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ブックマーク / www.riabou.net (29)

  • ウクライナ避難民を支援する組織への寄付 - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦争が始まっています。 国際法を蹂躙する侵略国家に対し、自由主義とルールに基づいた世界秩序を奉じる国々が一致団結して制裁を科すことは非常に重要です。同時に、自由と独立を保持するために正当な自衛権を行使して戦っているウクライナを支援することも、国際秩序を守るために欠かせないことだと思います。 しかし同時に、戦争によって生じたウクライナの国内外の避難民に対し、生活や医療の支援を行うことも必要です。国際社会は戦争を未然に防ぐことに失敗したとはいえ、戦争によって生じた犠牲を少しでも軽減することはまだ可能だからです。 ウクライナの首都キーウは戦場化し、市街戦が始まっています。住む場所が戦場となったウクライナからは、現時点で約15万人の女性、子ども、老人が周辺国に避難しています。またそもそも、ロシアの支援を受けた武装勢力との8年にわたる内戦により、かねてからウクライナには240万人の国内避難民が存在し

    ウクライナ避難民を支援する組織への寄付 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 戦争を終わらせた人々 1 裏切りの英雄マンネルハイム - リアリズムと防衛を学ぶ

    戦争は、始めるより、終わらせる方がずっと困難です。 戦争で自国の人々がたくさん死んでしまっても、それを惜しむ気持ちが「死んだ人たちの仇を取らないといけない」「これほどの犠牲を払ったのだから、負ける訳にはいかない」と、ますます戦争を推進する方につながってしまいます。 特に、不利な状況で戦争を止めようとすると、国内から多くの反発を受けます。 第二次世界大戦のような大きな戦いでは、戦争から国を脱出させる困難さも大きなものになります。イクレは「紛争終結の理論 (1974年) (国際問題新書)」で、多くの反対を押し切り、苦しい決断を押し通して、戦争を終わらせた幾人かの人々を取り上げています。彼らはいずれも特殊な権威をもち、それを活用して多くの反対を押し切りました。 戦争継続か、同盟国を裏切るか? 戦争継続の誘惑 マンネルハイム リュティ=リッペントロップ協定 大統領就任と過酷な和平 戦争継続か、同盟

    戦争を終わらせた人々 1 裏切りの英雄マンネルハイム - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 明らかに負けそうでも国家が戦争を止められない理由 - リアリズムと防衛を学ぶ

    毎年8月半ばになると太平洋戦争を扱ったテレビ番組が増えます。その中でよく語られるのが、終戦に到るまでの日の諦めの悪さです。 そもそも大国アメリカ戦争しても勝つ手段が無いということを棚にあげるとしても、ミッドウェイ海戦で負け、マリアナ海戦で負けても、フィリピンで、硫黄島で、沖縄で執拗に戦いました。さっさと諦めたら?もっと早く降伏すればいいのに…。 ところが、国家が「どう考えても負けそうなのに戦争を止めない」のは、日に限りません。それどころか、比較すれば日はあれでも早くに戦争を止めた方です。多くの国はもっと諦めが悪いようです。 戦争でよく起こることだが、弱いほうは、その軍事力がまだ敵に影響を与えている時に和平を求めようとしないで、取引する力が全く無くなるまで戦う。この自己破滅的な不屈ぶりを説明できる理由は色々ある。 (「紛争終結の理論 (1974年) (国際問題新書)」p47) 「もう

    明らかに負けそうでも国家が戦争を止められない理由 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 読んだ本「歴史と戦略」永井陽之助著 - リアリズムと防衛を学ぶ

    先の記事でも引用しましたが、名著の文庫版が出たので再読しました。超おすすめです。 冷戦時代、日の安全保障に関する議論は、著しい貧困状態にありました。防衛を論ずること=軍国主義というようなイメージの強い時代にあって、かつ国内法に関する法理的な議論が多くを占める状況では、戦略を論じる以前に語るべきこと、語れないことが共に多すぎたのでしょう。 しかしそんな時代の制約にあって、永井陽之助を始め、戦略家と言い得る少数の人物を持てたことは、日の知的な豊かさを示すものです。 書は、タイトルのとおり、歴史を参照しながら、戦略を論じるです。第二次世界大戦、日露戦争、そして現在の出来事であったベトナム戦争らの例をひきつつ、抑止、情報、攻勢と防御、そして目的と手段と均衡といったトピックを論じています。 もとは「現代と戦略」というで、その後半部分を再編して文庫化したものです。さらに元は昭和59年に文藝春

    読んだ本「歴史と戦略」永井陽之助著 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 真珠湾と原爆について思うこと - リアリズムと防衛を学ぶ

    永井陽之助の著書の中に、こんな懐古の一節があります。アメリカでの体験談です。 ある一般市民の会で、たまたま私がヒロシマの原爆投下に言及したとき、間髪をいれず、「パール・ハーバーはどうした」という反撥がかえってきた。 この経験は、私一人だけのものではない。繊維産業から自動車にいたる日米経済摩擦でどれほどパール・ハーバーの語が米国の議員・ビジネス指導者の口からもれたことか。 (「歴史と戦略 (中公文庫 な 68-2)」p20) 卑怯な日、非人道的な日。その象徴がパール・ハーバーでした。奇襲攻撃を受けた側にとって、これは自然な記憶の仕方かもしれません。 多くの日人にとって不可思議なことは、それが原爆投下と交換できることのように語られてきたことです。永井は、著書の中でこう続けています。 長崎への原爆投下の数日後、トルーマン大統領自身、友人にあてた私信で、「私ほど原爆投下で心を乱されたものはい

    真珠湾と原爆について思うこと - リアリズムと防衛を学ぶ
    shibusashi
    shibusashi 2017/01/02
    『国民が我が国こそ正義と思い、対立する国は悪と思えば、その間に妥協の余地がなくなります。相手が道理の通じないけだものだと思えば、けだもののように扱ってしまうでしょう』
  • 平和はやっぱりカネで買える。ガーツキーの商業的平和論(Capitalist peace) - リアリズムと防衛を学ぶ

    前回の記事平和はカネで買える。商業的平和論(Capitalist Peace )のはじまり - リアリズムと防衛ブログでは、経済発展が世界を平和にするという商業的平和論の歴史を簡単に紹介しました。 ノーマン・エンジェルは、工業化とグローバル化によって、近代戦争はたとえ勝利してさえ利益を得られないものになったと説きました。政治指導者がこのような現実をよく理解するならば、大国間戦争はもはや起こらないだろう、と議論しました。 その直後、2度の世界大戦が起こったことで、商業的平和論は猛烈な批判にさらされます。経済相互依存がいくら進んでも、だからって戦争が無くなることはないのです。 一方で、経済は戦争を「無くす」ことはできないけれど、「減らす」効果があることは明らかになっています。ガーツキーの議論がそれです。 ガーツキーの検証 ガーツキーの実証分析は、過去の数多くの戦争についての統計分析です。地域、

    平和はやっぱりカネで買える。ガーツキーの商業的平和論(Capitalist peace) - リアリズムと防衛を学ぶ
    shibusashi
    shibusashi 2015/08/10
    『鎖は、その最も弱い輪で切れる、といいます。どれか1つの要素だけで平和を築けると過信し、ほかの要素を疎かにしたならば、その部分で鎖は切れ、戦争が解き放たれることになるでしょう。』
  • 集団的自衛権の起源と、戦争の克服 - リアリズムと防衛を学ぶ

    しばらく前、「集団的自衛権」という言葉がテレビや新聞でよく見られました。そろそろ静かになってきたので、いつもの通り政治的な主張はさておいて、基と起源を抑えつつ「集団的自衛権と平和の関係」について書いてみます。 集団的自衛権に賛成の人は、日の安全のために必要なんだというし、反対の人は逆だ危険だといいます。両方とも「日は平和で安全な国であってほしい」という目的意識では共通していますね。だけど、どうやって平和と安全を確保するかという手段の点で意見の対立があるようです。 これは現代日に限らない悩みです。昔から世界中の人が平和をつくるより良い方法を考え、やってみて、失敗し、また考え続けてきました。その過程で誕生したアイデアの一つが「集団的自衛権」です。 この記事では集団的自衛権の誕生の経緯を振り返ることで、人類が平和の作り方についてどういう試行錯誤をしてきたかを解説します。これからどうすべき

    集団的自衛権の起源と、戦争の克服 - リアリズムと防衛を学ぶ
    shibusashi
    shibusashi 2015/08/10
    2014年の記事。必読。『過去を反省し、未来に夢を見ず、現在の複雑さに耐えて、一歩一歩進むことです。それがいつの日か戦争の克服を見るための、人類の長い旅なのです。』
  • Nスペ「総理秘書官が見た沖縄返還」の感想メモと勝手に補足 - リアリズムと防衛を学ぶ

    2015年5月9日のNHKスペシャルは「沖縄返還」をとりあげていました。沖縄返還を成し遂げた佐藤栄作首相の秘書官が私蔵していた史料をとりあげ「核抜き、土並み」の返還を目指した交渉の一端を明らかにしています。 沖縄返還時に問題になったのは、在沖米軍基地と、そこに配備されていた核兵器の扱いです。番組の内容を抜粋しつつ、ちょっと言い足りないなあと思った部分を勝手に補ってみます。 沖縄返還の条件 沖縄返還を実現するには、条件がありました。日アメリカの両国が軍事的に損をしない形で返還を実現する、ということです。佐藤首相は米側のハリー・F・カーンと交渉する中で、こう述べたそうです。 沖縄の祖国復帰を1日も早く実現したい。しかも日の安全をいささかも弱めないで解決する方式があるか、その方式は何かということだ。 (佐藤栄作 1963.12.9 ハリー・F・カーンとの会談) 沖縄は日に返還されなけ

    Nスペ「総理秘書官が見た沖縄返還」の感想メモと勝手に補足 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 日本経済をどうすればいいか選挙の前に昔の賢者に聞いてみた本「ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼」 - リアリズムと防衛を学ぶ

    ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼 (PHP新書) posted with ヨメレバ 松尾 匡 PHP研究所 2014-11-15 Amazon 図書館 書は松尾匡教授の手になる、経済のでもあり、思想のでもある新書です。経済政策と社会政策について、「この政策がいいよ」というではなく、その一段上の考え方、つまり「いろんな政策や政党があるけど、それぞれの良し悪しを判断する基準みたいなのはないの?」ということについて書いています。 日経済、どうすればいいのか。という点については、ここ20年ほど、色々な議論がありました。公共事業や地域振興券を配ったらいい。いや、財政赤字が増えて大変だから、小さな政府を目指すといい。不良債権を処理し、ゾンビ企業を淘汰し、構造改革をしたらしい。いやいや、まずはリフレ政策でデフレを止めることだ。いやそれは悪魔の政策だ。社会保障のために消費税を上げなければ。いや、先

    日本経済をどうすればいいか選挙の前に昔の賢者に聞いてみた本「ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼」 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 読んだ本:「フランス革命-歴史における劇薬」遅塚 忠躬著 - リアリズムと防衛を学ぶ

    フランス革命―歴史における劇薬 (岩波ジュニア新書) posted with ヨメレバ 遅塚 忠躬 岩波書店 1997-12-22 Amazon 図書館 フランス革命史について読もうと思い、まずは一番簡単そうなものを選んでみました。書は岩波ジュニア文庫からでており、高校生くらいを主な読者と想定して書かれています。 革命は現在の世界の礎となる思想を生み、同時に虐殺、粛清、侵略によって数多くの人間を死に至らしめました。書はこれを劇薬-強烈な効能があるが、その副作用もまた激しい薬ーに例えて、なぜ革命はそのようであったのかを分かりやすく書いています。 目次 第1章 革命の偉大と悲惨 第2章 フランスではなぜ劇薬が用いられたのか 第3章 劇薬はどんな効果をあげたのか 第4章 劇薬の痛みについて考える 第5章 人間の偉大と悲惨 高校生でなくても、 フランス革命や政治に興味のある人におすすめです。

    読んだ本:「フランス革命-歴史における劇薬」遅塚 忠躬著 - リアリズムと防衛を学ぶ
    shibusashi
    shibusashi 2014/10/25
    『実務経験を積んだ人々は、そのような幼稚な他罰主義には走りません。なぜなら彼らは、物事というものは、うまくいかない方がむしろ常態だと、経験的に知っているからです。』
  • 「ロシアが軍事介入」のインパクト | リアリズムと防衛を学ぶ

    ロシアウクライナへの派兵を決定しました。対してウクライナ新政権は軍に厳戒態勢をとるよう命じました。国連安保理では米欧・露が互いの主張をぶつけあい、NATOは緊急の大使級会合を開きました。ウクライナ危機は、急激に深刻さを増しています。はたして戦争になるのでしょうか? 直近の動きをレビューしてみます。 ロシア上院は軍事介入を承認。ロシア系住民と、独自の国益を守る プーチン大統領はウクライナ危機での軍事介入を提起し、ロシア上院に承認されました。 ロシア政府によると、プーチン大統領は上院に対し、「ウクライナにおける異常事態でロシア国民の生命が脅かされている」として、軍の派遣を承認するよう求めた。また、クリミアのセバストポリで「国際法に完全に準拠して」駐屯しているロシア黒海艦隊の軍人らを保護しなければならないと述べた。(AFP3/21「ロシア上院、ウクライナへの軍の派遣を承認」) アメリカのオバマ

    「ロシアが軍事介入」のインパクト | リアリズムと防衛を学ぶ
    shibusashi
    shibusashi 2014/03/02
    『軍事と外交は、自動車の左右のタイヤのようなもの。独自の軍事力で擁護できる範囲を越えた外交をやろうとすると、帳尻があわなくなります。その差分は他国の軍事力頼みになります。』
  • 謝罪外交は友好につながらない? 「国際政治の謝罪のリスク」 | リアリズムと防衛を学ぶ

    1月のフォーリンアフェアーズに面白い記事があったのでメモを兼ねて簡単に紹介します。 ダートカレッジのジェニファー・リンド准教授の「国際政治と謝罪のリスク(Sorry, I’m Not Sorry)」です。 この記事では日を念頭におき、アメリカや他国の例をあげて、外交における謝罪について取り上げています。 リンドは、日韓国中国のあいだの過去の歴史をめぐる確執にふれ、中韓は日の謝罪が不十分だとして反発し、外交関係に悪影響を与えている、と紹介します。 また日に限らず、このような謝罪をめぐる国際問題について「かつての敵対勢力と和解するには、過去に相手にダメージを強いたことを、おそらくはタカ派が容認する以上に踏み込んで、認めることが不可欠だ」と論じています。 リンドの主張が面白いのは、この後。「だから謝罪すべきだ」と続けるのではなく、それどころか「だが、必ずしも謝罪する必要はない。

    謝罪外交は友好につながらない? 「国際政治の謝罪のリスク」 | リアリズムと防衛を学ぶ
  • 島をめぐる争い '82 - リアリズムと防衛を学ぶ

    両国が領有権を争っている島へ、一方の市民が不法に上陸しました。 これは、30年前のおはなし。 1982年、南太西洋の島々の領有権をめぐり、イギリスとアルゼンチンが戦争をしました。フォークランド紛争と呼ばれています。 始まりは民間市民の上陸でした。その背景はアルゼンチンの経済が不調で、政権が危うかったこと。そこで、歴史的な経緯から係争中だったフォークランド諸島がクローズアップされました。国民の目をそらすためです。 アルゼンチンの民衆は、政府がやらないなら自分たちが島を取り返すんだと盛り上がります。義勇軍のような気分で、島に不法上陸したり、運動が過熱していきました。 それが政府の選択肢をせばめ、やがて戦争になりました。 その島には名前が2つ 嵐の前の不景気 断たれた退路 あちら側、こちら側 正しさは手段に過ぎない 賽は投げられた 関連記事 その島には名前が2つ その島々には2つの名前があります

    島をめぐる争い '82 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 戦場に社会が見える - リアリズムと防衛を学ぶ

    「人類の歴史は、戦争歴史だ」とはよく言ったものです。なぜなら戦争とは、社会の営みの延長線上にあるからです。戦争と軍隊のカタチは、その時代、その社会のあり方と分かちがたく結びついています。 戦争歴史を追うことは、戦争という切り口で、人類の歴史を追うことなのです。 戦争について知ること 戦争や軍隊は、どこか一般社会から遠くかけ離れたもののように、とかく日では思われがちです。 「日軍事史」では、こう述べられています。 軍事とは、軍隊・軍備・戦争など、文字通り軍にかかわることをさす言葉であり、一般には敬遠さ れることの多いテーマかもしれない。しかし、ここ数年の事態を持ち出すまでもなく、戦争や軍隊の 問題は現代に生きる私たち一人ひとりにとって、無関係でいられないものになっている。 … 平和と民主主義の大切さを考える時に、その対極にあるものを敬遠し忌避するだけでは不十分である。…戦争や軍隊の問

    戦場に社会が見える - リアリズムと防衛を学ぶ
  • 北東アジアの2つの爆弾 - リアリズムと防衛を学ぶ

    北東アジア・太平洋地域には、武力紛争の恐れが大きい場所が2つあります。今回はこれらと日の関連についてです。 1つは朝鮮半島。北朝鮮韓国との紛争です。昨年2010年の3月には韓国軍の哨戒軍「天安」が北朝鮮によって撃沈され、12月には延坪島への砲撃事件がありました。戦争歴史の中だけの出来事ではなく、いまもって現実の脅威であることが、砲火によって明らかになったといえるでしょう。 もう1つが台湾海峡。中国台湾との紛争です。こちらは朝鮮半島とは対照的に、今は小康状態にあります。しかし戦争の脅威がなくなったわけではありません。中国軍は台湾に侵攻する能力を高めています。また台湾側は中国と友好関係をとりもちつつも、万一に備えて中国土まで届く新しい巡航ミサイル「雄風2E」の製造に入りました(WSJ 2010/12/10)。 朝鮮半島と台湾海峡で、それぞれ韓国台湾の側に立って介入する能力をもち、そ

    北東アジアの2つの爆弾 - リアリズムと防衛を学ぶ
  • なぜ中国はそんなに空母が欲しいのか? - リアリズムと防衛を学ぶ

    「空母をつくってもおかしいことではない。昔は日も持っていた」 「中国が空母をもつ日 ―江畑謙介の戦争戦略論1」 経済発展には商船隊が、商船隊には海軍が不可欠 現代での商船保護 マラッカ・ジレンマと商船保護 避け難い2つの運動 引用文献 関連記事 「空母をつくってもおかしいことではない。昔は日も持っていた」 中国政府と人民解放軍は、空母の保有に邁進しています。もと駐日大使をつとめた中国政府の武大偉氏は、加藤紘一氏との会談で、こう述べたそうです。 「(第二次世界大戦の当時)日も8から9の空母を派遣した。当時は米国も日も多くの空母を持っていた。中国は今も空母を持っていない。一つつくってもおかしいことではない。通常の武器だ。ほかの国も持っている」と語った。「日も空母持っていた。なぜ中国ばかり」中国高官反発 2010/1/13 asahi.com 中国がいずれ空母を持つと決意したのは、19

    なぜ中国はそんなに空母が欲しいのか? - リアリズムと防衛を学ぶ
    shibusashi
    shibusashi 2011/01/15
    『現代においても戦時に他国の通商路を破壊し、あるいは自国のそれを守れるということが、平時におけるその国の発言力と外交の自主性に関わってくるのです』なるほど、わかりやすい。
  • 有事の決断 ―阪神淡路大震災と自衛隊part2  - リアリズムと防衛を学ぶ

    前回の続きです。震災の直後、半分以下の職員しか集まらなかった自治体が混乱する一方で、自衛隊は早朝から災害派遣に備えて準備にとりかかっていました。主要な人員が速やかに参集し、非常勤務態勢に移ったのは午前6時台のことです。有事の組織に相応しい即応を示したといってよいでしょう。… 【この記事は新ブログへ移転しました】

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  • 北朝鮮による砲撃、または「若将軍」のバクチ - リアリズムと防衛を学ぶ

    北朝鮮による砲撃事件についてです。 この事件については「離島の民間人への砲撃」という行動から、2つの意味が汲み取れます。「去年のお返しだ」ということと「わが国を邪魔するとソウルも、こうしてやる」ということです。そういったメッセージを北朝鮮が発信するのは、金正恩の権力継承期という背景のもと、来年2011〜12年が重要な年になるので、早々に軍事的成果をあげる必要があるためではないかと考えられます。 「離島の民間人への砲撃」は何を意味するか? 今回の砲撃は民間人が居住する島をめがけて行われました。民間人そのものを標的とした攻撃は国際人道法で禁じられています。たとえ軍事施設を目標とする攻撃であっても、明らかに多数の民間人を巻き添えにすると明白な場合も同様です。しかし自国民の人権も平然と踏みにじる社会主義国が、まして北朝鮮は、もとより他国民の人権だの国際法だのはあまり気にしないのでした。 ここからは

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  • ビデオ流出による3つの問題 - リアリズムと防衛を学ぶ

    尖閣諸島沖で中国漁船が海保の巡視船に体当たりしてきた事件で、公開だ、非公開だと議論になっていたビデオがYoutubeに流出しました。ビデオの内容と検証画像は「週刊オブイェクト」で見られます(参照「尖閣衝突ビデオが流出 : 週刊オブイェクト」)。NHK他の報道によればこのビデオは物の可能性が高いようです。すでに海保はこれを物とみて、流出経路の調査をはじめました。(NHK 11/5) この流出事件にはネット上、報道ですでに色々な意見が出されていますが、大別すれば論点は3つに分かれるでしょう。第一にはこのビデオの公開に一貫して抵抗、反対し続けた政府の判断と能力への疑問です。第二には、恐らく個人的な暴走によってかかる流出をおこなった容疑者の処罰と統制の問題です。第三にはこのような流出が可能であった、海保、ひいては日政府の情報保全体制の問題です。 政府の問題 流出ビデオの内容は、これまで断片的

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  • 妥協のやりかたを間違えた尖閣問題のこれから - リアリズムと防衛を学ぶ

    引き続き、尖閣諸島沖での衝突事件から始まった一連の外交問題についてです。 先の記事で触れたように、今回の件はもともと武力衝突に発展する可能性が極めて低い、外交案件でした。よって日側が妥協し、船長の身柄を中国に返すことは、どこかの時点でやらざるをえなかったでしょう。 しかし身柄を返す事前準備が不足し、かつタイミングが悪く、しかも形式がまずかったことは日の失点であり、中国にとってはラッキーな拾い物となったでしょう。中国は今回の件を布石として尖閣諸島の領有問題でゆっくりと押すことが可能になります。そのやり方については南シナ海で起こったことが参考になるでしょう。 なぜ衝突事件がここまで大騒ぎになったのか 今回の事件については「尖閣諸島沖での日中対立について」で触れましたが、再度確認しておきましょう。 今回の騒動は、尖閣諸島の沖で中国の漁船が違法操業をおこなったことから始まりました。海上保安庁の

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