戦争が始まっています。 国際法を蹂躙する侵略国家に対し、自由主義とルールに基づいた世界秩序を奉じる国々が一致団結して制裁を科すことは非常に重要です。同時に、自由と独立を保持するために正当な自衛権を行使して戦っているウクライナを支援することも、国際秩序を守るために欠かせないことだと思います。 しかし同時に、戦争によって生じたウクライナの国内外の避難民に対し、生活や医療の支援を行うことも必要です。国際社会は戦争を未然に防ぐことに失敗したとはいえ、戦争によって生じた犠牲を少しでも軽減することはまだ可能だからです。 ウクライナの首都キーウは戦場化し、市街戦が始まっています。住む場所が戦場となったウクライナからは、現時点で約15万人の女性、子ども、老人が周辺国に避難しています。またそもそも、ロシアの支援を受けた武装勢力との8年にわたる内戦により、かねてからウクライナには240万人の国内避難民が存在し