新型コロナの感染拡大が続くなか、ドイツの若き天才哲学者、マルクス・ガブリエル教授(41)の「倫理が世界を立て直す」という提言が注目され、著書は世界的なベストセラーとなっています。 数々の巨大IT企業などで倫理的に経営をアドバイスするガブリエル教授は、異色の経歴を誇る『哲学界のロックスター』とも呼ばれています。 そんなガブリエル教授は、コロナをきっかけに倫理や道徳が世界の価値観の中心となる時代が来ると語ります。 コロナ後の未来をどう生きるのか。ガブリエル教授に話を聞きました。 ガブリエル教授:「コロナ前の日常に戻りたいというのは間違いです。コロナ前の世界は良くないものです。私たちは過剰な競争により地球を破壊しました。今、経済を再構築する必要があります。(Q.コロナウイルスに関してはどう捉えていますか?)例えばコロナ危機の今、裕福な人たちほど、より稼いでいます。彼らは得た利益をコロナで苦しむ国