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ブックマーク / kkbt2.hatenadiary.org (20)

  • なぜユニクロはLifeWearと言うのか - β2

    「LifeWear」というのがよくわからなかった。わからないというより、当たり前のように聞こえた。服は生活の中にあるから、Lifeなのは当然に思えるし、個別の説明を読んでも、気持ちいいとか、あらゆる人にとか、話が大きすぎて特徴が見えてこない気がした。しかし、ユニクロの事業について思いを馳せると、しっくり来るところがある。 ユニクロはZARAやH&Mとまとめて語られることが多い。しかしZARAやH&Mは事業の軸に「トレンド」がある。トレンドだから、次々変わるので長く着ない、遅れずにすぐに取り入れて、次のトレンドが来たら買い換える。結果としてたくさん買ってくれる。そのために匿名デザイナーが大量にいて、スピード重視で、生地の質より価格重視で、型ごとに一定の数だけを作って売り切っていく。いわばブランドファッションへの対抗軸としての、ファストファッションだ。しかしユニクロはぜんぜん違う。むしろ逆だ。

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    shiraber 2018/06/23
    “言ってみれば制服に近いのかもしれない。”
  • 就職とかを考え始めるだいぶ前に知りたいこと - β2

    会社の若い人にメモを見せたら、もっと前から知っておきたかった‥と言われたので公開。専門分野ではないので、少し間違っているかもしれない。いずれにせよ、成果主義とかコミュニケーション能力とか派遣切りとかは、全部結びついている構造の一部なので、それを知っておいたほうがいいし、どれかだけ変えてみてもうまくいかないと思う。 メンバーシップ型(人に仕事をつける系) ある期間(新人から退職まで)社員をクビにしない組織をまず作る。 好景気だと若者が必要なので優遇され、不景気だと若者から採用を減らされる=新規採用が全体の調整弁 企業内人生が長いので、採用においては潜在能力や人当たりが重視される。教育機会や教育能力が企業の重要な力のひとつになる 大企業では内部ローテーションをして総合力を高める一方で、個々人の専門性は低くなりがちで、専門業務は外注しがち。 結果として社内調整やコーディネーション的な役割の人が増

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    shiraber 2018/06/23
  • 可能性の広告 - β2

    最近、中の人向けの広告が多くなったような気がする。クルマ屋の中の人向けのクルマの広告。保険屋の中の人向けの保険の広告。お菓子屋の中の人の向けのお菓子の広告。 もちろん就職活動の時期には学生向けにそういうのが多くなるし、もともとミラー効果といって、中の人へ周知したりやる気を出してもらうことも見据えている広告は以前からある。 でもなんか、中の人がやる気をなくしているっていう問題がある気がする。「なんのために働かなきゃいけないんだろう」という声をどうにかしなきゃ、という。 経営者は10年後に利益率何%とか、売上何倍とか、ビジョンだとか掲げるわけだけど、働く人がついてこない。 誰かが気絶した場合には、水だ、オーデコロンだ、ホフマン適材だ、と叫ばれる。しかし、絶望しかけている人があったら、「可能性を持ってこい、可能性をもってこい、可能性のみが唯一の救いだ」、と叫ぶことが必要なのだ。可能性を与えれば、

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    shiraber 2018/02/04
  • なぜビジネス文脈でデジタルやデータが流行っているのか - β2

    世の中でいえば、amazonやフェイスブック等のデジタル系とされる企業が目立ってデカくなっているからとか、AIみたいにできることが増えている感じがするから、というのがあると思う。 でも、事業というものを真面目に考えてみるとデジタルやデータ活用というところにはビジネス一般に通じるよい事業のポイントがあったみたいだ。 ものすごく雑に言うと、事業というのは、仕入れて、売ることで成立している。売ることに関しては、どれだけお客さんに「価値があるなあ」と思ってもらえるかどうかが重要で、ここにはモノの良さだけでなく心理的な満足感やワクワク感も混ざってくる。 問題は仕入れるところで、たいていこれは企業の内側の話であるが、この領域に関しても一般的に言ってこれができればうまくいくという条件みたいなのがある。その条件は「使いまわせること」「やればやるほどうまくなること」である。おっさんぽく言うと時間・空間に向か

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    shiraber 2017/12/27
  • 人生のプロジェクト化 - β2

    近い未来、仕事趣味といったものは解体されていくのではないかと思う。そしてこれから重要になってくるのは「プロジェクト」という概念だと思う。あなたはどのプロジェクトに属していて、どんな役割をしているのか?ということが決定的に重要な世の中になると思う。 プロジェクトとは2016年の現在でいえば、地域ボランティアグループであったり、就職している企業であったり、通う大学・学部であったり、趣味の集まりであったりと様々だが、これらはすべて今後「プロジェクト」として見られるようになり、個々人はプロジェクトとの関係で評価されることになるだろう。「君はどんなプロジェクトに関わってきたの?」的な。もちろん、新規プロジェクトに入るための採用は過去にやってきたプロジェクトの内容で判断される。 人々はプロジェクトの中で友達や恋人を作ったり、やりがいを見出したり、社会階層を誇示したりするだろう。もしかすると住んでいる

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    shiraber 2016/08/04
    プロジェクトってなんか曖昧なんで、そのあたりの認識を語りあいたい。有期であればプロジェクトなのかなあとか。
  • 明らかなハズレを考える - β2

    仮説なりアイデアなりを考える時のコツみたいなことを聞かれることがあるが、なかなか答えるのは難しいというか、思考習慣みたいなところはあるのだろうと思う。 思考習慣について明確に言えることがあるとすると、見ていて「明らかなハズレを真面目に検討する人かどうか」というのはあるといえる。もちろん、検討すべきだと思う。 直感的には、明らかなハズレなど検討すべきではないのかもしれない。でも逆で、明らかなハズレを検討してみると、「どうなってしまうとダメなのか」というのが明確にわかる。さらに言うと、意識して「典型的な正解」というのをいったん出してみるべきだ。これはベストにたどり着くためというよりは、自分の思い込み、何を無意識のうちに当然としているかをあぶり出すための作業だ。 経験から言うと、「明らかなハズレ」もしくは「典型的な正解」を大きくねじったものが良いものであることが多い。明らかなハズレを考えた時に出

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    shiraber 2016/07/14
  • いい感じのビジョン・ミッション - β2

    最近はビジョンやミッションを作るのが流行っているのか、新しい企業はその種のものをきちんとホームページなんかに掲げていることが多い。個人でこれらを掲げている人もいる。なんらか思いを表明しようという気持ちがあるのだろう。ただ、たとえば「を通じて幸せを届ける」とかだと、悪くないけどどうも真に迫らないというか、従業員も客も気にしにくいところがあるのではなかろうか。最大公約数すぎるというか、さすがにを通じて不幸を届けたい人はいないだろうし。 個人的なオススメとしては、「ZERO to ONE」に書いてあった、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か?」に対するその企業としての答えを書くことだ。これはかなり難しい質問である。でもこれが明確になるようなら、いい事業であると思う。たとえば「栄養補給としてのではなく、活動投資としての習慣を確立する」ぐらいまで踏み込んで書かれれば、かなり明確

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    shiraber 2016/07/11
  • 広告屋とかが言う「コンセプト」 - β2

    コンセプトとは何か?という話をするときに、「商品や企業のいいところを一言でまとめたもの」と解説されることが多い。これは違うと思う。たとえばあたらしいクルマが出て、空間の広さがウリであるときに、それを一言で表した「大空間」というのはコンセプトではない。たとえばこの場合、「移動するリビング」とかのほうがコンセプトだ。 要するにコンセプトは「これを何と見立てるか」の話である。この場合、広い空間のクルマを移動するリビングに見立てたのである。だから、広告屋にいる人にとって決定的に重要なのは見立て力である。見立てるときには必ず誰かの視点で見立てているわけだから、その視点をどこに置くかが腕の見せどころになる。 良い見立ては単に商品が欲しくなるだけではなく、目新しさと親しみやすさを両方持っていて、施策がたくさん思い浮かびそうなものであることが多い。

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    shiraber 2016/07/09
  • コミュニティとノリ - β2

    いろいろ海外とか見ていると、いまの日は消費社会としてノリが悪いと感じる。人々が「もっと、もっと」と思っているほど、消費社会としてはノリが良くなる。企業のおじさんたちが若者の動向に注目するのは、若者がノリが良いと思われているからで、特に若い女性はノリがいいと思われている。 でも最近の日では、相対的に見れば、別に若い女性でもノリは良くない。逆にオタクとか呼ばれる人、ある特定のコミュニティの中のほうが、特定のトピックでノリ良く生きている。だからその流れに乗るように消費されることを狙う人達もいる。このような文脈って海外ではそれほど明確に見えてこなくて、むしろ日が最先端なんじゃないかと感じることもある。 商品って以前はべ物みたいに、個人が獲得することに大きな意味があったけれど、これからはコトバのように、なんらか共通したフォーマットで交換しあうことに絡むほうがより意味を持つものになる傾向が強ま

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    shiraber 2016/07/06
  • 戦略とはなんなのか - β2

    「どこに絞り込みますか」というお題になると、たいてい議論は止まりがちになる。多くの人は、「絞らなくていいではないか」と心の底で思っている。ターゲットを決めましょうと言われても、全員でいいではないか、という話になる。 自分もこれは大いに思い当たる。大学を選んだ時も、就職先を選んだ時も、「対象が幅広く、可能性が開けていること」を考えていた。絞り込みたくないのである。後戻りができないし、別のところに可能性があったのではないかと、あとから後悔したくないという気持ちがある。 英語の戦略系の読み物では、よく「フォーカス」と出てくる。絞り込みのことだ。経験から言っても、外資系はよくフォーカスを意識する。なぜこんなに彼らは絞り込みを重視するのだろう。ひとつの仮説は、海外では人種や生活レベルがバラバラで、考えていることもバラバラ、いちどに全員を相手に支持されることは難しいと考えていることだ。そういう意味では

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  • 答えの組織と問いの組織 - β2

    色々な組織と仕事でお付き合いすることがある。 上層部の人と話すと、こちらが提案したことについて二種類の反応がある。 「私はそれは正しいと思う(思わない)」と、「私はそれが狙いに合っていると思う(思わない)」である。 この違いは、組織それ自体の考え方の違いだと思う。 世の中には、答えの組織と、問いの組織がある。 答えの組織では、組織をよい答えを出す場所と定義している。 組織の階層は、よい答えを出せるかどうかで上下に分かれる。よい答えを出せるかどうかは、能力だけでなく、経験が重要になる。だから一般に言って、年長者が上につく。 特徴として、問い(何をするべきか、何が良いことか?)は外から与えられる必要がある。 問いの組織では、良い問いを出すことが、よい答えにつながると考えている。 組織の階層は、よい問いが出せるかどうか、大きな(難しい)問いを小さな(簡単な)問いに分割していけるかどうかによって上

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    shiraber 2014/08/28
    “どちらがいいとは必ずしも言えないし、混じっていることも多いのだが、自分の価値観に合った組織で働けることが良いのだろうと思う。”
  • ピラミッドのROI - β2

    大林組の試算によると、現代の技術でピラミッドを建てるとすれば1,250億円を投資して5年かかるらしい。 ちなみに、スカイツリーの建設費は約400億円、六木ヒルズは2000億円強である。 ピラミッドは、通常であれば、1日2万人が訪れる。入館料だけ見ると、クフ王のピラミッドは約1500円。1日3000万円、年間では100億円程度の入館料収入がある。さらに宿泊や移動、事などが発生するから、観光収入はずっと大きい。なお、エジプトの年間観光収入は6000億円ほどである。仮に観光収入の半分がピラミッド関連だとすると、ピラミッドのROIは凄まじいことになる。 もし今、日でピラミッドを建てるとしたら、どんな企画書になるのだろうか。 目的はなんだろうか?何を目指したのか、いまいちわからない。コンセプト。これもわからない。ターゲット。想定顧客といっても、そういうのが好きな人がターゲットとしか言いようがな

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    shiraber 2014/08/21
    ビルマニアとしてのファクトからこうくるかという素晴らしいエントリだった
  • 生まれ、着く、センス - β2

    前に、1万時間の訓練で習熟する、というがあった。スポーツなどの練習ものでは特に、量が質に転化するとも言われる。 5年前に、12kg太った。慌ててレコーディングダイエットに手を出した。毎日、口から入れるすべてのもののカロリーを記録していく。理想を1日1500kcal(後に1200kcal)と置いたがそれほど厳密には追わず、ただただ正確に記録することに気を配った。結果、コンビニでは最初にカロリー数値を見るようになり、理想をオーバーしてしまう日が減り始め、1年後には元の体重に戻った。口に入れた分だけ蓄えられる、そんなシンプルで論理的な人体を実感した体験だった。 3年ほど前からファッションを気にしだした。もとより好きではあったが、お洒落とはとても言えなかった。ファッション誌を見るだけではどうにもならないとわかっていたので、良いと思ったコーディネート画像を大量に集め、ファッション誌に取り上げられる

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    shiraber 2014/08/14
    おひさし
  • 何かをやめさせる時の考え方 - β2

    仕事では、なにかをしてもらおうとして作戦を練ることがある。じゃあ、なにかをやめさせるというプランはどうだろうか。世の中には、いじめ対策みたいに「なにかを防止したい」というような場合が多くある。こういうとき、どうすると効果があがるのか。 何かをしている人をやめさせたいときに、まずいアプローチというのはすぐに思い浮かぶ。「意志の力で殲滅する」。がんばって、あるいはがんばらせて防止しましょう、のような。人間は何かと意思に頼りたがる。意思で物事が動いていると考えがちだ。それは事実ではなく願望だと思う。 罰を用意すればいいかというとそうでもない。罰は免罪符になってしまうこともある。かつて海外の幼稚園で遅刻に罰金を科したら、むしろ罰金を払えばいいのだと遅刻が増加したという話を聞いたことがある。 ではどうするか。 まず「ガス抜き」だ。元の欲望を、ちょっと似た別の欲望にして受け流す。悪意のあるハッカーに効

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    shiraber 2012/08/16
    オチ?が高度だった
  • 無料ユーザーは従業員である - β2

    しばらく前にこういう格言を聞いて、ずっとひっかかっていた。 「もしあなたが無料でそのサービスで使っているなら、あなたは客ではなく商品なのだ。」 無料でサービスを使うというのはいったいどういうことなのだろうか。たとえば自分が何か「無料のサービス」を開発する場合、ユーザーのことをどう考えればいいのだろうか。 ときおり、無料サービスのユーザーサポートがひどいとかなんとか、話題になったりする。無料で提供しているのだから文句を言うなという意見もあるし、実ユーザーとして損害を被っているという視点もあるし、どう考えるのがいいのか。上の格言によれば商品なんだから、商品そのものに向かってサポートは必要ないということだろうか。 たぶん、無料ユーザーというのは客ではない。ただし、格言にあるような商品でもない。実際は従業員だと捉えるのが、もっとも合理的ではないか。その時、ユーザーがどのような労働をしているのか、と

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  • 最高かつ最低 - β2

    人が動いたり、惹きつけられたりする。その中心には、なんだか重力と引力を併せ持つ、巨大な何かが渦巻いている印象をもつ。 あの人(麻原彰晃)が優しいときには、私が人生の中で会った中で最高に優しい人になります。あの人の怖いときには、私が人生の中で会った中で最高に怖い人になります。そういう幅が恐ろしいくらいにありまして、だから話しているだけでもそういう神憑り的なものをひしひしと感じてしまうんです。(約束された場所で-underground2 村上春樹) どうやって落とすのかと言えば、感情体積を大きくすること。感情というのは、板みたいなもので、あっちに押しやり、こっちに引き寄せ、これを連続していると、あっという間に体積が大きくできる。その体積を大きくするっていう行動をしていけば、いつの間にか落ちてしまう・・・そんなものなんだ。(異性をほぼ確実に落とす方法 - あるSEとゲーマーの四方山話) 最高な部

    最高かつ最低 - β2
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    shiraber 2012/07/18
    β格好いい抱かれたい「でも、最低であってもいいから、徹底的にいけということなら、少しラクになる。最高の奴らばかりいる集団は息苦しいけど、最高かつ最低の奴らということなら、なんだか楽しそうだ。」
  • 私は役員になれない - β2

    私は役員にはなれないのだろうなと思う。ばらばらな知識しかなくて、持論の体系を持っていないからだ。 いろいろな会社の役員の方と関わる機会がよくある。全員がそうだとはいわないけど、彼らは驚くほど似通っている。彼らはなんらかの「持論」を持っている。時間をかけて練りあげられた持論は聞いているだけで面白くて、それをアンソロジーにしたらベストセラーが生まれると思う。この持論は体系立っていて、かつ主観的だというのがポイントだ。その人が世界を見る角度がはっきりと出ている。どの持論も違っていて、偏っていて、面白い。 持論は偏見から生まれる。客観的な持論などというものは存在しない。客観性を目指すと学説になる。そしてビジネスにおいてそれをやろうとすると、情報不足で人生がタイムアップになる。 原発の検証番組では、前の首相は様々な場面において「十分な情報が回って来なかった」ことを強調していた。情報が不十分であった結

    私は役員になれない - β2
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    shiraber 2012/06/01
    役員にはなれないとあるがなりたいとも書いてないのがミソ。にしてもブロガー化してるなー
  • 第三者としてのマニュアル - β2

    熟達者がそれを作り、初学者がそこから学ぶ。それがマニュアルに対する認識だった。 組織においてはそれが逆ではないかということを、ある話を聞いて思った。 ディレクターは自ら手を動かして仕事をしてはいけないという。彼がやるべきことは指示と判断であり、その際にはマニュアルが必須なのだという。マニュアルは当は、熟達者のためにある。熟達者は、マニュアルから引用し、指示を出す。相手の仕事に対しても、マニュアルに従っているかどうかによって、判断を下し、伝える。もちろん熟達者なのだから、マニュアルに書いてあるような内容は熟知しているし、そんなものをいちいち見なくても同じく指示や判断をくだすことはできる。しかし、それはやってはいけないことだという。 組織において、そこで行き来する指示や連絡が、個々人の好みにすぎないのか、あくまで仕事としての割り切った判断なのか、それが明解であることはとても大切だという。たと

    第三者としてのマニュアル - β2
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    shiraber 2012/05/29
    最近キレてる
  • にぎやかなサービスについて - β2

    「便利である」ということは、黄門様の印籠みたいなもので、その言葉を出すと誰もが黙るような迫力がある。すべてのサービスはそこへ収束されるんじゃないかというような迫力が。 ところが便利には退屈がつきまとう。便利というのは快適に目的を達成することだから、それを突き詰めてしまうと、合目的的だけどつまらないという世界に入っていく。何の寄り道もない退屈な合理性。 便利には相容れない、もうひとつの価値がそこで登場する。「にぎやかさ」である。にぎやかさは、盛り上がりを生む。 メールは互いに同席していなくてもいいから便利だ。でも盛り上がりやにぎやかさがない。チャットは、時間に縛られるから不便だ。でも盛り上がりはあって、にぎやかさがある。ニコニコ動画は便利かというと違うけど、にぎやかで、盛り上がりがある。LINEもそうかもしれない。ごちゃごちゃしたサイトや店舗もこちらに属するだろう。 便利さとにぎやかさという

    にぎやかなサービスについて - β2
    shiraber
    shiraber 2012/05/22
    珠玉のエントリー。相変わらずいいわ文章。
  • やる気は出し惜しむべき - β2

    昔からやる気がない。大学で他己紹介をしたときに「驚くほどやる気がない」と言われたほどだ。同い年で実業家になっている人とか、ポジティブにガンガンやっている人とか、頼むからそんなにやる気を出してくれるなよとさえ感じてしまう。 しかも夢がない。小学校の論文集の最後のページに、「みんなの夢」みたいなのがあって、自分のを見ると頭が痛くなる。「金持ちだが悪い人にはならない」。なんだこれは。薄っぺらすぎる。 やる気が出る10の方法みたいなのを見ても、そこで「へぇ」と思って、実行に移さないくらいやる気がない。 強みもない。面接で「あなたの強みは?」と聞かれても、思わず「強みというのは環境によって決定されるので、いつかの弱みはいつかの強みになったりします、つまり特徴ということですよね?」と内心思うがやる気がないので口に出す気力さえない。 感覚なんだけれど、やる気は毎日10ccくらいずつだけ出ている分泌液だ。

    やる気は出し惜しむべき - β2
    shiraber
    shiraber 2011/04/22
    βさんの文章は仮想ダイアログの相手として刺激されるから人気になるんだなーと思ってる。
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