Developerのブログ記事、Shenandoah GC in JDK 14, Part 1: Self-fixing barriers | Red Hat Developer の翻訳記事です。 次期JDK 14に搭載されるShenandoahガベージコレクタ(以下GC)の開発では、大幅な改良が行われています。ここで取り上げている最初のもの(自己修正バリア)は、局所的な遅延を減らすことを目的としています。これらはバリアの中間のパスとスローパスに費やされます。2つ目は、並行ルート処理と並行クラスアンロードを取り上げます。 自己修正バリア 自己修正バリアの改善は、JDK 13に搭載されたロードリファレンスバリアをベースにしています