TLS は Transport Layer Security の略で、盗聴、あるいは通信相手のなりすましの可能性がある通信路において、安全に通信を行うための暗号通信プロトコルです。 本書では、Go 言語を使って TLS サーバ・クライアントを用意し、その通信を Wireshark で観察しながら、TLS のプロトコルについて説明します。 本書を読むことで、TLS の通信で実際にどのようなパケットが送受信されているかが確認でき、TLS の学習の助けになると思います。 また、TLS には複数のバージョンがありますが、本記事では、最も広く使われており、かつ最新である TLS1.3 に焦点を当てます。
![パケットキャプチャで理解する TLS1.3](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/874e75b6580735f12601fd23d6c62cd41b66f339/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.zenn.studio%2Fimages%2Flogo-only-dark.png)