印刷 昨年9月、三重県四日市市の県立高校で、2年生の男子生徒が柔道部の練習中に首を脱臼する重傷を負う事故があり、首から下が動かなくなっていたことが県教育委員会などへの取材でわかった。県教委は大けがをした生徒への配慮などを理由に事故の詳細を他校に知らせていなかったが、今後注意を呼びかけるという。 事故があったのは昨年9月11日の午前10時前。2人一組の寝技の練習中、技をかけられていた男子生徒が動かなくなり、首や肩に痛みを訴えた。練習に立ち会っていた顧問の教員がすぐに救急車を呼び、病院に搬送され、頸椎(けいつい)脱臼と診断された。現在も入院中で、意識はあるが首から下はほとんどまひし、自発呼吸が難しい状態だという。 県教委は同様の事故を防止する観点から、今後、県立高校長や市町教委に向けて口頭で事故の詳細を説明するという。