イノベーションのジレンマは、今更紹介するまでも無いクレイトン・クリステンセンの名著です。 最近、イノベーション勉強会を開催するようになったこともあり、改めて読んでみました。 「顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう」 当時、トップ企業が落ちぶれるのは大企業病のせいだと思っていた自分にとって、この視点は非常に刺激的なものでした。 始めてこの本を読んだときは、まだNTTでIR担当をやっている頃だったのですが、今改めて読むと、自分が分かったような気分になっていたもののちゃんと身についていなかったことを思い知らされます。 特についつい忘れがちなのが「存在しない市場は分析できない」という点。 なんだかんだと昔の癖で、何かを始めるときにリサーチから入っ