三井物産など3社は2020年にも、スポーツやエンターテインメントなどの興行チケットで、客席1席ごとに異なる料金を設定する変動価格制(ダイナミックプライス)を始める。このほど日経コンピュータの取材で明らかになった。2023年にチケット1000万枚を販売し、取扱高で500億円を目指す。
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三井物産など3社は2020年にも、スポーツやエンターテインメントなどの興行チケットで、客席1席ごとに異なる料金を設定する変動価格制(ダイナミックプライス)を始める。このほど日経コンピュータの取材で明らかになった。2023年にチケット1000万枚を販売し、取扱高で500億円を目指す。
富士通が人工知能(AI)などを活用し、システム開発プロセスの改革に本腰を入れ始めた。システム構築・運用支援のツール群を「KIWare(ケーアイウェア)」として体系化し、2017年11月に50件の開発プロジェクトに本格適用を開始した。時間を浪費しがちな開発業務をAIで効率化し、システムエンジニア(SE)が、開発業務の様々な作業や成果物の品質の向上に充てる時間を捻出する狙いである。 富士通がAIの活用に本腰を入れる背景には、開発プロジェクトの作業や成果物の品質の低さが課題になっていることがある。「品質を現場の人任せではなく、技術で底上げする。それによって品質が原因の不採算の案件を減らしたい」(富士通の粟津正輝サービステクノロジー本部 本部長代理 兼 先端技術統括部長 兼 SE変革推進室長代理)。 システム開発において、不採算案件につながる要因は様々だ。設計書の不備による手戻りが発生したり、ソー
2017年8月25日、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)のインターネット接続サービス「OCN」で発生した通信障害に関して、インターネット通信関連の識者は誤った経路情報が大量に流れたことが原因ではないかとの見方を示した。ここでいう経路情報はルーターがBGP(Border Gateway Protocol)というプロトコルを使って交換するものだ。 日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)の岡田雅之氏は、NTTコムは複数の組織と対等な関係でネットワークの経路情報をやり取りしているが(これを「ピアリング」という)、そのうちのある組織が誤った経路情報を大量に流したのではないかと話す。その結果、「NTTコムを介してインターネットに接続していた企業のルーターが、大量の経路情報を受け取り高い負荷がかかり、一部はフリーズしたような状態に陥るなどして通信障害につながったのではないか」(岡
みずほ銀行が4年の歳月を費やしてきた次期勘定系システムの開発プロジェクトが、大詰めを迎えている。「開発完了」を掲げる2016年12月まで残り半年となった6月14日、結合テストの終了と総合テストへの移行を役員会が承認した。3000億円強を投じる過去最大級のプロジェクトは、失敗が許されないという至上命題を抱えながら最終局面に突入する(写真)。 次期勘定系システムについては、開発の遅れを指摘する声もある。元みずほ関係者は、「テスト段階で相当な手戻りが生じ、今年に入ってスケジュールの見直しが必要かを検討したこともあったようだ。感覚的には3カ月は遅れている」とする。 こうした声に対して、みずほフィナンシャルグループ(FG)の加藤朝史執行役員システム推進部部長は、「一部のサブプロジェクトで苦しい局面があったのは確か。そのため、(開発が遅れているという)話が出るのかもしれないが、今はオンスケジュールで進
全日本空輸(ANA)は2016年3月31日、本誌の取材に対して3月22日に発生した国内旅客システムのシステム障害の件で、システムを納入した日本ユニシスへの損害賠償を検討していると明かした。日本ユニシスの広報は「正式に申し入れがあったわけではないのでコメントできない」とした。 ANA広報によれば今回のシステム障害で、3億6000万円の逸失収入が発生したという。3月22日はスイッチの故障によりデータベースサーバーが停止するシステム障害が発生、ANAだけで539便、約7万2100人の足に影響した(関連記事:ANAシステム障害の原因判明、シスコ製スイッチの「世界初のバグ」でDBサーバーがダウン)。 加えて、ANAのシステムを使う提携航空会社5社では、合計で欠航が38便、31分以上の遅延が142便発生。内訳は、AIRDOが欠航6便と遅延47便、アイベックスエアラインズが欠航9便と遅延21便、オリエン
2013年9月に打ち上げに成功した日本の小型ロケット「イプシロン」。2016年度には打ち上げ能力を向上させた2号機を打ち上げる。このロケットの真髄は、ITをフル活用してコストを劇的に削減したことにある。 AIやIoT活用の先行事例とも言える初号機の打ち上げについて、打ち上げ延期を招いたシステムトラブルの経緯や原因も含め全貌を改めて紹介する(本記事は日経コンピュータ2013年11月14日号の特集を基に、最新情報を加筆・修正したものです) 「すごい!」。2013年9月14日14時、轟音とともに上昇するロケットに、全国から詰め掛けた2万人の見物人から大歓声が上がった。 「イプシロンロケット」が鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた瞬間だ(写真)。打ち上げ中止でため息と落胆に包まれた8月27日とは打って変わり、町中がお祭り騒ぎとなった。打ち上げから1時間後、イプシロンは搭載していた
本記事は、日経WinPC2012年11月号に掲載した連載「PC技術興亡史」を再掲したものです。社名や肩書などは掲載時のものです。 市場に初めてDRAMチップが投入されたのは1970年初頭。Intelの1Kビット(1024ビット)DRAM「1102」が最初の製品である。Intelは1985年に撤退するまで、DRAMの主要なメーカーだった。1102はいろいろと問題が多く、同年10月に修正版の「1103」が登場した。1103のアクセス方法はちょっと面倒だった。電源電圧は16Vと19Vの2電源で、しかも、CMOSではないため出力は電流値(Lowだと0A、Highだと500μAが出力される)という、消費電力が結構多いものだった。 アクセス方法が大きく変わったのは、Mostekが1973年に発表した「MK4096」という4KビットのDRAMからだ。アドレスをcolumn(列)とrow(行)に分割して多
最初に正直に書きますが、この問題については、ぼくも日々悩み続けています。優秀な人が絶対辞めない素敵な方法があるのならぜひ教えていただきたいところですが、ぼくなりの思うところを書いてみたいと思います。(というか段々回答を書くのがしんどいご質問が増えてきたような…。もっと軽めなご相談でも大歓迎です!) まず、エンジニアが転職する理由は本当に様々です。報酬が理由なこともあれば、その企業で使っている技術が不満、ということもあります。他社に一緒に働きたい人がいる場合もあれば、会社の規模、場所、昇進しやすさなどが合わないこともあるでしょう。このほか、マネジャー職に就いたものの、メンバーとしてやり直したいと思ったり、プロジェクトが一段落し、なんとなく長く勤めたので変化が欲しいと考えたりする人もいるかもしれません。非常に多くの要素が絡みますし、常に隣の芝生は青く見えますので、上司としてはエンジニアのリテン
米インテルが、ついにFPGAとx86プロセッサを組み合わせる手段に打って出る。プログラマブルなアクセラレータであるFPGAと、同社のサーバー用プロセッサ「Xeon」を、一つのパッケージに収めた製品を検討している。 2014年6月18~19日に米国で開催されたイベント「Gigaom Structure 2014」で、同社Data Center GroupのSVP/General ManagerのDiane Bryant氏が講演し、明らかにした。 今回のプロセッサは、データセンターに向けたものである。インテルは近年、大規模なデータセンターを持つクラウド事業者向けにカスタム化したプロセッサを提供している。2013年にはその数は15種類、2014年には30種類になるという。 今回のプロセッサは、こうしたカスタム化のニーズおよび特定のワークロードを高速化したいとのニーズを狙ったものと思われる。Bry
2020年代の通信技術として世界中で議論が活発化している第5世代移動通信システム(5G)。標準化作業こそまだスタートしていないものの、従来の移動通信システム以上の高スループット、超大容量、超低遅延、省電力性といった幅広い要求条件を目指すこと、そしてそれを実現するために様々な要素技術を組み合わせることなど、ビジョンや考え方にはコンセンサスが形成されつつある(関連記事:[MWC2014]活発化する5Gの研究開発、多様な要件を一つのネットワークで)。 日本でも、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを5Gの実用ショーケースの場にしようと、官民挙げての取り組みが加速し始めた。2014年9月末には産学官連携による国内の5Gの研究開発推進の場として「第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)」が立ち上がっている(関連記事:オールジャパンで5Gを推進、第5世代モバイル推進フォーラムが発足
インターネットの世界では「PHPの神」と言われ、社内外から多くの信頼を集めるのがグリーの藤本真樹CTOだ。約10年にわたって、同社の急成長と停滞を見てきた藤本CTOは、技術者集団を率い、“次のフェーズ”に進むことを目指す。その意気込みをCTOの藤本氏に聞いた。 藤本さんはグリーに入社する前から、PHPのエンジニアとしてIT業界では有名だったと聞いています。グリーに入る前までの話を聞かせてください。 大学生の時にソフトウエア会社でアルバイトをしていたのですが、それがエンジニアとしてお金を稼いだ最初の経験でした。当時、10歳以上年上の先輩従業員に面倒を見てもらい、色々な経験をさせてもらいました。 とにかく、会話の内容が分からない。その人たちに追いつこう、会話できるようになろうと思ったことを覚えています。今思うと、あの人たちも、今の僕より年下ですね。 それで、そこの会社経由で、システムインテグレ
多重下請けや法令無視といった慣行が染み付いた日本のIT業界。 ここに「2015年問題」というIT技術者不足とその後の人余りが襲い掛かる。 この問題を、むしろ絶好の機会としてとらえ、悪弊の連鎖を断ち切る覚悟がユーザー企業にもIT企業にも求められている。 「北海道から九州まで、受託案件が増えているのは間違いない」。中小IT企業とIT受託案件のマッチングを図る日本情報技術取引所(JIET)の役員はこう語る。 IT業界、特に企業向け情報システムのシステムインテグレーション(SI)を手掛けるIT受託の業界が今、好況に沸いている。リーマンショックや東日本大震災で凍結していたプロジェクトが再始動し、幅広い業界でIT投資が増えているのだ。「PHPやJavaプログラマーへの引き合いが強い。Day2(2008年までに2500億円を投じた、三菱東京UFJ銀行の勘定系システム統合プロジェクト)の頃よりIT技術者の
厚生労働省が研究目的で構築した「ナショナルデータベース(NDB)」で、約1600万人分のメタボ健診のデータが、レセプトのデータとひも付けできないことが判明。 当初想定した医療費削減のための研究に、十分に生かせない状況に陥っている。理由はデータ入力時に「全角」と「半角」が混在していたことだ。 厚労省は2014年3月までにシステム改修を含めた改善策をまとめる。
テスト自動化システムの構築支援を手掛けるTRIDENTは7月9日、Webアプリケーション向けテストツール「Selenium」の利用促進を目的とした団体「日本Seleniumユーザーコミュニティ」を設立したと発表した。Seleniumは、Webブラウザーのマウス操作を再現するツールで、Webアプリケーションの開発現場で導入が進みつつある。TRIDENTの伊藤望代表取締役社長は、「Seleniumの情報を日本語で収集しやすくすることで、海外では進んでいるテスト自動化の取り組みを、日本でも推進したい」と、コミュニティ開設の狙いを話す。 まずは、コミュニティの参加者が情報交換する場として、Googleグループ内にオンラインのフォーラムを開設した。フォーラムに参加するにはGoogleアカウントを取得し、コミュニティのトップページに表示される参加申請のボタンをクリックする。現在はTRIDENTがフォー
特許庁は2013年3月15日、特許庁システム刷新の指針となる「特許庁業務・システム最適化計画」の改訂版を公開した。企業からの要望が強い中国語・韓国語対応の文献検索・翻訳システムは2014年度までにリリースする考え。その後もシステムを段階的に刷新し、2022年度の完成を目指す。 特許庁はこれまで、2004年に策定した業務・システム最適化計画を基に、2006年から2012年までシステム刷新プロジェクトを進めていた。だが計画は相次ぎ遅延、2012年1月には開発の中止を表明していた。 今回の新プロジェクトでは、開発工程を二つに分ける。前半の5年間、つまり2017年度までは、多言語の機械翻訳・検索システムの構築、新商標・新意匠など制度改正への対応、特許・実用新案の経過情報のリアルタイム提供といった、産業界からの要望が強い機能を集中的に開発する。そして後半の5年間で、複数のシステムに散在しているデータ
英Ariesoが現地時間2013年1月14日にまとめた調査結果によると、タブレット端末市場が急速に拡大する中、スマートフォンユーザーの方がタブレット端末ユーザーより多くのデータをやりとりしているという。 モバイル端末別でデータ使用量を比べたところ、上位10製品のうち6製品をスマートフォンが占めた。タブレット端末は4位、8位、9位の3製品、大型スマートフォンは1製品だった。 調査した125種類のモバイル端末の中で最もデータ消費が多いのは「iPhone 5」ユーザーで、「iPhone 4S」ユーザーより50%多く、「iPhone 3G」ユーザーと比べ4倍のデータを消費している。 タブレット端末に限ってみると、「Galaxy Tab 2 10.1」ユーザーのデータ消費が最も多く、次いで「iPad」ユーザーだった。 一方、写真やビデオといったコンテンツのアップロード量が最も多いのは「Samsung
写真2●トレジャーデータのメンバー。CEOは米レッドハットなどで勤務した芳川裕誠氏。CTOの太田一樹氏はプリファードインフラストラクチャーの前CTO。楽天で分散キー・バリュー・ストアのROMAを開発した西澤無我氏、OSSのログ収集ツールFluentdやメッセージングミドルウエアMessagePackを開発した古橋貞之氏、MongoDB JPの設立メンバー井上敬浩氏などが参加している 米トレジャーデータは2012年9月27日(米国時間)、データウエアハウス(DWH)のクラウドサービスである「Treasure Data Cloud Data Warehouse(DWH) Service」を開始したと発表した。「Hadoop」をベースにしたDWHだが、Hadoop独自の「MapReduce」ではなく、SQLのクエリーや「JDBC」「ODBC」などを使って蓄積したデータを活用できることが特徴。米国
クレジットカード大手のクレディセゾンは2012年9月5日、同社が提供していたInternet Explorer向けツールバー「永久不滅プラス」の公開を停止した。このツールバーは、Webサイトの全閲覧履歴を他社のサーバーに送信する仕様だったが、その事実について「お客様への告知方法、表現等に、不十分な点があった」ためという(写真、同社の告知)。 クレディセゾンは、ツールバー「永久不滅プラス」の利用者にポイントを付与するサービスを提供していた。このサービスを利用している間は、閲覧したWebサイトのURL(タイトルタグや検索キーワード、ファイル名を含む)、アクセス日時、ツールバーに付与したユーザーIDを、提携先であるNHNのサーバーに送信する仕組みだった。だが、利用者がツールバーをインストールする際には、履歴収集の事実について十分な説明がなかった。利用規約での表記も分かりにくかったという。 クレデ
富士通と富士通アドバンストソリューションズ(FASOL)は2012年8月15日、企業情報システム向けの「設計書化モダナイゼーションサービス」を発表した(図1)。同日より販売活動を開始する。 このサービスでは、富士通およびFASOLの担当技術者が顧客企業のメインフレームを調査。COBOLやPL/Iなどで書かれているアプリケーションのソースコードを解析し、日本語の設計書に置き換える(図2)。アプリケーションの保守担当者はソースコードではなく日本語の設計書によってアプリケーションの仕様が把握できるため、アプリケーションの保守性が向上するという。 また、日本語の設計書から新規システム用のJavaソースも生成可能。この作業で富士通側はFASOLの開発支援ツール「InterDevelopシリーズ」を使う。同ツールはテスト関連の機能も備えており、設計書からJavaソースの動作テスト項目の候補を自動抽出す
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