井上雄彦氏がアントニ・ガウディの足跡を巡って描いたデッサンなどを掲載した書籍+DVD「pepita」が発売中だ。DVDの中には、井上氏が自らiPhoneで撮影した植物の写真とエッセイを組み合わせた実験的な作品も収録されている。井上氏が描いた「枯葉」のドローイングと合わせて、ガウディとの“出会い”によって変わったという井上氏の「植物の見方」を紹介する。(ケンプラッツ) 僕はもともとそのへんにある植物に目がいく方だったとは思う。誰に比べてということもないが何となく。 歩いてて目に触れるありふれた葉っぱの、その完璧さ力強さにしばし感じ入る。枯れても虫に食われても、損なわれない美しさがある。 ただガウディの作品、考え方、見方に触れて変わったことがあるとすればそれは、草木の美しさだけでなくその仕組み、構造、理屈といったことに思いが向かうようになったことか。こういう風に生えている(例えば、螺旋状に葉っ
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