アメリカのIT企業にじわり広がる「持ち帰りサービス残業」 “定時あがり”の光と闇:シリコンバレー流「早く帰るIT」(1/3 ページ) 長時間労働に悩む日本企業と対比しながら、米国、特にシリコンバレーのIT企業の効率的な働き方について紹介する本連載。前回はコラボレーションの経済効果や実際の企業の試みなどをまとめましたが、初回の記事(なぜアメリカのIT企業は“定時あがり”が当たり前なのか?)について、読者から思わぬ反響がありました。 「米国で働いている知人からは、現地時間の早朝や深夜にメールが来る」「家族と夕食を取るために帰宅して、その後は自室で仕事していると聞く」――。 では実態はどうなのか? 今回は、シリコンバレーのIT企業における「仕事の持ち帰り」や「リモートワーク」の現状について話を進めたいと思います。 著者プロフィール 近藤誠(こんどう・まこと) スタンフォード大学工学部大学院 (技