資本主義でもなく共産主義でもない、新たな経済のオルタナティブとして注目されるのが「社会的連帯経済(social and solidarity economy)」です。民主的な運営によって、労働者・消費者・地域住民などの人間や環境を重視した経済活動を行うというもので、ラテン系諸国を中心に世界各地で発展しています。 非資本主義的経済を目指す「社会的経済」と「連帯経済」が融合 社会的連帯経済は、「社会的経済」と「連帯経済」という2つの概念を組み合わせた経済モデルです。 社会的経済とは、資本主義的でも共産主義(国家主義的)でもない経済のことで、具体的には協同組合、NPO、財団、共済組合を合わせたものです。日本でも農協や信用金庫、労働金庫、社会福祉協議会、各種NPO、財団法人などがありますよね。どこの国でもこうした社会的経済が存在していて、特にフランス、イタリア、スペインなどで伝統的に経済の一翼を担
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