ジミ・ヘンドリックス研究書であり、カルチュラル・スタディーズの元祖ともいえる書籍『ジミ・ヘンドリックスとアメリカの光と影──ブラック・ミュージック&ポップ・カルチャー・レヴォリューション』が、1月25日にフィルムアート社から刊行される。 同書は、イギリスの音楽ジャーナリスト、チャールズ・シャー・マリーの初邦訳書。ジミ・ヘンドリックスの音楽を、社会、文化、世相、音楽史を縦横無尽に絡ませながら、アメリカの戦後ポップカルチャー史という大きな背景をあぶり出した、ジミ・ヘンドリックス研究と文化研究があわさった書籍となっている。なお、日本語版には、ヘンドリックスをリアルタイムで経験し、欧米の音楽ジャーナリズムにも通じているピーター・バラカンがあとがきを書き下ろしている。 また、3月にはジミ・ヘンドリックス作品の再発プロジェクトもソニーミュージックによってスタートする。未発表の新作に加え、名盤の数々がリ
「海賊」から描く地中海世界 塩野七生さん、2年費やした新作 (1/2ページ) 2008.12.21 10:43 15年がかりで大作「ローマ人の物語」全15巻を書き終えたローマ在住の作家、塩野七生さんが、執筆に2年を費やした新作「ローマ亡き後の地中海世界」(新潮社)を世に問う。1000年以上にわたる地中海世界の動向を「海賊」という切り口から描いた上下2巻の力作だ。刊行を前に来日した塩野さんが新著について語った。 「ローマ人はすばらしい技術や哲学はつくりませんでしたが、安全保障を人々に贈りました。そのローマが無くなると地中海世界から、法を守らなければならないという倫理観も失われてしまいました」 西ローマ帝国が滅亡したのは紀元476年のことだ。その後、イスラム教を信奉する海賊が台頭し、「右手に剣、左手にコーラン」を掲げて拉致・略奪を繰り返すようになる。現在のソマリア沖を想起させる状況だ。 「あ
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