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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (17)

  • 「ゆっくり仕事」のススメ ベストセラー作家の大学教授が力説

    ある秋の日、200人の女性たちが米フィラデルフィアのベンジャミン・フランクリン橋に集まり、ウォーキングを行った。「フィリー・ガールズ・フー・ウォーク」という名称のこのグループは、心身の健康増進を目的に、毎週約5キロメートルのウォーキングを実施している。女性と若年成人は、仕事に関連する燃え尽き症候群のリスクが世界的に最も高く、運動はそれを軽減する方法のひとつだ。(PHOTOGRAPH BY BRIAN FINKE) 会議、電話、通知、マルチタスク――現代の職場は、リラックスして仕事ができる環境にあるとは言い難い。事実、最近の米国の調査では、米国人の84%が「自身が抱えるメンタルヘルスの問題の少なくともひとつは雇用主に関するものである」と答えている。 燃え尽き症候群やストレスに悩まされる人の数が驚異的に増えつつあるなか、米ジョージタウン大学の教授でベストセラー作家のカル・ニューポート氏は「スピ

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    shinchi
    shinchi 2024/06/03
  • 1日1万歩でなくても健康に効果、座る時間が長めでもOK、研究

    アイルランド、ケリー州の遊歩道「ディングルウェイ」を歩く人々。最新の研究によれば、1日あたりの歩数が4300歩を超えれば、心血管疾患のリスクは1万歩程度までなら歩くほどに下がっていく。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK/NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1日9000~1万歩歩くことにより、死亡リスクは30%以上減り、心血管疾患のリスクは少なくとも20%減少する。だが、それより少ない歩数でも効果を得られることが、英国の7万2000人以上を対象とした新たな研究により示された。研究結果は3月5日付けで学術誌「British Journal of Sports Medicine」に発表された。 「何らかの活動をすれば必ず有益になります。われわれは、(1万歩程度までなら)1日あたりの歩数が多いほど、死亡リスクと心血管疾患のリスクが低下することを発見しました」とオ

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  • 消えつつある世界の巨木

    PHOTOGRAPH BY MICHAEL NICHOLS,NATIONAL GEOGRAPHIC 写真は米国カリフォルニア州のフンボルトレッドウッズ州立公園内で、最も広いセコイアの古木の森。 世界の巨木が次々と死んでいる。世界の森の木々が枯死するペースは年々速くなっており、特に大きい木、古い木ほどその傾向が強い。2020年に発表された学術誌「サイエンス」の論文によれば、そのせいで森林がより若くなり、生物多様性が損なわれ、重要な植物や動物の生息地が失われ、二酸化炭素を貯蔵する能力も低下しているという。(参考記事:「世界で巨木が死んでいる、115年間で原生林の3分の1超が消失」)

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    shinchi
    shinchi 2024/04/07
  • 木々の隙間は「社会的距離戦略」かもしれない

    マレーシア森林研究所のリュウノウジュ(学名:Dryobalanops aromatica)が形成するクラウン・シャイネス。枝がぶつかり合わないように水路のような隙間ができる現象で、一部の種の樹木で見ることができる。(PHOTOGRAPH BY IAN TEH, NATIONAL GEOGRAPHIC) 1982年3月のある暖かい日のこと。生物学者のフランシス・プッツ氏は、コスタリカのマングローブの森で少しばかり昼寝をしようと横たわった。 空を見上げると、風が頭上のマングローブの木を揺らし、ぶつかり合った枝が互いの枝や葉を落としている。木々の隙間は、まるで入り組んだ水路のようになっていた。「クラウン・シャイネス(シャイな樹冠)」と呼ばれる隙間だ。 クラウン・シャイネスは、コスタリカのマングローブからボルネオ島のリュウノウジュの森まで、世界中の森で見られる。しかし、森のてっぺんではなぜ枝同士が

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    shinchi 2024/04/06
  • 女性のADHDが増えている、男性と異なる気づかれにくい特徴とは

    ADHDと診断される成人女性の数は、2020年以来、米国では倍増した。専門家たちは、誤診が増えているわけではなく、医学がようやく現実に追いついた証拠であると考えている。(PHOTOGRAPH BY MASKOT, GETTY IMAGES) 人の誕生日を覚えていなかったり、仕事の会議に出るのを忘れたり、クレジットカードの返済を管理できなかったり。たびたびそんなことのあるラチ・イドウさんは、22歳だったにもかかわらず、自分は認知症に違いないと思い始めた。ネットで検索してみると、確かに若年性認知症の可能性がありそうだった。しかし医師に相談すると、すぐに否定された。それから4年かけて2人の精神科医を受診した末、ようやく注意欠如・多動症(ADHD)の診断が下された。 すると突然、それまで自分の人生に起こっていたことのすべてが腑に落ちたという。子どもの頃いつもそわそわしていたこと、宿題を終わらせるた

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    shinchi
    shinchi 2024/03/31
  • mRNAワクチンでがんを治す、画期的な治療法に光

    悪性黒色腫(メラノーマ、画像のピンク色の部分)は、人間のがんの中で最も恐れられているものの1つだ。転移が早く、ほとんどすべての臓器に広がる可能性がある。画像は肺に転移したもの。なお、画像の細胞の色は実際の色ではない。(IMAGE BY DR. CECIL H. FOX, SCIENCE SOURCE) 2019年2月、司法試験の勉強をしていたモリー・キャシディーさんは、耳に激しい痛みを感じた。やがて痛みはあごにまで広がり、舌の下にしこりも見つけた。米アリゾナ州ツーソンに住み、教育学の博士号ももつ彼女は、「どの病院に行っても、生後10カ月の息子を育てながら勉強しているストレスが原因だと言われました」と振り返る。納得がいかずにさらに他の病院に行くと、のどやあご、鼻、口、耳などにできる「頭頸部がん」だと判明した。 キャシディーさんは舌の一部と35個のリンパ節を切除する手術を受け、35回の放射線照

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    shinchi
    shinchi 2021/07/13
  • 世界最古の聖地で頭蓋骨を崇めた証拠見つかる

    世界最古の聖地とされているトルコのギョベックリ・テペ遺跡では、頭蓋崇拝が行われていた可能性がある。(PHOTOGRAPH BY VINCENT MUSI, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 世界最古の宗教施設と考えられているトルコ南東部のギョベックリ・テペ遺跡。1万年ほど前、この聖地で人間の頭蓋骨をまつる「頭蓋崇拝」が行われていたらしいことが、最新の研究でわかった。(参考記事:「人類最古の聖地」、「世界最古の神殿、新たな保護プロジェクト」) このほどオンライン科学誌『Science Advances』に発表された研究によると、ギョベックリ・テペ遺跡で発見された3つの頭蓋骨の破片に、死後に加工された痕跡が見つかったという。 論文の筆頭著者でドイツ考古学研究所の人類学者ジュリア・グレスキー氏は、頭蓋骨には直線状の深い溝がくっきりと彫り込まれていて、このような加工は、ほ

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    shinchi 2021/04/28
  • 米国は第3の原爆投下を計画していた

    テニアン島に到着した巨大なプルトニウム爆弾「ファットマン」。1945年8月9日に長崎へ投下された。(UNIVERSAL HISTORY ARCHIVE/GETTY IMAGES) 1945年の夏、米国が世界で最初の原子爆弾を投下したとき、戦争は永久に変わった。たった1個の爆弾が、都市とその住民を丸ごと消し去ってしまう時代が訪れたのだ。 米国は、7月にニューメキシコ州の砂漠で原子爆弾の爆発実験を行った後、8月に日の広島と長崎に原爆を投下した。だが、長崎への投下から日が降伏するまでの6日間、米国はこれで終わりとはまだ考えていなかった。次の原爆投下は間近に迫っていた。 長崎への投下で米国は原爆を使い果たしており、降伏しなければさらに原爆を落とすというのはハリー・トルーマン大統領の脅しだったとする主張が根強くある。しかし、それは決して単なる脅しではなかった。 第二次世界大戦末期、米国はできる限

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    shinchi 2020/08/10
  • 第24回 朝型勤務がダメな理由

    最近、「朝型勤務」が話題だ。言い出しっぺの政府から範を垂れるということか、まずは今夏7〜8月に国家公務員の始業時間を原則1~2時間前倒しすることを決めたらしい。この種の話は時々登場しては自然消滅するが、今回は安倍首相が閣僚懇談会で朝型勤務の推進を直接指示したそうだから、これは重い。実際、厚生労働大臣名で経団連、日商工会議所、全国中小企業団体中央会に朝型勤務推進の協力を要請したとのことで、その気度が伺い知れる。 私の勤務先は行政府とのつながりが深く、現在でも厚労省関係の研究事業を数多く請け負っているし、医療政策上の提言などもする。国が決めた施策に真っ向から異論を唱えるのはいささか具合が悪い面もあるのだが、率直に言ってこの朝型勤務は「いただけない」。多数の労働者とその家族に心身両面の負担をかけることになるため、実行するのであれば少なくともセーフティネットを張る必要がある。

    第24回 朝型勤務がダメな理由
    shinchi
    shinchi 2015/05/14
  • 【マガジン】2014年12月号

    心の傷を抱えるゾウ 乱気流を乗りこなせ 行き渡らない料 日の百年 別府の温泉 「地獄」でゆで卵 ルーペで見つけた! (世界の百年) ビリヤード場の“やじ馬”

    shinchi
    shinchi 2015/01/02
  • 第12回 不眠症の本質は睡眠時間の誤認である

    シャンパングラスを持つ手が疲れてきた。テーブルの上にいったん戻すか、我慢するか。それにしても長い。いつまで話し続けるつもりなんだ、この部長は。「……にとって大事な三つの袋がありー……」おいおい、もう10分近くも話してるぞ! 乾杯の挨拶は1分までとマナーにも書いてあるだろうが(怒)「えー、それではご唱和ください。乾杯!」 一席ぶって満足げな部長にとってはあっという間であろうが、聞かされる側はその倍、3倍の長い時間に感じる。ひな壇から招待客のイライラがみてとれる新郎新婦は1時間くらい圧迫面接を受けたような気分に。同じ空間と時間を共有しているのに、各々が感じる時間に大きな違いが生じるのは実に興味深い現象である。 時計がなくても、頭の中である事象の長さをカウントすることができるのは、我々が生来持っている時間認知機能のおかげである。測定インターバルもミリセカンドから数時間のオーダーまで幅広い。ボク

    第12回 不眠症の本質は睡眠時間の誤認である
  • 第8回 眠気に打ち克つ力 その2 ―米国学会が若者に“寝坊のススメ”

    今回は「眠気に打ち克つ力」の第2回目として、学生さんの睡眠不足を取り上げてみたい。「毎晩夜更かしして、遅刻して、授業中は居眠りだ? たるんどる!(怒)」いやいやお父さん、「マズイと分かっているが、眠れない」そんな若者も多いことを知っていますか? その拳を振り下ろす前に、とりあえず最後までお付き合いのほどを。 最近公開された「健康づくりのための睡眠指針2014」では若者の夜型生活と睡眠不足が取り上げられ、夜中のスマホ(ブルーライト)を自粛するようにアドバイスしている。夕方から深夜にかけて浴びる光、特に青色波長の光は体内時計に働きかけて翌日の睡眠リズムを遅らせるため、スマホ悪玉論には理がないわけではない。 実は筆者はスマホのブルーライトは大騒ぎするほどのものではないと考えているのだがその話は別の機会に譲るとして、じゃあスマホを取り上げれば若者の夜更かしが解決するかというとそんなことは決して無い

    第8回 眠気に打ち克つ力 その2 ―米国学会が若者に“寝坊のススメ”
  • 第7回 眠気に打ち克つ力 その1 ―睡眠不足に強いのは勝ち組か?

    今回のテーマは睡眠時間の個人差をもたらす第3の要因「眠気(睡眠不足)に打ち克つ力」である。なんとも響きのよいタイトルだが褒めそやしているのではない。なまじ睡眠不足に耐える力があると、むしろ健康上、社会生活上の問題が生じやすいため注意が必要なのだ。これから何回かに分けて日人の睡眠不足の現状とそれがもたらすリスクについてご紹介する。 これまで何度かご説明したように、適正な睡眠時間は遺伝(体質)や環境(ライフスタイル)のバランスの中で自ずと決まってくる。しかし交通標識と同じで、それを守るかどうかは別問題だ。横断歩道ではきっちり信号を守るのに、睡眠についてはつい赤信号を見落としてしまう、時にはえいやっ! とみんなで渡ってしまう、それが日人である。 睡眠時間の疫学調査を行うと3時間台から10時間台まで7時間以上の大きな開きがみられる。一方、健康生活を送るために体が最低限必要としている睡眠時間の個

    第7回 眠気に打ち克つ力 その1 ―睡眠不足に強いのは勝ち組か?
  • 第3回 「病気を生む顔」になる食べ物とは

    「戦後になってまず、急速に身長が伸びました」 1950年に成人男性160.3cm、成人女性148.9cmだった平均身長は、2010年には男性171.5cm、女性158.3cmとなっている。それまではゆるやかに変化していた身長が、たった60年で約10cmも伸びてしまったのだ。その理由として挙げられるのは、充分なカロリーと動物性タンパク質の摂取によるものである。 「明治に入って仏教思想の観点から表向きは禁止されていた肉が解禁となり、西洋が普及します。とはいえ、魚をべていたのが少し肉に変わった程度。それも上流階級の話で、庶民の事はそれほど変わっていません。昭和20年生まれの私にとっても、動物性タンパク質はご馳走でしたよ。魚肉ソーセージだってうれしかったものです。それが日常となったのはごく最近のことです」 戦後の経済発展にともなって料が豊かになり、また政府も国民も栄養に対する知識を深め

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    shinchi
    shinchi 2014/09/10
  • 第1回 眠らなくなった日本人

    「このグラフは、ある時間に何%の人が眠っていたか示しています。1941年の時点だと10時50分には、日人の90%が眠っていたんです。これが約30年後の70年には、1時間ちょっと遅くなりました。ただ、起きる時間もまだ後ろにずれることができていたんです。会社に間に合う時間までまだ余裕があった。でも、それ以降そのぎりぎりのラインを越えてしまい、結局どんどん睡眠時間が短くなってしまっています。週休2日制の企業が増えて、2005年に土曜日の平均値がちょっと上がりましたけど、平日についていえば、もうずっと下がりっぱなしですよね。今の時点で、40代、50代の働き盛りの年代層の睡眠時間は7時間そこそこです。週末に1時間ほど長く眠って、なんとか帳尻を合わせているわけです」

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    shinchi 2014/01/21
  • 第10回 「夜更かし」=「夜型」はウソだった!

    我々、日人の睡眠は、どんどん「夜型」になっており、睡眠時間も減っていると述べた。 また、人間の体内時計が25時間である、というよく聞く説は間違いで、実際には24時間10分くらいを中心に個人差があり、だいたい正規分布していることも、「新しい常識」として紹介した(第2回 体内時計25時間はウソだった!)。 ところが、これがうまく伝わらないことがある。 例えば──「間違い」である体内時計25時間説は、今もあちこちに流布しており、専門家らしき人も述べている。それをいきなり「間違い」と言われても信じてもらえない。また、平均が24時間そこそこでも、個人差があるなら25時間周期の人もいるかもしれない、というふうな旧説の擁護も聞いた。 このような受け取られ方は新鮮だったし、また、このあたりをちゃんと理解することで、さらに視界が広がりそうなので、あらためて取り上げたい。 まず最初に、「夜型」「朝型」につい

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    shinchi 2013/03/16
  • 第1回 かわいい。けど、地上最強?

    クマムシは知る人ぞ知る人気動物で、「かわいいけど地上最強の生物!」というイメージが流布しているようだ。特に、乾燥に強く、体から水分が失われても「乾眠」という状態で何年も耐えることができるのは「有名」だ。 徐々に乾燥し、体が縮こまり樽型と呼ばれる形状になっていく様子、そして、水を与えられ「復活」する様子は、何度見ても驚きを禁じ得ない。なにはともあれ、それらの様子をまとめた動画を見てほしい。 クマムシが乾燥して樽型になり、水を得てふたたび復活するまで。(動画提供:堀川大樹) 樽型になった状態は、およそ動物には見えない。 水分を失って徐々に「樽」に近づいていく様子、さらに、ただの小さな「樽」から「動物」へと復帰する際のもぞもぞとした動きは絶妙である。「クマムシ最強、ブラボー」とぼくは叫びたい。 とひとりで盛り上がっても(また、思いを同じくする人がかなりいたとしても)、いきなりこの動画を見ただけの

    shinchi
    shinchi 2011/12/19
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