友人に勧められて、ユリイカの坂本龍一総特集号を読みました。気軽に楽しく読めるコラムもありましたが、坂本龍一教授ご本人のインタビューと現代作曲家の三輪眞弘さんのエッセーはじめ、とても面白く、かつ、考えさせられる内容でした。 まずは、前編として、坂本さんの冒頭対談の一部と、三輪さんのお話を、紹介してみたいと思います。 1.テクノロジーと音楽 テクノロジーの進歩は、音楽を大きく変えています。ピアノの前に座って五線紙と向き合いながら「作曲」活動をしてきた多くのミュージシャン達が、今、パソコンでデータをいじりながら音楽を作っている。本当は、演奏なんかしなくても、おそらくコンピューターは、正確無比に、その音を再現してしまう。考えてみれば、怖い時代だとも思います。 しかし、それだけではありません。創作者がネットにつながっていくことで、創作スタイル自体が変わり始めようとしている。冒頭インタビュアーの佐々木
![テクノロジーと音楽〜ユリイカの坂本龍一総特集(前編):村上敬亮 情報産業の未来図](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a77358e61022c6d0d998c1bf4056ed48d5aae1e9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Fmedia%2Fc%2F2012%2Fimages%2Flogo%2Flogo_ogp.png)